概要
手書きの際は「烏」を「鳥」(とり)と書き間違えないよう注意。
由来
古代中国、後漢期の『後漢書』(ごかんじょ)に登場する耿弇(こうえん)が発した台詞「カラスの群れのようなお前の兵など、枯れ木を折るように蹴散らしてみせる」と漢皇帝の子孫だと嘘をついて挙兵した王郎(おうろう)の軍勢を挑発した故事にちなむ。
余談
当時の中国ではカラスの群れを「無能な集団」と見下していたが、現在では実際のカラスは知能が優れている上コミュニケーション能力も高く、群れの中で鳴き声を変えるなどお互いに意思疎通を図っているものと見なされている。一見「烏合の衆」と思われる集団も、実は秘めたポテンシャルを有しているのかもしれない。
集まった野次馬や通行人など、大勢いるだけで邪魔であったり、通報・救助するわけでもなく見殺しにする、右往左往するだけで何の役にも立っていないことを皮肉る場合もある。