演:藤田瞳子
概要
『仮面ライダーアギト』の登場人物の1人。
年齢25歳。仮面ライダーG3の設計者にして、警視庁未確認生命体対策班の実働部隊G3システム運用チーム、通称「G3ユニット」の班長を務める。役職は管理官。階級は警部。
ニューヨーク出身の帰国子女で、12歳の時にマサチューセッツ工科大学に入学し、15歳で博士課程を首席で修了。その後、日本の城北大学を卒業してから警察官になったという経歴の持ち主。その経歴に違わずIQは180以上。
城北大学時代は、機械工学の権威である高村光介教授のもとで才気を磨いた。
G3装着員である氷川誠の実力と人柄を高く評価しており、常に信頼を寄せている。
頭の回転が速く、思考そのものは常に沈着冷静。どんな場面でも理性的に物事を考えることができる反面、性格はクールには程遠く常にアグレッシブで強気で押しが強い。そのため、北條透を始めエリートを敵に回してしまうことが多い。
上記の経歴ゆえ彼女も十分エリートなのだが、エリート扱いは嫌いらしく、態度や嗜好は庶民派を貫いている。
好物は焼肉とビール。劇中では焼肉を頻繁に奢っている他、ビールに関しては昼間から(それも外出先とはいえ勤務時間中に)飲んだり、美杉家でもビールを要求するほど。
劇中では北條と幾度となく、皮肉交じりの言い合いを繰り広げている。
またその天才ぶりから、彼女が機械的な完璧を突き詰めると、その機械は人間がついていける領域から外れてしまう。
G3の強化型として開発した仮面ライダーG3-Xは機械としては完璧ではあったものの、制御チップなしでは常人に到底使えない代物である(機械として完璧と考えるあまり、G3-XのAIレベルを落とす発想がなかったことからもその危うさが窺える)。
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』に登場する仮面ライダーG4は、完璧な強さを追求して開発した結果G3-X以上に人命を顧みない存在と化してしまった。小沢自身の判断でG4の開発は止められたが、自衛隊の深海理沙に利用されてしまった。
機械的な完璧を追求してしまう性でありながら人としての倫理観を持ち合わせている姿は、理性あるマッドサイエンティストとも言える。恩師の高村からも完璧な装置を求めすぎて人間の必要性を除外してしまう彼女の性質をして、「昔から嫌いだった」と率直に嫌悪感を示している。
感情的な振る舞いに重きを置いたりエリート扱いを嫌うのも、常人離れした思考を本人なりに気にしているからかもしれない。氷川を評価しているのも、自分には決して持つことのできない人間味のある輝きに惹かれたからであると思われる。
物語当初は髪を下ろしていたが、夏服への衣替え以降は一つ結びにしてまとめるようになった。
最終決戦から1年後には、(本人いわく「啖呵を切って」)警察を辞職して西ロンドン大学で教授を務めている。
余談
- 『仮面ライダーアギト』の脚本を担当した井上敏樹曰く、アギトで特にお気に入りのキャラクターだったとのこと。
- 1977年生まれで年齢25歳だが、本作の舞台は2001年のため矛盾が生じる。この年齢は数え年の可能性がある。
- 演じた藤田瞳子は第35話・第36話にてクロウロード コルウス・カノッススの声も担当している。3年後の『仮面ライダー剣』では栗原天音の父・栗原晋の助手であるカメラマン・神丘令役で出演している。
- 劇中において焼き肉を食べるシーンが多いのは、藤田自身の好みに由来する。
- 現実での警視庁の警部に管理官は存在しておらず、管理官が存在するのは警視である。
関連イラスト
関連タグ
八代淘子:別世界のG3開発者。小沢澄子に当たる人物で名前は小沢を演じた藤田瞳子に由来すると思われる。