概要
『仮面ライダーアギト』に登場する、カラスに酷似した姿を持つ超越生命体(アンノウン)。
映画に登場した同じ同族が多数存在するアントロードを除き、劇中6体登場したジャガーロードに次ぐ5体の同族が、劇中で確認されている。
各個体共通の能力である猛スピードで空中を飛行して背後から獲物に近付き、兜の様に固い頭部で頭突きを喰らわせる方法で対象者である超能力者たちを次々に殺害していった。
なお、上記の様に今までのロード怪人たちと違って特殊能力を使わない極めて原始的な方法でターゲットを仕留めていた為、警察は当初はアンノウンが関与しないただの事件だと誤認していた。
しかし短時間で、しかも同じ方法で殺害された人物の距離が同一人物による犯行にしては余りにも距離が離れすぎていた事からアンノウンたちによる犯行と気づいた。ある意味グロンギのメ・ギャリド・ギに近いロード怪人ともいえる(メ・ギャリド・ギもトラックを使ってゲゲルを行っていた為、警察は未確認生命体による犯行だと思わなかった)。
ちなみに彼らにも上司たるクイーンロードが存在するが、クイーンの性格が好戦的だったり、部下もあっさり彼女を見殺しするなど(カラスだけに)あまり統率は取れていない模様。まさに烏合の衆である。
各個体
コルウス・クロッキオ
CV:塩野勝美 ※ノンクレジット
身長 | 208.0cm |
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体重 | 145.0kg |
特色/力 | 時速340kmの高速飛行、硬い頭部での頭突き |
登場話:第7話「記憶の一片」第8話「赤い炎の剣」
個体名の意味は“カァカァ鳴くカラス”。
鋭い鍵爪と暗闇でもよく見える眼を持っており、黒色の体を活かして闇に潜み獲物を狙う。
時速340kmの猛スピードで空中を飛行し、上空から獲物に目掛けて滑空し、兜のような硬い頭部で頭突きを喰らわせる技を得意としており、他のクロウロードたちとは違い得物は持っておらず、もっぱらこの技で次々に超能力者たちを殺害していた。
活動を察知して駆けつけた仮面ライダーアギトとの初戦では鳥型怪人だけに、その飛行能力を駆使しての旋回能力をもってしてアギトを翻弄。「ライダーキック」を紙一重で回避して水面に落下させて初めて勝利を物にした強敵。
しかし、その後対抗策を見出したアギトとの再戦では得意の頭突き攻撃を逆に利用され、向かってきたところをフレイムフォームへとチェンジしたアギトの「セイバースラッシュ」で両断されるというカウンター方式の戦法によって敗死した。
コルウス・ルスクス
CV:千田義正
身長 | 205.0cm |
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体重 | 148.0kg |
特色/力 | 衝撃波 |
登場話:第26話「甦った記憶」第27話「涼、死す…」
個体名の意味は“独眼のカラス”。
その個体名からも分かるように左目に眼帯を装着しており、獲物に翼から放つ衝撃波を石礫のように放ち足留めしてから、常に携帯している『屍の刀』と呼ばれる青竜刀で獲物を切り刻んで殺害する。殺しに無上の喜びを感じるという残虐性を秘めた危ない性格の持ち主。
同族のコルウス・カルウスと同じくクイーンクロウロードのコルウス・イントンススに仕える役割を担っているが、アギトと戦闘した際は自分たちが劣勢になった途端にイントンススがアギトと対決している隙に彼女を囮として自身はさっさと逃げ出していたことからあんまり忠誠心は持っていない模様。
イントンスス亡き後はカルウスと共に彼女が討ち損じた相良克彦を付け狙うが、今度は仮面ライダーギルスの邪魔が入った為、撤退する。
その後、カルウスと共にアギトと交戦するが、最後はトリニティフォームの「ライダーシュート」を受け爆死した。
コルウス・カルウス
CV:千田義正
身長 | 200.0cm |
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体重 | 145.0kg |
特色/力 | 影から影への移動 |
登場話:第27話「涼、死す…」
個体名の意味は“禿頭のカラス”。
影から影へと人知れずに移動し、獲物に音も無く忍び寄って殺害するという暗殺手法の殺し方を好む暗殺者向きな性格の持ち主で、手にした「骸の鎌」(むくろのかま)と呼ばれる大鎌を武器として敵に襲いかかる不吉な象徴ともされるカラス型怪人に相応しい戦法を得意としている。
ちなみに彼もコルウス・ルスクスと同じくクイーンクロウロードに付き従うという役割を持っているが、何故か第26話の肝心な時には姿を見せなかった。
