データ
概要
第7話「灼熱の復讐」に登場。
周囲に超高熱の熱波を放つ巨大な赤い山のような怪獣で、シアトル周辺で原因不明の山火事を多発させていた。原典のザンボラーと比較すると、頭部が恐竜の頭骨に近づき、肌の色も緑色になっている。オレンジ色の角は熱エネルギーが詰まっており、触れたものを焼き尽くす他、センサーの役割を果たしている。
その高熱のため、ザンボラーの周りの気温は常に400度から600度にまで跳ね上がり、ミサイルは着弾する前に蒸発し、実験衛星から発射されたレーザー光線「サイクロップス・アイ」も熱によって発生する大気の歪みでねじ曲がってしまう。
また高温による上昇気流が発達した積乱雲を発生させる為、局地的なハリケーンも巻き起こす。
その正体は自然破壊を繰り返す人間たちに怒った地球が報復のために、その怒りを形に変えた姿とされている。
ウルトラマンパワードのメガスペシウム光線も通用しなかったが、パワードが合掌し怒りを鎮めるようテレパシーを送ると、何処かへ去っていった。どうやら熱波は自分の意思で自在に操っているらしく、去って行く際には火が立ち所に消えていた。
その後の作品での登場
ウルトラマンZ
第2話のモニターの画面に名前だけ登場。ザンボラー表記だったが、出現位置がシアトル方面だったためパワードザンボラーと推測される。
仮にパワードザンボラーだった場合、原作同様に対デビルスプリンター用に地球が遣わした抑止力なのか、単純に生物種としてのザンボラーが出現したのかは解釈の分かれるところ。
いずれにせよ、それ相応に地球のピンチが迫っているということの証左でもあるのだが。その懸念は見事に的中し、地球は宇宙中の有機生命体をサイバー空間に飲み込んだクソコテロボットの親玉、ベリアル融合獣、五体の怪獣を合体させた怪獣、O-50の戦士の化身に酷似した怪獣、次元を繋げられる怪獣、空虚そのものであり、ウルトラマントレギアでさえ関わりたがらない怪獣、異次元から現れた超獣、超兵器のエネルギーに引き寄せられた宇宙怪獣が立て続けに登場するという恐ろしい災厄に見舞われたのだった。
ウルトラマンブレーザー
第2話で確認可能なアオベ・エミ隊員の勤務記録に、「2019年5月にロッキー山脈に出現した灼熱怪獣ザンボラー討伐のためアメリカ本部での撃滅作戦に参加」という表記が見られる。こちらも出現位置がシアトルに近いため、パワードザンボラーである可能性がある。
余談
企画段階での名称は「ザンボラー・ガイア」。
原典のザンボラーは自然破壊に怒って現れた生物といった感じの怪獣であったが、こちらはどちらかというと「地球の怒り」が怪獣に姿を変えた概念的な存在である。この事から、企画段階での名称も地球が意思を持っているという「ガイア理論」に由来している事がわかる。
関連イラスト
関連タグ
ザローム:フォルムがそっくりな怪獣。
ミズノエノリュウ:概念的には近い怪獣。