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概要編集

モンスターハンターワールド:アイスボーン』で初登場した古龍種。

別名は『溟龍(めいりゅう)』。

ネロはギリシャ語で「水」、ミェールは恐らくフランス語で「海」を意味する「メール」か、「光」を意味する「ルミエール」が語源とされる。


全身を覆ってしまうほどに巨大な翼、せわしなく様相を変える体表、怪しく輝く4本の長大なヒゲ、魚竜種を彷彿とさせる極小の瞳など今までの古龍とはやや異なる風貌を多く呈している。また全身にクラゲを思わせる美しい発光器官が付いており、その見た目や台地の様相も併せて、美しい深海魚、あるいは「綺麗なチャナガブル」というイメージを持った人も少なくないとか。


ストーリーでの登場編集

イヴェルカーナ討伐後、各地で起きている地殻変動とモンスターを活性化させる謎の“歌”の正体を探るため、各地の古龍を主人公が調査する場面で初登場となる。

陸珊瑚の台地を調査していた主人公。すると導蟲が突然「接敵」を表す赤色に発光。身構えたのも束の間、主人公の眼前は暗闇に覆われる。不気味に明滅する暗闇の中央に怪しく浮かび上がったのは、見たことのないモンスター。主人公が呆気に取られていると、突如何の前触れもなく足元から濁流が出現。水位はみるみる腰まで上昇し、身動きが取れなくなった主人公がもがこうと身をよじった瞬間特大の鉄砲水が四方から襲い掛かり、そのまま台地の中層部まで流されてしまう。


気を失った主人公が目を覚ますと近くには古代竜人が佇んでおり、淡々と語りかける。



激流のぬしが あらはれた

うたは まどはせる

いにしへの さえも

いにしへの竜のうごきをたどれば いずれは



意味深な言葉を反芻しながら、主人公は先程邂逅したモンスターの調査と討伐に赴く。




古代竜人の語り口から、ネロミェールも“歌”によって活性化した古龍であることがうかがえる。

そしてこのネロミェールの討伐をもって調査団は“歌”の元凶の居場所を突き止め、最後の戦いに赴くこととなる。アイスボーンのラストを飾るクエストの直前で邂逅するというある種重要な立ち位置の古龍ともいえるだろう。


戦闘能力編集

「水を操る古龍」としてデザインされたため、古龍としての能力も当然『水を操る』こと。

ハンターが容易く吹っ飛んでしまう威力の水弾や高圧の水ブレスを放つほか、地面に水溜まりを形成しその上を滑るように素早く動くことができる。また、羽ばたきで水流を水溜まり上に起こしハンターの動きを阻害するなど狡猾な立ち回りも用いる。ちなみにこの行動阻害は水場・深雪適応では防げず、耐水の装衣or不動の装衣でしか防ぐことができない厄介技である。


ネロミェール

最大の特徴として発電器官を有しており、戦闘が進むと水纏い状態&雷纏い状態となり、水属性攻撃と同時に雷属性攻撃も仕掛けてくるようになる。つまり、ネロミェールは古龍の中でも珍しい二つの属性を操る古龍なのである。

この発電器官で生成した電撃を翼の先端から放ち攻撃するのだが、このとき前述の水溜まりに電撃が着弾すると蒸発・炸裂して、水たまりの分だけ攻撃範囲が広がるため非常に危険。

一応、陸珊瑚の台地で拾える「ヒカリゴケ」を水溜まりに撃つとスポンジのように水を吸い取ってくれるという小ネタが存在するが、ネロミェールが水溜まりを生成する速度のほうが圧倒的に速いのであまり有用ではない。耐雷の装衣で対策しよう。


