「生きているのなら、神様だって殺してみせる」
「死の塊が、私に触れるな!」
プロフィール
氏名 | 両儀式 |
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性別 | 女性 |
身長 | 160cm |
体重 | 47kg |
誕生日 | 1980年2月17日 |
起源 | 虚無 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇 |
CV |
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人気投票 | 2位(女性2位・型月10周年記念) |
猫を思わせる身の軽さ。むしろ心身ともに猫。
概要
『空の境界』に登場するキャラクターにして同作の主人公。
退魔四家の一角・両儀家の出身で同家が追求してきた生まれながらの二重人格者で、それゆえに兄がいるにもかかわらず、次期当主として扱われている。
高校進学まではそれほど他人と関わること無く過ごしていたが、黒桐幹也との出会いが切っ掛けでその在り様が揺らいでしまう。同時期に起こった連続猟奇殺人事件の関与も疑われたが、交通事故に遭い2年以上昏睡状態に。昏睡から目覚めて以来、モノの死を視ることができる「直死の魔眼」に覚醒め、異能者との戦いに生きる実感を求めるようになる。
人物
一人称は「オレ」。
服装は基本的に対丈の丈長の振袖/着物、さらにその上に革のジャンパーを着る特異なスタイル。
コンセプトは「交わらない和洋折衷」とのこと。加えて暑さ寒さに強いため、真夏に革ジャンを羽織ったり、真冬に単衣でうろついたりと季節感があまり無い。
男性口調の美人。冷めた性格で、万事がどうでもいいように振る舞うアンニュイ少女。
ぶっきらぼうな受け答えに終始する排他的な性格で、人間嫌いで自分も嫌い。
公式にて言われているのは「ヤンデレ、ツンギレ」とのこと(ネコアルク談)。
だが、根はどうしようもなく“女の子”なので、時折びっくりするほど少女らしい反応をする。
この男性口調は、今は亡き男性人格『織』の代替行為。口調に失った半身の存在を刻みつけているが、『式』自身は紛れもない女性であるため、仕草・思考・自己認識は普通に女の子のものである。昏睡以前、『織』を失う前はお淑やかな女性口調であり、現在もモノローグや思考内での一人称は「私(わたし)」。咄嗟の際には女性口調が溢れたりも(滅多にないが)。
殺人衝動を抱えており、常に殺したくなる相手を探しているものの、結果的に誰も殺したことはない人を殺せない殺人鬼。1996年3月5日の夜に幹也を殺そうとするが、その後の交通事故で1998年6月13日まで昏睡状態になってしまう。事故によって『織』がいなくなったことによる喪失感からかその穴を埋めるかのようにぶっきらぼうな男口調で振る舞っている。
また、根は寂しがり屋かつ姐さん気質なので、気に入った相手にはとことん面倒を見てしまう。
ある人物曰く「動物に例えるならウサギ」だが、第三者的には猫そのもの。
学業成績は昏睡前は優秀だったらしいが、昏睡から目覚めた後は(本来なら)素質はあるものの従来のサボり癖により教員からの覚えは良くないらしく平均点の様。
特技は料理(和食)。元々、良家の出で舌が肥えており、他人が作るものならどんな味でも我慢できるが自分が作るとなると絶対に妥協できないということで、板前顔負けの腕前を誇っている。ただ、作り始めると止まらない代わりに、普段の食生活で自炊することは滅多にない。そのため、冷蔵庫の中身はボルヴィックしかない。冷たいモノ全般が苦手だが、幹也のとある発言からストロベリー味のアイスが冷蔵庫のストックに加わった。『劇場版 空の境界』公開初日、上映後の近所のコンビニからは、ハーゲンダッツのストロベリーが消えたらしい。
アルクェイドやキャス狐からヤンデレだと指摘されているが、それはどちらかというと敵側の方で幹也に対しての好意はあんまり表に出そうとはしないツンギレである。
能力
常備している得物はナイフだが、本来得手とするのは剣術であり、日本刀が最強装備。
日本刀で戦う場合は、通常の肉体を文字通り「造り変える」ことで、限定的ながらも未来予知などの潜在能力が扱えるようになるため、平常時とは段違いの戦闘力を発揮可能となる。
他にも合気道の心得もあり、本人は嗜む程度と言っているが、どう見ても達人レベルである。
