ライネスでも司馬懿でも仲達でも、好きに呼んでくれていいよ。
どうぞよろしくね、マスター?
プロフィール
真名 | 司馬懿仲達〔ライネス〕 |
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クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 149cm |
体重 | 42kg |
出典 | 三国志演義など |
地域 | 中国 |
属性 | 中立・中庸・人 |
好きなもの | 他人の不幸、真面目な人間が鬱屈して道を踏み外すところ |
嫌いなもの |
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設定担当 | 三田誠 |
ILLUST | 坂本みねぢ |
CV | 水瀬いのり |
身長、体重、性別はもちろん依り代のもの。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
2019年4月末に開催された『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』とのコラボイベント『レディ・ライネスの事件簿』ではメインキャラクターとして登場。とあるきっかけから主人公の「師匠」となり、事件解決のために奔走する。三国志の知将でお馴染みの中国の英霊、司馬懿がライネス・エルメロイ・アーチゾルテの肉体を器(依り代)にすることで疑似サーヴァントとして召喚されたモノ……奇しくも自らの義兄と極めて酷似した状況で『FGO』に参戦を果たす事になった。
真名
中国三国時代における魏の軍師にして為政者、「司馬懿仲達」。
魏の国で曹操や息子の曹丕らに仕え、頭角を現す。蜀に仕えた孔明とは史実及び『三国志演義』における宿敵関係として知られる。後にクーデターで当時の皇族たちを打ち破り、絶大な権力を手中にした。彼の死後、孫の司馬炎が晋を建国して皇帝となると宣帝の称号を贈られた。
歴史に詳しくなくても、有名三国志漫画の「待て あわてるな これは孔明の罠だ」の人と言えばピンと来る人も多いだろう(何もかも孔明の罠なのでは無いかと疑うシーンである)。
人物
一人称は「私(わたし)」。
基本的に他作品におけるライネスと性格は同じ。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の舞台である2004年当時の15歳くらいの外見で登場している。なお、このライネスも『Grand Order』世界の人物ではなく、原典『Fate/stay night』および『事件簿』世界の存在であると思われる。
本人も自分が平行世界の存在であると気づいており、平行世界の不必要な情報を入れるのは良くないと、カルデアを取り巻く状況や彼らへの協力も基本的にはビジネスライクな視点で考えている。
司馬懿自身は史実同様男性である様で、一人称は「俺」。
仇敵の軍師同様合理性を鑑みた結果、英霊側が依り代の人格を上書きせずに主導権を丸々譲渡している関係。ただし孔明ほど達観している性格ではない為か、二重人格のような形でライネスの中に共存している。時々ライネスに断りなく表に出て自由に意見している他、スキル使用時などにも表層に出てきている。その時には主に瞳の色が緋色へと変化する他、口調が男のものへと変化する。
「女の子だからその時の気分であれこれ着替えたい」とのことで霊基再臨での衣装変化が大きい。
再臨第1段階は『事件簿』などに登場した際の衣装、第2段階は軍服風、第3段階は中国軍師風の衣装に変化する。ずっと現代衣装の義兄とは違い、英霊側の時代の衣装も着るようになる。
ちなみにトリムマウも球体→メイド服→中華風と変化する。
なお司馬懿がライネスを依代に顕現したのは、宿敵とのある逸話に引っ張られた結果だという。
能力
ライネスと司馬懿、両者の力が混ざり合い本来のサーヴァントではない力を発揮している。
戦闘においても依り代のスタイルが丸々反映されており、後述のスキルとして持ち込まれた水銀製の半自立型メイドゴーレム「トリムマウ」を自由自在に操作することで攻撃や防御を行っている。
