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ネルギガンテ

ねるぎがんて

ネルギガンテとは、ゲーム『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。
目次 [非表示]

「その龍は、全てを破壊する。ハンターも、モンスターでさえも」

概要編集

MHWorldに登場する古龍種に分類されるモンスター。通称「滅尽龍」。

MHXXのバルファルクに続く古龍種のメインモンスターである。


強靭に発達した四肢と尻尾に加えて、背部には巨大な翼、全身に無数の黒い棘、非常に太く頑強に発達した双角を持つ漆黒の龍。腹側は赤茶色に染まっており、一部には紫色が差している。

頭部の悪魔を思わせる双角は、後ろへと反り返るように顔の左右から生えており、その角は身体の棘が折り重なってできたようにも見える。背部の巨大な翼は両肩を覆い隠すように畳んでいる事が多いが、広げれば凄まじい迫力があり、この大きな翼を使って素早く滑空する事も得意とする。

全身を覆う黒い甲殻は、ネルギガンテの激しい肉弾戦に耐えうる圧倒的頑強さを持ち、バリスタ複数基による一斉掃射を物ともしない程の耐久力を誇る。


ネルギガンテの外見において最大の特徴と言えるのが、全身を覆う無数の黒い「棘」である。

身体の各部に大小様々な棘が数え切れない程に生え揃っており、これにより肉弾攻撃の威力を増強して、時にはその棘を自らの攻撃の勢いを利用して周囲に射出する。

特に頭部・翼部・前腕部・尻尾に生える棘は硬い地盤に突き立つ程に鋭く、さらにネルギガンテはこれらの部位を攻撃に多用する為に、その猛攻に晒された犠牲者の屍は至る所に無数の棘が深々と突き立った凄惨な様相となる。また、後述する能力もあって、ネルギガンテ自身はこれらの棘が折れ砕けるのも厭わず暴れる為に、その行動圏には棘によって刻まれた特徴的な痕跡が残される。


その性格は古龍の中でも極めて好戦的且つ凶暴である。そもそも通常圧倒的な力を有する古龍種に関しては、その実力から他種の生物がただ近寄っただけでは敵対しない場合も多いが、ネルギガンテは全くの真逆で、目に映るもの全てを敵と定めて徹底的に破壊すべく暴れ回る。

常に血に飢えているかのようなその性質や様子から、「渇望の黒創」「全てを滅する古龍」などの異名も持つ。


ネルギガンテの最大の特徴としては、他の古龍種に見られる特殊なエネルギーやブレスを利用した攻撃を一切用いない点である。全身そのものを武器として、ただひたすらに猛悪なまでの怪力で以て獲物を屠るのがネルギガンテの戦闘スタイルである。

しかし、極めて屈強な四肢による怪力は強大な古龍すらも怯ませる凶器であり、薙ぎ払えば大地ごと獲物を抉り、叩きつければ硬い岩盤にも深々と突き刺さる。巨大な棘の生え揃った尾は打ち付けるだけで衝撃波を生じさせる破壊力を持ち、時には地面に突き立てたまま強引に振り抜き、周囲の物体を根刮ぎ粉砕してしまう。大型古龍の突進をも真正面から受け止めた挙句、強引に地面に叩き付け捩じ伏せるその膂力は、生態系を超越した大型古龍の中でもさらに突出したものである。


一方で、ネルギガンテが持つ古龍としての超常的な能力は、驚異的な自己再生能力である。

ネルギガンテは全身に鋭い棘を纏っており、それを前述の通り武器として用いるが、その棘はいくら砕けようとも、例え根本から破壊されたとしても、ネルギガンテ本体が健在である限りは即座に何度でも再生する。傷や破損部が新たに発生する棘に覆われるまでの時間は僅か数秒であり、修復直後の棘は白く強度は弱いが、ある程度時間が経過すると黒ずんで硬質化、破損から数分も経てばより攻撃性を増した外殻に更新されてしまう。硬質化した棘は極上の斬れ味を持った刃ですら傷付けられない程の強度を持ち、総合的な防御力も破壊する以前に比べて飛躍的に向上する。