第27話にて超能力に覚醒した相良克彦を狙うが、彼の力に邪魔され撤退。
その後、ルスクスと共にアギトと交戦するが、最後はトリニティフォームの「ファイヤーストームアタック」により爆散。絶命した。
骸の鎌はおそらくジャッカルロード スケロス・ファルクスの得物「断罪の大鎌」(だんざいのおおがま)の流用。
コルウス・イントンスス
CV:米本千珠
身長 | 209.0cm |
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体重 | 140.0kg |
特色/力 | 槍を用いて戦う |
登場話:第26話「甦った記憶」
クロウロードたちの統率者にして上位種であるクイーンクロウロードの階級に属する。
個体名の意味は“長髪のカラス”。
上記にあるようにクロウロードたちを統率する女王の身ではあるが、前線での戦いを好んでいる為、率先して行動隊長的な役割を自ら進んで担い、単身で獲物に飛び掛かって行く好戦的かつ積極的な性格の持ち主。
「漆黒の槍」と呼ばれる武器を使って獲物を刺し貫く戦法を得意としている。
相良克彦を標的に定めて狙うが、彼女の行動を察知したアギトに阻まれたために戦闘に突入。
その際に乱入してきたルスクスの助力もあって当初は優位に立つが、最後はトリニティフォームになったアギトの「ファイヤーストームアタック」を受け爆死した。
コルウス・カノッスス
CV:藤田瞳子
身長 | 208.0cm |
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体重 | 142.0kg |
特色/力 | 時速320kmでの空中飛行 |
登場話:第35話「謎の救世主」第36話「4人目の男」
クイーンクロウロードたちが敗死した後に出現した、劇中に登場する最後のクロウロード。
女性怪人で、ハイヒールのように尖った踵でギルスを踏みつけるなど、サディストな一面を持つ。
個体名の意味は“白髪の多いカラス”。
時速320kmの猛スピードで空中を飛行し、上空から標的となる獲物を補足して兜の様に固い頭部による頭突きを浴びせて殺害するというクロッキオと同じ手法の戦法と得意としている。
なお、クイーンクロウロードの所持していた武器である「漆黒の槍」を彼女も携帯しているようだが(『仮面ライダーアギト超全集 下巻』p32で確認可)、劇中では一切使用していない。
OL風の超能力の女性を標的に定めて襲いかかるが即死には至らず、偶然その場にいた木野薫の治療によって標的に一命を取り留められる。その後に襲った犬を散歩中の女性超能力者は涼に阻止されるはと、劇中大した成果を上げていない不憫(?)なロード怪人だったりする。
最後はアギトとギルスと交戦し、「ギルスヒールクロウ」を受け絶命した。
声を演じたのは小沢澄子役でレギュラー出演している藤田瞳子であり、その理由は謎に包まれていたが対談動画にて担当する女性声優のスケジュールが合わず、急遽の代役として声を充てたことが明かされた。
余談
コルウス・クロッキオのデザイン画に、”「死」を司るロード”と記されているのが見て取れる。また、嘴が下向きなデザインはペスト医師のマスクに由来する(『完全超悪』p17,137より)。
関連項目
アンノウン(仮面ライダーアギト) カラス 仮面ライダーアギト
幻影騎士・吼狼…外見が似ている特撮キャラ。こちらはヒーローである。
カラスがモチーフの生物(ポケモン)の硬い頭部による頭突き。こちらはスピードが出ない。
外部リンク
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト コルウス・クロッキオ
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト コルウス・ルスクス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト コルウス・カルウス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト コルウス・イントンスス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト コルウス・カノッスス
クロウロード コルウス・クロッキオ | 仮面ライダー図鑑 | 東映
クロウロード コルウス・ルスクス | 仮面ライダー図鑑 | 東映
クロウロード コルウス・カルウス | 仮面ライダー図鑑 | 東映