『直死の魔眼』の能力者。これは2年間の昏睡状態の際、『死』に長く触れ続けたこと、自身から『織』が消滅してしまったこと。そして『 』(から)に触れたことによって開眼する。
事象の視覚化に特化しているため、概念、霊体や能力の死を視るのに向いている。同じ魔眼を持つ遠野志貴のものと違い、点を視ることはないが、線を切るだけでその存在を殺すなど、線で点の代用をしてる様子も見受けられる。ここは根源接続者とそうでない者の違いか。
彼女の直死の魔眼は『 』と繋がる『両儀式』という身体が元々持つ機能の一つであるため、脳に負担がかかることは無い。精神面でも、普段は焦点をズラして物事を俯瞰する事で折り合いをつけており、志貴のように『魔眼殺し』を使用しなくても耐えている。
浅上藤乃との戦闘で片腕を失ってからは、橙子から提供された義手を装着している。
霊体を掴めるほか、予備のナイフが収納されている。
身体能力が高く、丈長の着物/振袖姿であろうが何だろうが前方宙返りやバク宙や前転やムーンサルトなどで距離を取りつつ敵の攻撃を回避したり、回し蹴りや前蹴りで敵を一掃している。
『FGO』では、ナイフを用いたスピーディーな接近戦を主とし、飛びかかりながらすれ違い様の斬撃、背後に回っての斬り捨て、後ろを向いた死角からの刺突、ナイフの投擲を見せる。
人格
『陽』を司る男性人格の両儀織。そして「 」に接続した太極を司る「両儀式」が存在。
『織』は事故の際に消滅し、「両儀式」は表に浮上すること無く眠り続けている。
詳しくはそれぞれの項目を参照。
服装
丈長の振袖/着物+革ジャン
丈長の振袖/着物のみ
他作品での活躍
根源接続者ではあるが、別に『TYPE−MOON』最強キャラというわけではない。
が、なぜか外部作品では反則的なスキルでプレイヤーを翻弄するジョーカー的なポジション。
ギャグ作品では名だたる人外達に交じって『型月一武道会』に参戦していたり、路地裏同盟(+チート2名)を首チョンパで完封したりと明らかに色々おかしい。
MELTY BLOOD
PS2版『Actress Again』より登場。夢の『直死の魔眼』同士の対決が実現する。
アーネンエルベの一日
散歩中に偶然アーネンエルベに来店する。店長代理をやっていた荒耶宗蓮に猫まんまそのものな料理を食わされ容赦無く惨殺した。その後、その一部始終を見ていたネコ共に「荒耶殺害を幹也にチクる」と脅され、止む無く店長代理を務めるハメになってしまった。
路地裏さつき
第四宮「首斬場」を守護するゴールドヒロイン、首きりバニーとして登場。銀幕デビューを果たし脂の乗りに乗った状態で、やりたい放題のご無体なヒロイン力(物理)でブロンズたちの首を飛ばしまくった。ちなみに、下記の『Fate/Grand Order』とのコラボイベントにおいて、セイバー式の概念礼装として「首切りバニー 2016」が登場している。
Fate/EXTRA
隠しボスとして登場。2周目以降かつタイガークエストを全てクリアしていれば、ラスボス戦前に戦えるようになる。橙子曰く「意識がどこかに引っかかった」らしく、元の場所に戻るためサーヴァント百人斬りをしている辻斬り少女。パートナーに依っては出てきてはいけないものまで出てきたりする。隠しボスだけあって各ステータスも高いが、特にスキルが凶悪。
- 双ね鐘楼…筋力ダメージ。第1ターン1手目で必ず使用。
- 仕手を殺す…魔力貫通ダメージ+アタック封印。
- 防門を開く…魔力貫通ダメージ+ガード封印。
- 錬気を下げる…魔力貫通ダメージ+ブレイク封印。
- 奥義を止める…魔力貫通ダメージ+スキル封印。
各封印効果は、そのターンに式がスキルを使用するまでにこちらが該当の行動を行っている場合に適用される。さらに直死の魔眼の再現により、この封印状態は回復不可能という鬼畜仕様なので、封印を許せば劣勢になること必至である。また、「双ね鐘楼」は追加効果を持たない代わりにかなりの高威力なので、初見で開幕死してしまう人も多い。
宝具は『無垢識・空の境界』。
スキルでこちらのアタック・ガード・ブレイク全てを封じた次のターンに発動し、99999ダメージ+即死効果を与えるという続編に出た『天地乖離す開闢の星』と同じ能力を持つ。まあ、全手封印=詰みなのだから、さっさと殺してくれるのはむしろ情けか。
本作のラスボスは行動パターンが固定されている事からゲーム的には弱いというのもあるが、それを差し引いても圧倒的すぎる強さを持っている。
ロード・エルメロイⅡ世の冒険
夫である幹也が夜劫アキラの捜索に関わるのに反対し家出中。