モーション中では、トリムマウを変形させ多彩な攻撃を行っている(四方八方に棘を伸ばして貫く、地面から棘を生やす、敵の周りを流体のまま高速旋回させる、馬型にして騎乗し体当たりや蹄で蹴り上げる、人型にして腕部分を変形させた剣・鞭・トンファーで攻撃させる)。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | C | C | A | A+ | B |
筋力は後述のトリムマウのおかげでブーストがかかっており、その応用なのか耐久と敏捷もCランクと中程度にはある。なお司馬懿の方には孔明と異なり魔術の心得など無いと思われるので、強力な魔力のステータスは天才的な素養を持つライネスのものがベースとなっているのだろう。
保有スキル
対魔力(B) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Bランクでは、魔術発動における詠唱が三節以下の魔術を無効化する事が可能となる。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷付けるのは困難。 |
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騎乗(B) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。大抵の乗り物を乗りこなす事が可能だが、幻想種は乗りこなす事が出来ない。 |
陣地作成(B) | 本来はキャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。キャスタークラスへの適正こそ無いが、軍師としての実績の大きな司馬懿は「陣地作成」のスキルを持っている。 |
軍師の忠言(A) | 軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析する事により味方側に正しい助言を与える事が出来る。Aランクであれば天変地異レベルの不測の事態を除けば100%的中する。これに対抗するには、相手方にあらゆる分析を打破するレベルの幸運やスキルを持つ事が求められる。憑依した司馬懿に起因する能力である。 |
宣帝の指揮(A) | 軍師系サーヴァントに与えられる「軍師の指揮」が変化したもの。司馬懿は権力の簒奪者であり、後に晋の高祖宣帝として追号されたため、軍師としてのスキルと皇帝としてのスキルが融合している。自己の存在を変容させ、更に軍としての力を最大限に引き出す。 |
至上礼装・月霊髄液(B→EX) | 時計塔十二家・エルメロイ派の、至上礼装のひとつ。伸縮自在、形状自在。無比の武器にもなれば、全身の能力を強化する堅固な鎧にも変化する。必要ならば水銀メイドにも。依代のライネスに起因する能力。月霊髄液の精密な操作に限っていえば、彼女は先代以上とか。筋力がBまで増強しているのはこの礼装によるブースト。 |
宝具
混元一陣(かたらずのじん)
- ランク:B+→B+++
- 種別:対陣宝具
- レンジ:1〜50
- 最大補足:500人
「とっておきの御開帳といこうか。」
「渾沌(こんとん)に七穴、英傑に毒婦。落ちぬ日は無く、月も無し……とくと我が策御覧じろ!『混元一陣(かたらずのじん)』!!」
「さて、こいつの効果は折り紙付きだぞ?」
「勝負に奇計(きけい)も切り札も要らぬ。ただ十全に整え、当然に勝つのみ……『混元一陣(かたらずのじん)』!!――破れる物か。」
正しくは、「混元一気の陣(彼我の持ち駒や地形、時勢を考慮して動く戦陣)」。司馬懿という人間の本質は、奇才奇策を振るう軍師ではない。戦争だろうが権力抗争だろうが当たり前に布陣し、当たり前に時を待ち、当たり前に勝ち、不機嫌そうに好きでもない詩を呟くというものだ。
幻の日輪と月輪が水銀で作られた地平線から現れたとき、相手の得手は潰され、秘めていた弱点が露わとされる。「一度倒した相手であること」や「すでに相手のデータがあつまっていること」など、充分な条件さえ整えば、「弱点をつくりだす」ことさえ可能とするジョーカー殺したる宝具。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