他の古龍同様時間経過で能力段階が上昇し、雷纏い状態が最大に達すると大技である『水蒸気大爆発』を繰り出してくる。真下に水ブレスを吐きながら飛び上がるのが合図。その攻撃範囲は恐ろしく広く、エリアの大きさにもよるがたいていのエリアの全域を覆ってしまうほどの範囲を誇る。避けきることは難しく、ガードしようにも多段ヒットするので、攻撃モーションを確認したらすぐに納刀し緊急回避で避けよう。なお、発動した後は体色が変わり一時的に弱体化するので絶好の攻撃チャンスになる。


歴戦王編集

溟鳴り遥か遠く編集

ネロミェール

2020年5月1日、アイスボーン初の歴戦王となる個体が実装された。

通常種と異なり翼が虹色に輝き、体躯も相当な大きさになっている。


数々の特徴を有するが、まずひとつは通常種と異なり多くの技にテコ入れがされていること。

多くの攻撃に多段ヒットが適用され、通常の水ブレスもいつもの調子でガードしてしまうと、体力とスタミナをガッツリ持っていかれてしまう。さらに水溜りの設置範囲も目に見えて広がっているため、気がついた時にはエリア全域を覆う池が出来上がっているなんてこともザラ。


次に、各形態へのスパンがかなり早まっているということ。

ネロミェールは「水纏い状態→水纏い&雷纏い状態→『水蒸気大爆発』→纏い状態解除→水纏い状態…」というローテーションで形態を変化させていくが、歴戦王はこの頻度が格段に速くなっている。おまけに水纏い状態中も弱体中も帯電するようになるため、ほぼ常時フルパワー状態といっても過言ではない。

そしてそれは、『水蒸気大爆発』の頻度もかなり多くなっているということ。こちらも当然強化されており、圧倒的攻撃力から放たれる大技は剣士でも即死は免れない。さらに初撃の電撃はガード不可&転身貫通という厄介な性能が追加されている。のけぞるだけなので後発へのガードは間に合うが『水蒸気大爆発』の多段ヒットは健在なので、ガード強化とガード性能をしっかり積むか、諦めて能刀して緊急回避をした方がいい。


最も特筆すべき仕様として、クラッチクローに対する反撃が上げられる。

具体的には、張り付きされた部位でハンターに攻撃を仕掛けるというもの。例えば頭にクラッチされれば噛みつき、翼にクラッチされれば叩きつけ、前脚にクラッチされればボディプレス…というようにかなり的確に反撃するようになっており、不動の装衣や転身の装衣なしでは強引なクラッチは難しい。もちろんこの攻撃にも歴戦王の圧倒的攻撃力は適用されているので、クラッチするだけで体力を半分以上持っていかれることも少なくない。

このため、スラッシュアックスの零距離解放突き、通称パンパンゼミ戦法が非常に取りづらくなっている(慣れは必要になるができないこともない)。


他には水纏い時は翼への弾丸・弓ダメージが徹甲榴弾以外無効化されるという仕様がある。貫通弾も無効化されてしまうのでガンナーは注意が必要。


手ごわい相手であることには違いないが、反面新しい技などは追加されていない。攻撃モーションはすべて通常種と同じなので落ち着いて挑むようにしよう。ただし攻撃力は跳ね上がっているのでゴリ押しは禁物。

見事討伐すると溟龍チケットが手に入り、「EXテンタクルγ」装備が作製できる。


専用BGM編集

冥流を駆る暁の明星編集


コラボ作品の出演編集

パズドラ編集

モンハンコラボ第10回目で新規枠として登場。


リーダースキル『溟龍』
【落ちコンなし】水ドロップを10個以上つなげて消すとダメージを半減、攻撃力が40倍、固定1000万ダメージ。水属性のHPが2.3倍。(※2024年11月現在の性能)
進化スキル『水蒸気爆発』(1段階目)
1ターンの間、ダメージ無効を貫通、コンボ吸収無効化。ロック状態を解除し、下段横2列を水ドロップに変化。スキルが進化。(※2024年11月現在の性能)
進化スキル『水蒸気大爆発』(最終段階)
1ターンの間、ダメージ無効を貫通、コンボ吸収を無効化、自分のダメージ上限値が100億。ロック状態を解除し、下段横2列を水ドロップに変化。(※2024年11月現在の性能)