実は彼女の高校時代の在り方が当時の夜劫雪信に影響を与えたらしい。終盤、帰宅中の幹也が魑魅魍魎に襲われそうになったところ密かに救助してそのあと帰宅したらしい。
Fate/Grand Order
本作初のコラボイベント『空の境界/the Garden of Order』で参戦。レアリティは☆4。
「式」はクリア報酬で入手できる☆4のアサシンとして、またガチャ限定では「両儀式」が☆5のセイバーで実装される。イベントシナリオは、本編後の彼女が登場。突如発生した特異点の染み「克螺旋境界式オガワハイム」にて、消えたサーヴァント達を探すために共に行動する。
彼女の特殊ボイスは「両儀式」所持時のみだったが、俵藤太に対しても特殊ボイスが用意されている。ちなみに、俵藤太の声を演じる鈴村健一氏は『空の境界』で黒桐幹也を演じている。
なお、『TYPE−MOONエースvol.11』にて、イベントの裏設定が奈須氏から語られた。式のサーヴァント化は黒幕による人理焼却の影響によるものらしく、あの時点でオガワハイム及びその一帯は完全に消滅していたという。式もその時点で死亡しているはずだったが、「」と繋がることによる補正なのか仮死状態となって存在が保存され、特異点として形成されたオガワハイムにはぐれサーヴァントという形で召喚されたのだという。式からすれば、オガワハイムでの人理修復は「夢」の世界の出来事であり、完全な人理修復に成功すれば、人間として復活するのだという。
また、『深海電脳楽土 SE.RA.PH』ではオールミッションクリア後に隠しボス枠で登場。ネームは『EXTRA』に合わせて「MONSTER」で、HPゲージを1本減らすとセイバー式にチェンジする。
さらに2019年4月25日からは、アーケード版である『Fate/Grand Order Arcade』にも参戦した。
2023年10月11日に「巡礼の祝祭」第5弾で追加され、巡礼の葉と交換することで恒常入手可能になった。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | E | D | A+ | C | A+ | EX |
保有スキル
気配遮断(C) | アサシンのクラススキル。自身の気配を消す能力。隠密行動に適している。 |
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単独行動(A) | 本来はアーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Aランクに恥じず、もしかしたらマスターとかいなくても何とかなるのでは?と思わせる程の『単独行動』っぷり。しかし、魔力が足りていようとなかろうと、寂しくなったら消えるのでマスターは必要ですよ幹也くん! |
心眼(偽)(A) | アサシン時のみ持つスキル。直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 |
雨に出逢う(B) | 「心眼(偽)(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
陰陽魚(B) | 陰陽螺旋、痛覚残留。是を生かしたくば即ち是を殺し、是を叶えたくば即ち是を損なう。恩恵と損失は、男女の関係のように表裏一体。HPを代償にNPを補う。 |
直死の魔眼(A) | 魔眼と呼称される異能の中でも最上級のもの。異能の中の異能、希少品の中の希少品。無機、有機問わず、“活きている”ものの死の要因を読み取り、干渉可能な現象として視認する。『直死の魔眼』から視た世界は“死の線”で満ちた終末の風景であり、全うな精神構造ではこれと向き合っての日常生活は難しい。式は普段、焦点をズラして物事を俯瞰する事でこの異様な視界と折り合いをつけている。 |
宝具
唯識・直死の魔眼(ゆいしき・ちょくしのまがん)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「ああ、吐き気がする……」
「直死――『死』が、オレの前に立つんじゃない……!!」
直死の魔眼を最大限に見開き、対象の"死の線"を切断する攻撃。
何億という寿命、停止状態から蘇生する回復力、何百という命のストックを持っていようが、"その個体における死の概念"を露わにする為、それらの不死身性を無視して致命傷を与える。
死に難い命はあれ、死から逃れられる命はなく。
――終わりは、万物に共通する。
カード属性はArtsで、効果は【敵単体に強力な防御無視攻撃&確率で即死】。