最大HP | 13543 |
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最大ATK | 11427 |
カード配分 | Quick×2/Arts×2/Buster×1 |
スキル1 | 軍師の忠言A / 味方全体の防御力アップ&味方全体に被ダメージカット状態を付与(各3ターン)&味方全体のNP増加(+10%) |
スキル2 | 宣帝の指揮A / 味方単体のNP増加(+20%)&味方単体の攻撃力アップ&自身の攻撃力ダウン【デメリット】(各3ターン) |
スキル3 | 至上礼装・月霊髄液B→EX / 味方単体に無敵状態を付与(2回・3ターン)&味方単体の弱体耐性をアップ(3ターン)&味方単体のNP増加(+10~20%強化後に追加) |
宝具 | Arts / 敵全体の防御力を大ダウン&クリティカル発生率をダウン<オーバーチャージで効果アップ>+味方全体にクラス相性の防御不利を打ち消す状態を付与&NP獲得量をアップ(+30~50%強化後に追加)&宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回強化後に追加)(各3ターン)+自身の弱体状態を解除 |
これまでブーディカしかいなかったサポート宝具持ちのライダー。
とはいえHP・ATK共に高めのバランス型となっており、2枚ずつあるArts・Quickカードもクラススキルで性能が底上げされているため、サブアタッカーとしても優秀である。
スキルは構成が似た孔明に対し防御寄りで、「至上礼装・月霊髄液」で味方単体に2回の無敵と弱体耐性アップを付与できる。唯一の攻撃バフ「宣帝の指揮」は自分の攻撃力がダウンするというデメリットがあるが、単に他のサーヴァントで攻撃すれば問題なく、自分で攻撃するときも宝具で弱体解除が可能なため、自分にスキル使用→宝具始動のブレイブチェインで難なく敵に痛打を浴びせることができる。宝具AAEXでクリティカルが決まればNPのリチャージも容易となる。
宝具「混元一陣」は上記の通り。最大の特徴である「クラス相性の防御不利無効」は、本来相性不利なクラスからの被弾時にダメージを等倍にするもので、自分のみならず味方の弱点を消し「軍師の忠言」などの防御バフで守りやすくすることが可能になる。ただし、あくまで防御だけであり、自分からの攻撃には作用しないため注意が必要である。ほとんどのクラスに攻撃有利を取れるかわり、ほとんどのクラスから防御不利になってしまうバーサーカークラスと組ませることによって、宝具発動中に限りデメリットを一方的に打ち消すことができる。
2020年6月末には再ピックアップと共に幕間の物語が実装された。クリアする事で「至上礼装・月霊髄液」が強化され、NP増加効果が加わった。これにより、合計で味方単体に対して50%のNP増加が可能となった他、味方2人に30%ずつのNP増加という立ち回りも可能である。
2022年1月12日には『レディ・ライネスの事件簿』復刻と同時に強化クエストが実装された。クリアする事によって宝具が強化され、味方全体のNP獲得量アップとオーバーチャージを一段階アップの効果が追加される。これによって自身を含めた宝具の再使用や効果アップがしやすくなり、特に高難易度クエストにおける耐久パーティに組み入れやすくなった。
欠点としては自力でのスター生成手段がなく、かつ自身がスターを吸いやすいライダークラスという事から、アタッカーのクリティカルヒットを阻害してしまう恐れがある点が挙げられる。そのため、クリティカル主体のパーティにおいてはスター生成や集中などの別スキルや礼装などのフォローが必要となり、時には自身の退場(オーダーチェンジ)が求められる事も。
……それ故に、前述の強化も相まって某外道軍師の生贄候補にされる可能性が高まってしまった。
これに関しては謎のヒロインX〔オルタ〕の「王の見えざる手」をかけてもらうのも手である(ちなみに向こうも司馬懿のスキルと宝具でかなりの恩恵を受けるので組ませるのがお勧め)。