このようにネルギガンテに半端な攻撃を仕掛けた場合、棘の再生・硬質化により戦闘力を更に高めるだけに終わる可能性が高い。

なお、ネルギガンテ自身の攻撃によって棘が破損しても再生は行われる為、ネルギガンテが暴れれば暴れる程に攻撃性が加速していくという点も非常に危険で厄介である。


滅尽龍という名前は、このような自己再生能力でもって、己の身を顧みずにひたすら暴れ狂う様にも由来する。

CMでは「全てを破壊する、ハンターもモンスターでさえも」と表現され、実際にクエストでは同期はおろか、過去作のドス古龍先輩相手にも躊躇なく襲い掛かり、その圧倒的なパワーでねじ伏せようとする姿が確認されている。


ここまで見ると凶悪極まり無いモンスターだが、気付かれないように観察していると、牙や地面に擦り付ける等で、爪研ぎや棘を繕う可愛い姿を見せる時もある。確率で尖爪や再生殻が落とし物として落ちる為に、付きまとって落とし物を拾って装備を作る事も可能である。

気付かれても一回は威嚇で許してくれるが、そのまま近くにいると戦闘態勢に移る。パーソナルスペースが他の古龍と比較してもかなり広い上に猶予時間も短いので、威嚇されたら急いで離れないとすぐに戦闘に移られてしまう。


戦闘編集

前述した通り、古龍としては珍しくブレス等の遠距離攻撃の類、特殊能力を一切使用せず、ただ自身の強靭な四肢や尾を振りかざし、鋭い爪と棘(トゲ)でハンターを滅殺せんと襲い掛かる。

叩きつけや倒れ込み突進など殆どの攻撃がまさしくすてみタックルであり、「滅尽」の二つ名に相応しい縦横無尽且つ無茶苦茶な戦いを敢行する。


ストーリー上で初めて戦う、討伐を目的とする古龍なだけあって、一撃一撃がそれまでの任務クエストのモンスターとは比較にもならないレベル。さらに起き攻め用の行動パターンなども持っているため、生半可な装備や立ち回りではあっという間に拠点送りにされてしまう。


固有能力を体現したギミックとして、棘の再生が存在する。

こちらが攻撃を当てるかネルギガンテが攻撃を繰り出すなどして部位にダメージが溜まるとボロボロになった後、白い状態の棘が生えてくる。この棘はネルギガンテ最大の弱点部位となる一方、攻撃動作に付随して棘を飛ばすようになり、攻撃範囲が増す。そしてこの棘は一定時間経過すると黒く変色して肉質の硬度が上がるという性質を持つ。変色した棘の硬度は斬れ味ゲージ白でも弾かれるという狂ったような硬さであり、なおかつ攻撃動作に付随する棘飛ばしはそのままとなる。


何とも危険な棘だが、これはハンター側にとってのチャンスでもある。というのも、一定ダメージを与えることで棘を破壊し、さらにダウンを奪うことができるのである。ただし前述の通り、棘が黒くなってしまうと肉質が硬化するため、破壊が困難となる。


股下に潜り込めば一時的に攻撃が当たらなくなったりはするが、地面への頭突き攻撃など真下への判定が強く、高威力の技もあるため長くは持たない。


どの攻撃も必殺級なのだが、最も警戒するべき攻撃は身体全体のトゲが黒く変化した状態でのみ発動する、空中から回転しながら体そのものを地面に落着させる滑空攻撃「破棘滅尽旋・天」。

決まって咆哮でハンターの動きを止めてから行い、広範囲に硬化したトゲが飛び散る為に範囲がエグい上に、高速で突っ込むので回避のタイミング等が非常にシビア。

破滅的な見た目に違わず、その威力は巨大な龍結晶壁を薄氷も同然に粉砕する程で、まともに巻き込まれれば衝撃によって即死するか、全身に棘を叩き込まれて果てる他にない。

上位中間装備フル強化+食事+硬化薬使用+体力MAXのハンターですら直撃すれば一撃で死ぬという超凶悪技である。

ランス系や大剣などのシールド性能が高い武器なら、体力とスタミナ次第ではガードでやり過ごす事も可能。ただし、甚大な削りダメージは覚悟する必要がある。

ちなみに使用後には衝撃で全ての棘が剥がれ落ち、棘が生えていない状態に戻る。発動条件も考えると、全身の棘が黒くなって殴れなくなってしまうことを防止するためのリセット技という意味合いも持っているのだろう。


ちなみにネルギガンテ本体の体力が残り少ない状態になると、「ヴゥア”ア”ア”ア”ア”ア”」という呪われそうな枯れた声を出す。非常に不気味で滅尽龍の凶悪さが滲み出た咆哮である。

