「あなたのほしいものは、なに?」
プロフィール
残念ながら、猫属性はちょっと減った。
概要
『空の境界』に登場するキャラクター。
「式」と「織」の元となった、2人すらも認識していない第三の人格。
「陰」「陽」ではなく「両儀」。太極を司る存在。口調は女性らしく穏やか、少し気だるげ。
人物
一人称は「私(わたし)」。
両儀から更に遡った始まりの一、「 」を体現した肉体そのものの人格。
この世に出て良いものではないので、生まれてから死ぬまで式の中で眠り続ける。
式は「両儀式」を知覚出来ず、また「両儀式」も式に成り代わることは無い。
根源に接続しているため実質「なんでもできる」。本人によると目に見えないほど小さな物質の法則を組み替えたり、遡って生物そのものの系統樹を変えてしまったり、今の世界の秩序を組み替え、新しい世界で古い世界を握り潰すことさえ可能とされるが、彼女自身は興味がないため特に何かをする気はない。『アーネンエルベの一日』では「ぶっちゃけ神様」とまで言われているが、通常状態の本人は「そこまで便利ではない」とも言っている。
能力
戦闘では、日本刀による剣術を駆使する。
防戦に徹するならサーヴァント相手とも戦闘可能。ただし、いくら彼女が魔眼を持ち根源に至っていようとも肉体は現実の少女のそれなので、身体能力の性能差で相性が悪いと思われる。
『FGO』では、舞うような動きで刀を振るっており、連続回転斬り、頭上から前方宙返りの串刺し、刀身に剣気を収束させての渾身の斬撃、バク宙で距離を取っての神速の刺突などを披露している。
Fate/Grand Order
コラボイベント『空の境界/the Garden of Order』にて期間限定実装。
クラスはセイバー。レアリティは☆5。第一再臨は他メディアでも披露する事の多い白い和服姿。第二再臨はアニメ映画『劇場版「空の境界」未来福音』に登場したもので、第三再臨は本作オリジナルのものとなっている。書籍版マテリアルによるとモチーフはかぐや姫。
メインシナリオの活躍は殆ど「式」のため、彼女の出番は余りない。まあ彼女は「 」の体現であるため、出番があるとFate的には大問題なのだが。なお、今回の式はオガワハイムの大家になっているらしく、この姿で自分が大家であることを明かしている。しかし、オガワハイムは元々住人が自殺するように常にストレスがかかるよう設計されていたのだが……改装したのだろうか?
当然ながら、「式」がカルデアにいても、「式」は「両儀式」を視認することは出来ない。
ただし、その場所に「誰かがいる」という感覚はある模様。
サーヴァント・ユニヴァースなる世界から飛来した謎のヒロインXにちょっと興味を持っており、わざわざ式の意識を超越して顕在化するという非常に珍しい態度を見せている。ヒロインXからは直感スキルで“直死の魔眼”のヤバさに勘付き、「ギャグ補正の上から殺される」と苦手意識を持たれている。傲岸不遜なやりたい放題の申し子にブレーキを掛けられる、数少ない天敵の一人である。
『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では、オールミッションクリア時にHPゲージ2本持ちのアサシン式(名称は『Fate/EXTRA』と同じ『MONSTER』)が登場し、1本減らすとこちらにチェンジする。
2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負!』では、本編クリア後に登場する「裏・水着剣豪」の1人としてまさかの参戦……いや、水着要素どこだよ(※ 他の裏・水着剣豪もそんな感じだが)。
どうやら特異点ラスベガスにお忍びで観光しに来たらしい。単独顕現スキルの為せる技か……。
クエストでは第三再臨にウサ耳が加わった首きりバニースタイルで登場、クリア報酬としてこの姿の簡易霊衣開放権を入手できる他、ショップでは第一・第二再臨版も交換できる。
『魔法使いの夜』とのコラボイベント『隈乃温泉殺人事件』では、現地の宿泊客「両儀さん」として登場。旦那と幼い娘と共に温泉旅行に訪れた。
竹箒日記によると、「両儀式」としてFGOのシナリオに出たことはなかったため、スターシステムの形で登場させたとのことである。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | E | A | C | B | A | B+ |
保有スキル
対魔力(A) | セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Aランクともなると、どのような大魔術であろうとも、Aランク以下の魔術を無効化する事が可能となる。 |
---|---|
単独顕現(C) | 『単独行動』のウルトラ上位版。また、存在が確定している為、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。このスキルを持つものは、即ち―― |
根源接続(A) | 其れは「 」から生じ、「 」から辿るもの。両儀に別れ、四象と廻し、八卦を束ね、世界の理を敷き詰めるもの。両儀とは太極図が示す陰陽の事を指す。彼女の呼称は数式の式、式神の式から付けられた。即ち、万能の願望器の証である。このスキルを持つものにとって、通常のパラメータは意味の無いものとなる。 |