モーション中での動きは『MBAA』でのアークドライブ『直死の魔眼 五景崩落』やアナザーアークドライブ『直死の魔眼 七景終落』に動きがよく似ている。またこのほかの各攻撃のモーションにも、『MBAA』を参考にしたと思しきものが散見される。
ちなみにセリフは『伽藍の洞』のクライマックスからの引用である。
ゲーム上での性能
カードバランスは《Quick:2/Arts:2/Buster:1》のアーチャー型の変則タイプ。
ステータスに関しては耐久型であり、その分ATKに関しては低めだが、「単独行動(A)」と「心眼(偽)(A)」を利用したクリティカルや宝具による即死で補える。
スキルは、自身に無敵貫通とArts性能アップを付与し、さらに敵単体の即死耐性を下げる「直死の魔眼(A)」、自身に1ターンの回避状態と3ターンのクリティカル威力アップを付与する「心眼(偽)(A)」、自身のHP1000と引き換えにNPを上昇させる「陰陽魚(B)」。
アサシン式とセイバー式では互いのスキルの習得内容とランクに差がある。
魔眼はアサシン式が単体、セイバー式は敵全体と捕捉範囲が異なっており、「陰陽魚」は、アサシン式が【NPを上昇・HPが減少】、セイバー式【HPを回復・NPが減少】と、互いで上昇・現象の効果が反転する、陰陽の有り様を取り入れたニクい仕様になっている。
宝具効果は上記の通り。スキル「直死の魔眼(A)」との併用で、即死の成功率と威力の底上げが可能。「陰陽魚(B)」のおかげで速攻を掛けやすく、宝具を合わせたArts&Braveチェインへ繋げば連発も難しくない。雑魚は即死で排除し、ボス戦では防御無視と無敵貫通により敵の防御を崩すとセリフに違わぬ攻撃性の高さが売りと言える。前述した『Fate/Grand Order Arcade』参戦に伴い強化クエストが実装。クリアすると宝具が強化され【防御力ダウン(3ターン)】の効果が追加された。
そして肝心の即死率はスキル効果と合わせると、何と山の翁の首斬りの一太刀に匹敵する驚異の倍率を誇る。恐るべし、直死の魔眼。
初実装時は、上位アサシンが少なかった事と、初期☆4の2騎のクセの強さから、素直に戦闘的な性能に収まったことで、上位アサシン難民だったマスターたちから大いに歓迎された。
また、2018年2月に開催されたコラボイベント復刻版の少し後には、ライダークラスの難敵が待ち受ける第2部1章が実装されたため、こちらで活躍した人も多いだろう。
現在でもダメージ後に即死が入る宝具に加え、その宝具の高い即死率、さらに「直死の魔眼」による即死確率の補強もあって、高ランク周回での大型エネミーの処理にひっぱり出されている。
そしてArtsサポーターの鉄板であるアルトリア・キャスターの登場に、「巡礼の祝祭」で交換可能となったことも追い風となり、初心者から上級者まで幅広く愛用される、FGOでも屈指の配布アタッカーとして重宝されている。
関連人物
空の境界
意識している同級生にして、もう一人の主人公。
曰く「話の通じない莫迦」と評するが、だからこそ放っておけない相手。
物語終了後に結婚して夫婦になり、後述の娘を設ける。
幹也との間に生まれた娘。お母様と呼ばれている。
幹也の妹にして、サブヒロイン。
あちらからは恋愛的な意味でライバル視されているが、式の側は「面白い奴」という認識。
……というか、幹也は式一筋なわけで……
幹也の雇い主。色々面倒事に巻き込んだりする相手。
両儀要
兄、離れで腐っている。昔は「お兄ちゃん」と呼んでいたそうだが今では「ニート」と呼ばれている。義弟や姪との関係は不明。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
サーヴァントとしての式は自身を彼/彼女の護衛役と定義している。
曰く「幹也の同類」だとのこと。それ故に何かと世話を焼く。
橙子の妹。特に面識はないが式の方は橙子と姉妹とすぐに分かった模様。
余談
劇場版で式の父を演じた杉崎亮氏はアニメ版『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』11話や劇場版『Fate/Grand Order 神聖円卓領域 キャメロット』前編でもモブキャラを演じている。
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青木志貴(芸名の元ネタは遠野志貴ではなく、両儀式であることをTwitterで本人が発言)