カメラが引く演出が入り、この咆哮を放つモーションが行われると、強化形態への移行の合図となる。これ以降、ネルギガンテが翼を広げ気味な状態となり、攻撃頻度が増加し、新技がいくつか追加される。特に危険なのが尻尾回転攻撃で、地味な見た目に反してこの時点で作れる最高の防御力の装備を以てしても容易く即死するほどの超高威力を持つ。追い詰めたからといって油断はできない、むしろここからが本番である。特に最終エリアでは暴れた際に追加で落ちてくる棘の地形ギミックも合わさって危険性が跳ね上がり、それまで無乙だったところから最終エリアだけで一気に三乙、クエスト失敗となることすら珍しくない。


極めて高い火力、強力なモーションの数々、第二形態の強化っぷり…等々、これまでの敵とは明らかに格が違う強さを誇る。

ネルギガンテ戦の鍵を握るのは、棘を破壊して黒くさせないこと。白い間に集中攻撃して破壊、ダウンを奪ってさらに追撃、生えてきた白い棘をまた破壊…というのが理想の流れである。しかし、ただ突っ込んでも棘飛ばしで強化された攻撃のいい的である。そうしているうちに気づけば棘が黒くなってこちらの攻撃が通りづらくなり、大技でこちらが危険に…という悪循環を招いてしまう。

相手の攻撃を把握して対処、後隙を狙って攻撃…という、モンハンの基礎がとても重要となる。その性質上、初見ではとても厳しく感じられるが、次第に慣れていけば油断は禁物だが優位に狩りを進めやすくなる、上達が分かりやすいモンスターと言える。

一応体力は古龍としては低めだが、それ以上に攻撃性能が高く、挑める時点の装備ではゴリ押しで勝つのはまず不可能。これは現在用意されている上位までの救済装備こと防衛隊武器ですら例外ではなく、真正面から殴り合ったのではネルギガンテの体力を削り切るよりこちらが3乙する方が圧倒的に早い。これらの装備で駆け上がろうとしているハンターにとっても、大きな壁となり得るだろう。


また、相手がハンターではなく古龍種でも「滅尽」の名に恥じない強さを見せる。

古龍相手の縄張り争いが発生すると、最初は少しもたつくが一瞬で巻き返して地面に叩き付け、咆哮を上げながら投げ飛ばして、一撃で最大2000ダメージ以上ものイカレた数値を叩き出すというシリーズをプレイしている古参ハンターからすれば、驚天動地モノの光景が繰り広げられる。

対古龍戦では太い腕と柔軟な肩での肉弾戦を用いており、多少の傷を気にせずに突っ込める強みをフルに活用する。尾の一撃で飛竜を絶命させる程の力を持つクシャルダオラの突進を真正面から受け止めた挙句、強引に地面に叩き付け捩じ伏せ、ナナ・テスカトリが繰り出す最大最強の攻撃として恐れられる「ヘルフレア」の猛烈な爆風と炎熱を至近距離で浴びながら、なお強引に攻撃を加えるなど、最早その攻撃力・耐久力は古龍の中でも常軌を逸していると言える。


基本的に古龍種との縄張り争いでは、常にネルギガンテが優勢であるものの、かなりのダメージをネルギガンテも受ける為に、ハンターにとっては狩猟対象がどちらになっても漁夫の利を頂ける好機となる。


2019年5月11日、ワールド最後の追加モンスターとして歴戦王が実装された。前評判では「最初から棘真っ黒になってそう」等賛否両論のコメントが見受けられたが、いざ実装されるとそのコメントは覆される事となる…(ちなみにクエスト名は「破滅が来たりて喇叭(らっぱ)を鳴らす」であり、喇叭を読めないハンター達が続出した)。

クエスト開始直後と終了直後に総司令のセリフが入る点や、歴戦王の中でも群を抜いて高い体力、歴戦王専用BGM(専用BGM持ちのモンスターの強化個体にも専用BGMが付くのはこいつが初めてである)、前述の必殺技の急激な頻度の上昇、優秀な新モーション等の仕様により一気に強モンスターへと化けたのである。開発陣の気合いの入れようが目に見えて分かるだろう。

なお、クシャルダオラテオ・テスカトルも出現するが、歴戦王の戦闘力は当然ながら通常個体を遥かに凌駕しているので、彼等をぶつけても体力を減らすにはあまり効果的ではないだろう。