直死の魔眼(C) | 魔眼と呼称される異能の中でも最上級のもの。異能の中の異能、希少品の中の希少品。無機、有機問わず、“活きている”ものの死の要因を読み取り、干渉可能な現象として視認する。アサシン時と比較してランクは下がっている(アサシン時はAランク)。元より根源接続者たる彼女には必要のないものである為である。 |
明星(C) | 「直死の魔眼(C)」が変化したスキル。詳細不明。 |
雲耀(B) | 心構えを剣士のものに切り替えてからの超高速の踏み込み斬撃。五間……九メートルの間合いを瞬時に詰め、対象を一閃する。なお『雲耀』とは示現流でいう打ち込みの速さを例えた用語である。宝具時の踏み込みもこれだと思われる。 |
陰陽魚(A→A+) | 陰陽螺鈿、矛盾螺旋。是を覚えたくば即ち是を捨て去り、是を救いたくば即ち是を忘れる。憧憬と悔恨は、生と死のように表裏一体。NPを代償にHPを補う。 |
宝具
無垢識・空の境界(むくしき・からのきょうかい)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~999
- 最大捕捉:64人
「夢の終わりね。」
「全ては夢と――これが名残の華よ。」
九字兼定をその手に構え、舞うが如くの動きで敵陣を一閃する。
直死の魔眼の理論を応用し、対象の”死の線”を切断する全体攻撃。
彼岸より放たれる幽世の一太刀は、あらゆる生命に安寧を与える。
『MBAA』においてラストアークとして実装された技。『EXTRA』でも宝具として使用してくる。
『FGO』のゲーム上では、カードの種類はArtsで、効果は【敵全体に強力な防御無視攻撃&確率で即死&味方全体の弱体解除】。2019年4月25日に『Fate/Grand Order Arcade』参戦に伴い強化クエストが実装。【味方全体のNP+10%】の効果が追加された。
ゲーム上での性能
カードバランスは《Quick:1/Arts:2/Buster:2》とセイバーの定型。
実装から6年以上たってもなお、同クラスでは最大のHPを誇る耐久型のステータス。
スキルは、アサシン式と微妙に異なっており、魔眼は敵全体に効き、「陰陽魚」はアサシン式が【NPを上昇・HPが減少】だったのに対してセイバー式【HPを回復・NPが減少】と互いで効果が反転する、陰陽の有り様を取り入れたニクい仕様になっている。
宝具『無垢識・空の境界』は即死効果を持ち、更にスキル側の「直死の魔眼」の効果に敵の即死耐性を下げる効果があるので、敵に放つと面白いように殺すことができる。同時に同スキルでArts性能も上がるので、宝具自体の威力も底上げでき、自前でArtsチェインからExtra Attackに繋げば、宝具の再発動も難しくない。当然だが、即死耐性が高いサーヴァントに対しては効果が薄く、対魔力スキルを持つサーヴァントにはそもそも「直死の魔眼」の効果も弾かれてしまうことが多々あるため過信は禁物。宝具火力も即死効果の関係上純粋な攻撃宝具と比較して少し控えめなので注意。
だがサーヴァントやボスエネミー以外なら、スキルも交えて放てばなんであろうとまず殺せる。
イベント内でも、この即死効果の活用を大前提とした、やけくそとも思える敵が出現する場所があるので、辿り着いたら魔眼と併用してまとめて停止させてやろう。
また、弱体解除は高難易度クエストでのデバフ・バステ攻勢が常態化した事で使い所は多い。強化後は味方全体のNP増加が追加されたので、全体での宝具回転率上昇に貢献できるようになった。
さらに『7周年記念強化クエスト』で「陰陽魚」が強化され、【自身のNP増加(+20~30%)+味方単体のHP回復&NP10%減少】へと効果が変化した。最短4ターンで回せるという回転率の高さもあってヒーラー的な立ち回りをしつつ自身の宝具開放へ繋げられるようになった。宝具LV1で自身を対象とする場合「NP増加→NP減少」の順に処理される事から、最大でも90%になる点には注意。
2018年2月15日に『空の境界』復刻版イベント開催に合わせてモーション&宝具演出がリニューアルされた。モーション以外にも頭身や攻撃時のSEが修正された他、宝具演出に例のクラスが顕現する際と同様のエフェクトが見られるようになった。
関連人物
Fate/Grand Order
契約したマスター。
要所要所のボイスから、物事に執着しない彼女にしては相当入れ込んでいることが分かる。
コラボイベントで喧嘩を売ってきたセイバーキラー。純粋な興味から彼女のアホ毛を斬ってみたいと漏らし、あちらからは「ギャグ補正の上から殺される」と恐怖された。
余談
実は黒桐幹也が最初に出会い恋した人物は式ではなく「両儀式」である。「終章 空の境界」では2人は二度と会うことはない、ということが明らかになったところで終わっている。
これにより“黒桐幹也の恋は悲恋に終わった”と解釈もあがったため、『未来福音』で式と幹也の結婚に驚いた読者も少なくない(※「初恋こそ「両儀式」だったが交流を経て式と惹かれあった」、「式と織、「両儀式」すべての人格を『両儀式』として愛している」などの解釈もできる)。