いわゆる列キャラと呼ばれる性能で元々は二属性持ちのキャラクターだったのだが、当時パズドラで起きたある問題の影響で、『水/光/水』の三属性持ちキャラクターになった。

所持属性が増える事はすなわち攻撃できる火力があがる事を意味し、修正アプデと共に話題になった。

最大まで強化した4体のネロミェールがいればお手軽にループ&カンスト火力を叩き出せる為、周回勢の間で大いに盛り上がった。

更に当時のパズドラモンハンコラボは無料のガチャや宝石を大量に配っており、更にネロミェール自体も交換(天井枠)キャラクターなのもあり、『欲しい』と思えばわりと誰でも手に入った。


進化先に原作にもあるネロミェールの武器も存在。

片手剣『ヒュドロスディスク』操虫棍『ヒュドロスアーケーン』の二種で登場。

やはりパズドラでの役割も基本武器として装備する。

なお、これらも後のアプデで実質的な強化を受けた



余談編集

  • 公式サイトのCG画像や本記事のトップ画像などで見られる姿は水纏い状態のものであり、能力を使い切って水分を失った本来のネロミェールは黒・茶・銀色が主体のかなり地味な色合いをしている。逆に水分や後述する能力が極限に達すると全身が眩く輝き、体中に黄緑色に光るラインが走る。そのため目撃情報があちこちで食い違い、「とにかく派手に光り輝いていた」「とても地味な見た目だった」「水源もないのに激流に押し流された」「稲光が常に鳴っていた」と情報が錯綜していたため、一時は集団幻覚のような扱いすら受けていた。

  • MHWorldの設定資料集では、1期団の船(=MHW集会場)が小高い岩山の上に座礁しているのは、当時新大陸に向けて航海した際に、古龍渡りを行っていたクシャルダオラと水を操る謎の存在の争いによって起こった高潮の影響であのような状態になってしまったことが明かされた。この『水を操る謎の存在』がネロミェールなのではないかと考察されている。

一期団航海報告:水の古龍

  • 当初は「水を操り」「クシャルダオラに匹敵する飛行能力を持ち」「クシャルダオラを撃退するほどの力を持つ」モンスターは過去作において1体しか存在しておらず、かの龍の復活の伏線ではないかとまことしやかに囁かれていた。一方で、数多くの新規古龍を排出しているMHWに倣い、G級※1にあたる続編で新モンスターが追加されるのではないかとの考察も少なからず見られた。そうして発売されたMHW:IBにて明らかとなった水の古龍ネロミェールの存在。これにより「水を操る謎の存在=ネロミェール」でほぼ間違いないと思われる。※2

※1…現行の「マスターランク(MR)」はMHW:IB以降のシリーズで使われている名称。

※2…公式や作中で明確にアナウンスされたことはない。


  • 「モンスターハンター 超生物学~モンスターvs生物のスペシャリスト~」での生態樹形図によると、古龍種古龍目の不明(亜目)から溟龍下目と霞龍下目に枝分かれしている。つまり、ネロミェールとオオナズチは近縁種にあたることが判明した。
    • 言われてみるとどちらも「水分を操る能力(水と霧)」「発電器官を持つ(ネロミェールは放電攻撃に用い、オオナズチは体表面に電気を通すことで擬態を行う)」「鱗ではなくぬたぬたした皮膚に覆われている」など、生態的に酷似する点が多い。



関連タグ編集

モンスターハンター モンスターハンターワールド:アイスボーン

古龍種 陸珊瑚の台地

オオナズチ:生態樹形図にて近縁種と判明した古龍種。

テンタクル装備

溟波龙

ネロミェールの防具シリーズ。そのデザイン性から人気が高い。

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