初回クリアで称号を4点も獲得できる他、ゲームを終了せずに5回歴戦王を討伐するとMHW:Iの広告ページが出るという。


MHW:Iのマスターランクでは、通常個体は一切登場しないが、代わりに特殊個体である悉くを殲ぼすネルギガンテが登場する。


装備編集

防具編集

ネルギガンテの素材を元にした防具は「オーグ」シリーズと呼ばれ、一式シリーズスキルはモンスターに一定回数攻撃を当てると自分のHPを一定量回復する「加速再生」で、ネルギガンテの自己再生能力を再現している。

武器種によって再生の為に当てる回数が変わるので、双剣の様な手数武器一択のようにはならないし、当たれば弾丸や矢でもオッケー。


付与スキルは攻撃の他に『スタミナ急速回復』、モンスターがブチ切れるとハンターの攻撃と会心率が上がる『挑戦者』、スタミナ満タンで会心率アップの『渾身』など、シリーズスキルとスタミナ系を存分に生かした攻撃的な構成である。

センシティブな作品センシティブな作品

女性装備はほぼビキニアーマーのエロ装備で、見た目に反して男女用共々防御力は上位では最強クラスだが、ネルギガンテの弱点同様に雷と龍属性には弱い。

再生殻をこれでもかと惜しまず使った禍々しい装飾は、ネルギガンテの持つ威圧感を存分にハンターに与える。


オトモ防具は完全な「ネルギガンテなりきりアーマー」。

ハンターの後ろを付いてくる小さいネルギガンテの威圧感は半端ではない。


詳細はオーグ装備を参照。


武器編集

ネルギガンテ素材の武器は鉱石派生から分岐する形で二段階存在し、一次段階には「ネルガル」を冠し、最終派生は「亡滅」「破滅」「撃滅」など名前に『滅』が入る破壊的なネーミングになり、見た目に関しても派生前の面影が殆ど存在しない程の魔改造が施される。


数ある派生の中でも随一の物理火力を誇り、端まで伸び切った青ゲージによる高い切れ味持久力を誇る反面、切れ味ゲージ白が発生できず、会心率は0%、付与されている龍属性値は多くて150と抑えめ。

代わりに龍封力が作中で一番強い『大』であり、古龍種に対して恐ろしく強い。


龍封力とは?

古龍種が各個に持つ特殊能力を抑制させる効果の事。

見た目から簡単に言うと、モンスターが体に纏った雷や炎や風や瘴気などの強化エフェクトを強制的に剥がす効果である。今作では部位破壊などで特殊能力の抑制が出来ない為に、この龍封力が対古龍戦においては重要になってくる。

  • 仕組み

古龍種は一定時間ごとに、特定のモーションでダメージやスタン効果などが付与されたエフェクトを身体に纏い、同時に能力を1段階ずつ強化していくという特徴を持つ。

龍封力とは、古龍に武器の攻撃が当たって怯んで龍封効果が発動した時点で、古龍の段階強化が1段階でも進んでいる場合、その段階を強制的に1段階落とす事で能力を抑制し、弱体化させる事を目的としたものである。


古龍にもよるが、最大強化状態で放つ一撃死も普通にあり得る強烈な範囲攻撃を封印したり、移動速度や肉質硬度を低下させるなどの効果も期待できる。


龍封力は小<中<大の三種類あり、大に寄るほど少ない手数でも高確率で発動する。

当然ながらただ龍封力を有する武器を持っているだけでは発動しないので、立ち回りはプレイヤーの技量に一任される。


また、武器の他にも『滅龍』と名の付いたスリンガーやガンナーの弾にも龍封力が付与されている。ちなみにこの龍封力の高さは後述するネルギガンテのとある生態に由来する。


BGM編集

「古龍を脅かす獣牙」編集

激しく畳み掛けるような旋律が特徴。

キリンを除きどの古龍にも専用BGMがある中で、ネルギガンテが同フィールドに現れると常にこのBGMが優先される為に、さながら古龍版イビルジョーと言ったところだろうか。


派生作品編集

MHST2編集

MHST2ではPV4にて、登場が決定。次のPV5ではリオレウス(護りレウス)と激闘を繰り広げていた。

ゲーム内におけるムービーと思われる映像で姿を見せていることからもある程度予想されていたが、メインストーリーにもそれなりに大きくかかわる存在となる(この際、ある人物を間接的にではあるが殺害しており、多くのプレイヤーにショックを与えたことだろう)。

