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仮面ライダー龍騎、最終回 先行映画化


概要編集

正式名称は『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』。

平成ライダーの劇場作品としてはアギトに続く2作目。


その名の通り、本作は当時テレビで放送中だった『仮面ライダー龍騎』本編に先駆けて、なんと「最終回」を劇場で先行公開してしまうという異例の試みが行われ話題となり、予告でも堂々と銘打たれていたものの、テレビシリーズの最終回はまったく異なるものとなった。しかし終盤は、本作を極力意識した(寄せている)展開となっている。

厳密には本編と分岐したパラレルワールド・及びタイムベントによる、本編より前の2002年での物語である(後述するが、これに関しては異説もある)。さらに噛み砕いて言うなら井上敏樹の考える最終回が本作で小林靖子の考える最終回がTV本編の最終回との事。

TVシリーズに置き換えると第48話〜最終回に相当する時間軸らしい(TV本編でも終盤でレイドラグーンが大量発生している)。


白倉伸一郎は公開前に「テレビシリーズとの連動性から公開時期での鑑賞を推奨しており、後から観たのでは意味がない」と宣言している。

TV本編で仮面ライダーオーディンが登場し、タイムベントを発動する辺りのタイミングで鑑賞すれば「あのオーディンが敗北・消滅した後の出来事なのか?」という印象を追体験出来るということかもしれない。

公開されたのは、オーディンの初登場回である第28話「タイムベント」が放送された8月11日の翌週直前である。


あらすじ編集

2002年の冬、現実世界へのシアゴーストの襲撃が激しくなってきたある日、神崎士郎は生き残ったライダー6人を集めて「あと3日で決着を付けなければ、望みを叶える事は出来ない」と宣言し、戦いを促す。

残った仮面ライダーは龍騎、ナイト、ゾルダ、王蛇、ファム、そしてまだ姿を見せない謎の人物。

それでも真司はライダーの戦いを止めようと必死で行動していく。その途中、真司はミラーモンスターの重大な秘密に気付いてしまった。


登場人物編集

主要人物編集


本作初登場編集

結婚詐欺を働く18歳の少女。その理由には浅倉威が関係している。


城戸真司と同じ姿をしている謎の人物。普段はミラーワールドに存在し、現実世界での活動時間には制限がある。


その他編集

前作『仮面ライダーアギト』のレギュラーキャストが別役でゲスト出演。括弧内はアギトにおける役名。



主題歌編集

Alive_A_life(Advent Mix)

作詞:海老根祐子/作曲:和田耕平/歌:松本梨香

TVシリーズOPのアレンジ曲。歌詞自体は同じである。


備考編集

登場ライダーについて編集

本作の世界線におけるライダーの内訳はTVSP『13RIDERS』を踏襲しており、仮面ライダーシザース仮面ライダーガイ仮面ライダーライア仮面ライダーインペラー仮面ライダータイガ仮面ライダーオーディン仮面ライダーベルデがすでに退場している(ディレクターズカット版のみ、冒頭でファイナルベントのカードが裏返る演出がある)。

また、公開初日にはベルデ、タイガ、インペラーは映像作品には登場していなかった(順に9月19日、9月29日、11月10日に初登場)。


ちなみに龍騎サバイブが、本編に先駆けて先行登場した作品でもある(ナイトサバイブは7月7日に放送された第23話『変わる運命』にて登場済み)。


この世界観はループか否か?編集

ファンの間では往々にしてTVSP版と同様にループ説や分岐エンド説に組み込まれる作品の一つではある(※)。

しかし本作は何らかの理由で仮面ライダーオーディンが退場し、それを再登板させる神崎士郎も消滅した事でループができなくなってしまう他、真司と優衣の過去描写、ミラーモンスターの誕生経緯などの諸設定が本編と異なるために完全な別世界説(謂わば最終回は最終回でも本編とは異なるパラレルワールドの最終回という説)もある。

それに対して「龍騎サバイブがストレンジベントでタイムベントを引き当てたことで再びループした」と考えるファンも多く、観た人間の想像に委ねる形になっている。


(※)2003年4月10日に刊行された小学館『愛蔵版 仮面ライダー龍騎 超全集 最終巻』でも「ライダーたちの戦いは少なくとも3度、繰り返されていることになる。」(原文ママ)と解説されている。


その他編集

TVCMではTV版の挿入歌『果てなき希望』、劇伴の『神崎士郎』が使用されている。

後者は作中では神崎士郎が作中で士郎が弾くパイプオルガンに合わせて流れ始め、サビは一度参加してしまったら後戻りできないライダーバトルの絶望感を煽るように畳み掛けてくるのが特徴的で『龍騎』の中でも人気の高い楽曲である(Googleのサジェストに「神崎士郎 パイプオルガン」とあるのはこのため)。

また、神崎士郎のスローテンポにしたような曲として『クライマックス5』がある。


本作オリジナルライダーであるリュウガとファムは『映画だけの新たなるライダーたち』と予告で明言されているのだが、TVSP版『13RIDERS』やTVシリーズのジャンクションに登場しており、結果的に嘘予告になっている。


なお、『EPISODE FINAL』では、本編と同じようにエンドカード(「続く」と表示される演出)が採用されているが、テレビ版にあった「今週のカード」演出がなく、背景も白ではなくグレーになっている。


他作品での言及/映像流用編集

井上氏が脚本を務めているためか、全体的に小説でリブートされた『EPISODE_FINAL』とも呼べる内容になっている。

ただし、ファムがメインヒロインとして登場する一方でリュウガは登場しない。


TV本編だけでなく、リュウガの戦闘シーンやラストシーンが流用された。


本作の追体験が可能。ただし、仮面ライダーリュウガが倒される所でENDとなっている。


本作の出来事も設定に反映されているのか、浅倉威が「昔、俺をそう言う目で見る女が居たな」と霧島美穂らしき人物を示唆する発言をしている。


本作に登場した仮面ライダーリュウガを基にしたアナザーリュウガが登場。

本作の映像も流用された。


関連タグ編集

仮面ライダー龍騎 サバイブ 小説仮面ライダー龍騎

仮面ライダー映画

劇場版限定ライダー仮面ライダーファム 仮面ライダーリュウガ


MISSING_ACE:『仮面ライダー剣』の劇場版作品。放送中のテレビシリーズに先駆けて、最終回から4年後の後日談を劇場で先行公開した作品。しかし、本編とは設定や状況が異なる為、こちらも厳密にはパラレルワールドという扱いになっている。


トゥルー・エンディング:『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版作品。剣と同様に、「放送中のテレビシリーズに先駆けて、最終回の後日談を描いた真のエンディングを先行公開」した作品。

なお、龍騎や剣の劇場版が本編に対する分岐的な立ち位置の作品に落ち着いたのを受けてか、正式に本編と繋がる作品となっていることが情報解禁の段階からすでに公式側から明言されている。


仮面ライダージオウ:回想として本作の映像が使用されている。


銀河鉄道999:テレビ放送中に結末部分を劇場映画版で先行公開した先駆者。その後テレビ放送版の最終回は、劇場版とは異なる結末になった。


魔法先生ネギま!:こちらも原作連載中に結末部分を劇場映画版で先行公開。原作最終回は劇場版とも続編の15巻回想シーンとも異なる結末になった。


シュシュッとTHE_MOVIE:同時上映のスーパー戦隊映画


PROJECT_G4EPISODE_FINALパラダイス・ロスト

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