他にもスキルレベル上げの難易度が高めとなっており、1つのスキルを最大レベルまで上げるのに「宵哭きの鉄杭」×72と「閑古鈴」×24を要求される。これらの素材の在庫が少ない場合は、NP増加量がレベルに左右される「至上礼装・月霊髄液」を優先してレベルを上げておきたい。
関連人物
生前
疑似サーヴァント同士で、依り代の義兄にして、英霊としては生前のライバル。特異点においてピンチに陥った彼が使用した宝具「出師表」が原因で、「エルメロイⅡ世と縁のあるライネス」に「孔明と縁のある司馬懿」が憑依する形で召喚された。つまり元凶。Ⅱ世本人の霊基の深層に潜んで決して表には出ないが、司馬懿本人を含め同時代の関係者が強く望めば表在化することがある。
ちなみにライネスは第三再臨すると司馬懿に即した衣装を着るが、Ⅱ世は羽毛扇や攻撃ぐらいしか諸葛亮の要素が現れない(リヨ絵だと諸葛亮と一目でわかる帽子をかぶっているのだが)。
司馬懿に対しては「我ら軍師の中で最も成功した人物」と絶賛している(実際、国を興したのだからその指摘は正しいと言える)。自分の偏屈を以てすらケチは付けられないと称されているが、依り代が美少女になっている為にこの状態で教えを乞うのも些か気まずいと思われている。
邪馬台国から国王認定のために送られた彼女の使者に対して出会っている。
あちらからは、魏の国にはUMAが走り回っていたのかと突っ込まれている。
Fate/Grand Order
義兄の不手際を起因に特異点で邂逅したカルデアのマスター。
当初は「自分がロード・エルメロイⅡ世」であると黒幕に誤認させられ、彼/彼女を自身の弟子と思わされていた。しかし記憶を取り戻し、事件解決に奔走する中で「本当の弟子」としての愛着が芽生えていき、事件解決時やカルデアで呼ばれた際には「初めての弟子」として接している。
バレンタインボイスを聞く限り、司馬懿の側も彼/彼女をマスターだと認めている模様。
彼女達の依代同士と面識あり。マイルームボイスでは二人が神霊の依り代になっていることに驚きつつ、いかにも彼女たちらしい(というか、性格がほぼ変わっていない)ことに納得している。
同じく中国の英霊で、水銀をメイン武器として使用するもの同士。
ただし現代魔術師との複合体である司馬懿と違い、生前の逸話に即した能力である。
彼女の「幕間の物語」で共演した同郷の英霊で「司馬懿殿」と呼ばれる。
パンダロスに苦しむ彼女に協力し、カルデアのパンダデータの復旧に尽力した。
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』での世界の「お友達」。幕間『レディ・ライネスの追憶』において『FGO』の世界線の彼女の経歴を調べていた事が判明(タイトルが「追憶」故に死亡している事も知っていると暗に示していると思われるが口には出さなかった)。そしてトリムマウが擬態する形で対峙する事になる(その展開は完全に想定外だった為伏し目となり言葉を失ってしまう)。
あくまでも『FGO』の世界のオルガマリーが知っているオルガマリーと(並行世界の同一人物)別人である事を理解をしているが一度の言葉の中で三度もその事を口にし相当無茶をしていた様であり、事件解決後に自身が覚えているのにもかかわらず、相手が覚えていないサーヴァントの業を味わう事になり、心傷を受けた事を話すが同時に弟子の気持ちを理解したと痛みを受け止めた。
余談
司馬懿には「孔明から挑発行為として女性の着物を贈られた」逸話があるのだが、自身の幕間において実はコレが司馬懿をライネスヘ憑依させる決定打となったと明かされた。
司馬懿と諸葛孔明は演義で生涯の宿敵として描かれ続けたが、同時に幾度も干戈を交えた縁故に、互いが最大の敵にして理解者という奇妙な関係にある。Ⅱ世にとってライネスは天敵であるが、同時に師の忘れ形見であり自分の足場を形作った(ライネス的には縛り付けた)恩人とも言える存在である。ライネスからしてもⅡ世は伯父の死と一族存亡の危機の遠因であるが、その負い目から自分の調略に律儀に黙従して後見人の責を全うする得難い義兄である。互いに決して口に出さないその関係が、奇しくも互いに乗り移った霊基の関係と不思議な親和性を生んでいる。