ストーリー中でも終盤でボスとして登場し、原作譲りの圧倒的なパワーでこちらを苦しめる。

雷が弱点なのでジンオウガ装備とオトモンがいれば楽に戦えるだろう。


ボス戦に勝利すると、以降火山地帯のレアな巣限定でタマゴが手に入るようになり、オトモンにすることが可能となる。ただし、古龍なので依頼クエストで発生した野生個体は帰巣せず、レアな巣からランダムでタマゴを採集する方法でオトモンにする必要がある。初見でも非常に分かりやすい特徴的な柄なので判別は容易。

とはいえ本作では古龍で唯一レアな巣から入手可能な個体であり(他の古龍は超レアな巣限定)、それでいて他の古龍にまったく引けを取らない高性能を誇ることから、ストーリー攻略はもちろん、ストーリークリア後のエンドコンテンツ攻略においても非常に頼もしい相棒になってくれる

また、ライドアクションで「超岩砕き」が使えるため、フィールド探索でも割と重宝する存在でもある。


外部では編集

パズドラ編集

モンハンコラボ第2弾で登場。コラボ全体のメインモンスターに位置付けられており、コラボダンジョン2のボス。闇・木属性、ドラゴン・悪魔タイプ。

スキルブースト+・操作時間延長+の覚醒スキルを持つ上、闇には貴重な追加攻撃もある。

リーダースキルと覚醒スキルを自身のスキルで満たすことができるので評価が高い。

アシスト進化の武器はネルガルクラッシュ(ハンマー)が登場。防具は男性用のオーグα装備が登場している。なお、ボス戦で「古龍を脅かす獣牙」が使用されているが、ネルギガンテ自身やネルガルクラッシュそのものにはドラゴンキラーの覚醒スキルはない。


余談編集

名前の由来は、「ネルガル」(メソポタミア神話の冥界神)+「ギガンテス」(巨人)と推測される。あるいはイタリア語で「黒」を意味する「ネロ」+スペイン語で巨人を意味する「エルヒガンテ」なども考えられる。


ファンからの愛称は、「ネル/ギガンテ」の頭文字を繋いで、専ら「ネギ」と呼ばれている。

もっとも白い棘が生える様自体もどことなくネギっぽいと言えるかもしれない。

歴戦王個体の方は、例に倣って「王ネギ」だが、それをもじって「玉ネギ」と呼ばれる事もある。


黒と白を基調とした体色、鋭い針で全身を覆った見た目から、ハリネズミハリモグラヤマアラシなど、現実世界に生きる針毛を持つ哺乳類達の名前で呼ばれる事も珍しくない。

ただし、ネルギガンテの棘は攻撃用なのに対し、彼らの棘は専ら(より巨大な外敵に対する)防御用である。また、ネルギガンテは数ある古龍の中でも凶暴な性質を持つが、ハリネズミやハリモグラはどちらかといえば臆病で大人しい性格で知られている(ヤマアラシに関しては、ネルギガンテ同様に気性が荒く、大型の外敵に対しても積極的に反撃するが、やはり棘は防御用である事に変わりはない)。


また、行動や四肢の構造は、どことなくネコ科の動物を思わせる。

足のトゲを齧る(棘の痕跡が生成される事があるので毛繕いに近いかもしれない)動作や、前足で顔を掻いたり、翼の棘を齧ったりする様子は猫に酷似している。足裏をよく見ると何とまるでアイルーさながらの「肉球」も確認できる。そう考えるとあの凶悪な顔も可愛く思えてくる…かもしれない。


ネルギガンテのコンセプトアートによれば、初期案の中には「翼が生えかけ棘が不規則に生えている古龍」といったものや、「鱗が再生する正統派容姿のドラゴン」という、むしろアイスボーンに登場したムフェト・ジーヴァに近いデザインが確認出来る。もしかしたらムフェト・ジーヴァのデザインは、ネルギガンテの初期案のデザインの流用なのかも知れない。


歴戦王個体のクエスト名『破滅が来たりて喇叭を鳴らす』の由来は、おそらく推理小説『悪魔が来りて笛を吹く』から。また、破滅・喇叭(ラッパ)は『ヨハネの黙示録』にある“黙示録のラッパ吹き”からだと推察できる。


モンハン20周年記念人気投票では見事2位の座を手に入れた

関連イラスト編集

破壊の王と空の王者狩猟解禁

滅尽龍ネルギガンテ【モンスターハンター:ワールド】ネルギガンテ


関連タグ編集

モンスターハンター 古龍種 肉体派 トゲ

ゾラ・マグダラオス どうあがいても絶望


メインモンスター(メインシリーズ)

