データ
別名 | 毒ガス怪獣 |
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身長 | 85m |
体重 | 3万t |
出現地 | アメリカ森林地帯の地底 |
概要
第2話「その名はウルトラマン」に登場。
森林地帯に出現した毒ガスを操る怪獣。普段は地底で眠っているが餌を摂る際に地上に現れる。W.I.N.R.のデータベースでは「1976年4月4日に中国の湖南省で大暴れした」と記載されている。
他のパワード怪獣同様に禍々しい形状をしている頭部はドクロのようにごつごつしており、下あごから牙が大きく突き出している。顔つきは爬虫類的で、カイからは「オバケイグアナ」と呼ばれた。
内側に派手な目玉模様が浮かんだ背中の二股の甲羅は、広げることで太陽熱を吸収し、エネルギーにするソーラーパネルの役割を果たしている。甲羅を開く際に露出する、甲羅の付け根(原典と同じく臀部付近)にある発光する物体は脳であり、そこが弱点となる。
体内に蓄えられた濃縮硫黄を、二股の尻尾の先から黄色い毒ガス「ブラッドガス」として噴射するほか、口からは長い舌を伸ばして獲物を捕らえる。唾液にも硫黄が混じっている。
山中でキャンパーや牧場の牛を襲撃しており、調査に訪れたW.I.N.R.と対峙する。エサで誘導しようとしたが、運転手のカイが逃げ遅れたキャンパーを目撃したためウルトラマンパワードに変身し、対決する。
最期はパワードによって背中の甲羅をこじ開けられ、ストライクビートルが発射したミサイルで脳を撃ち抜かれて倒された。
余談
企画段階では「ケムラ・ウルス(通称:ケムラーⅡ)」という名称候補があった。
昆虫と爬虫類の合成をコンセプトとしており、甲羅の内側の模様はアゲハチョウの羽根を、尾の先端はアゲハチョウの幼虫の臭角をイメージしており、第2の脳を意識して描かれた。
原典と違い腰部の弱点器官は脳という事になっている。おそらく、かつてステゴサウルスの腰に「第二の脳」と呼ばれる神経の束があったと考えられていたことに着想を得た設定であろう(ステゴサウルスの神経束説は現在では否定)。
「27年前にアジアに出現した記録がある」というセリフが登場しているが、初代ウルトラマンが倒したケムラーの事ではない。モニターに「CHINA 出現:1976年」と表示されていた為、中国に出現した別個体とされる。
このことから、パワードの年代設定は2003年ということになるが、原語版の字幕には「17年前にアジアに出現した記録がある」となっており、時間軸が制作当時の1993年になっている。その為原語版と日本語版とで年代設定にズレが生じている。
本作の制作された1993年とは初代マン放送の27年後であり、ついでにジャミラの死んだ年でもあった(そうなると、日米に銀色の巨人がいた事になる)。
関連イラスト
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ケムラー:リメイク元である偉大な先輩。