バルファルク/鏖魔ディアブロスネルギガンテイヴェルカーナ













ネタバレ注意編集

※ここから先はゲーム本編の内容になります、未プレイの方はご注意ください。






















 

元々ネルギガンテは、第一期調査団の入植時から存在自体は確認されており、古龍渡りがある度に姿を現していた事がソードマスターの口から語られている。しかし、目撃報告は非常に少なく出現も極めて稀であり、更にその異常に高い攻撃性と凶暴性から調査は難航を極め、長らく分類すらも判然としない謎の生物として扱われていた(その為に、物語当初の時点ではネルギガンテはまだ古龍に分類されていなかった)。なお、調査団の前に直接姿を現したのは二期団が来てすぐの頃であり、一期団が来た時には姿を見せることは無かった。


本編では、第一次ゾラ・マグダラオス捕獲作戦を進めるハンター一行の元に、突如として飛来して襲い掛かり戦闘になる。その後は辛くも撃退するも、その凶暴性と驚異の再生力から、一行から強く警戒されるようになる。そして長年の研究により、新大陸でのネルギガンテの出現が古龍渡りの時期と重なる事を突き止めた事から、調査団は本種が古龍渡りに何らかの関連性を持つと睨み、実際に出現した個体を対象に本格的な生態調査を敢行する。

そしてその調査により、ネルギガンテは渡りの古龍を捕食する目的で新大陸に飛来したという恐るべき事実が判明した。即ちネルギガンテとは古龍を喰らうモンスターだったのである。


圧倒的な力を誇る為に、生態系から逸脱した存在とされる大型の古龍を、ただ捕食する為だけに積極的に狙う生物などその時点で前代未聞であるが、上記の通り実際に、ネルギガンテがクシャルダオラやナナ・テスカトリなどの大型古龍を襲撃する姿が確認され、さらに一部の地域では明らかにネルギガンテが古龍を喰らった痕跡も確認された。

このような生態の判明により、ネルギガンテ自身も古龍種に分類される存在であると断定された。

上記の通り、一期団が来た際には姿を現さなかったが、これは一期団が追っていた渡りのクシャルダオラが水を操る古龍との戦いの影響で渡りを断念したため、捕食対象がいなくなったことでネルギガンテも動かなかった、ということだと推測できる。


CMで見せた古龍戦も、彼らを捕食しようとしての行動だったのである。


マグダラオスを狙ったのも、その膨大なエネルギーを喰いつくすのが目的だったである。植物研究棟の所長も「ネルギガンテがマグダラオスに噛り付くのを見た」と証言している。


過去には、ラージャンがキリンの角を捕食している事を示唆する演出や設定はあったものの、明確に古龍を餌として捕食している事実が示されたのはこのネルギガンテが初である。 そして、MHW:Iとある古龍種モンスターとの戦闘後には、実際に古龍を捕食する姿を見る事ができる。


古龍渡りにおける古龍は全て死期を悟った老齢の古龍である。

老体相手とはいえ、様々な生態を持つモンハンのモンスター達の中でも災害と同等とされ、最強格たる古龍種を容赦なく捕食対象とするその力と性質は、突出して危険なものと言わざるを得ない。



…後に発売された公式設定資料集にて、ネルギガンテの棘は豊富な栄養を取ると、強い生体反応と共に卵細胞への分化を示す性質があるらしく、まだ「仮説」の域だがネルギガンテは棘から生まれる無性生殖の生物であり、渡ってきた老齢の古龍を執拗に狙っていたのは繁殖目的の為に、棘の再生以上の大量かつ高純度のエネルギーを求めていたからではないか…と考えられている(なお、こんなとんでもない繁殖方法には既に前例がある)。

ちなみに、設定資料集によればネルギガンテの捕食対象は「古龍を含む全ての生物」であり、古龍だけを喰らうわけではない模様。

根本的に成体の古龍の捕食は難易度が非常に高いであろうことを考えると、繁殖等の理由が無い時期には、古龍ではないモンスターを喰らって生きているのかもしれない。


また、MHW:Iにて古龍渡りの研究と並行する形で、度々ネルギガンテと遭遇した新大陸古龍調査団は、ネルギガンテの性質や前述した特殊個体との遭遇を経て、「あまりにも強大すぎる力を持つが故に、時には環境や生態系そのものを崩壊させかねない「脅威」と化す古龍に対して、ある重要な役割を担っているのがネルギガンテではないか」という仮説を立てるに至った。

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