ハイドロゾアロード
はいどろぞあろーど
「人ガ…人ヲ殺シテハナラナイ」
『仮面ライダーアギト』に登場する、水母(クラゲ)に酷似した姿を持つ超越生命体アンノウン。
人体模型と髑髏が合わさったかのような不気味な容姿をしており、気配を悟らせずにふらふらとした幽霊の様な掴み処の無い不自然な動きや瞬間移動を駆使して相手を翻弄し、右腕を前方に突き出す事で上空から稲妻を召喚し発火現象を起こして対象を焼き尽くす(感電死ではなく対象を焼死させる)能力を持つ。
その為、機械制御された一種のパワードスーツである仮面ライダーG3にとっては天敵ともいえるが、その反面防御力は弱いようだ。
なお、闇の力の意思の代弁とはいえ初めて人間の言葉を発したロード怪人でもあり、TV本編で登場したヒドロゾア・イグニオとジオラマ小説(非公式)に登場するヒドロゾア・テグラ2種類の個体が確認されている。
ヒドロゾア・イグニオ
※メインイラストの怪人
身長 | 202.0cm |
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体重 | 143.0kg |
特色/力 | 自然発火能力 |
『仮面ライダーアギト』第18話『新しいボス』第19話『解散決定?』『仮面ライダーアギト 3大ライダー超決戦ビデオ アギトVSG3-XVSギルス いま選ばれる最強ライダー』に登場した個体。
個体名の意味は“発火させるヒドロ虫”。
上記の能力で次々に超能力者たちを襲撃していたが、そんな中、自身の能力に見せかけて司龍二が犯した殺人について初めて人間の言葉を発して言及した事で視聴者に深い印象を残したロード怪人でもある。
しかし実際には彼の犯行に気づいた闇の力の意思を代弁して喋ったに過ぎない為、彼(?)自身が人間とコンタクトを取る気が有ったのかは不明である。
一度目の戦闘ではG3を不気味な動きで翻弄した後に稲妻の一撃を加え戦闘不能へと追い込むもののG3の一撃で大ダメージを追っていた事もあり、仮面ライダーアギトが救援に駆けつけると、闇の力の意思を受けて司龍二が犯した殺人について仄めかして撤退する。
その後砂浜でストームフォームへとチェンジしたアギトと一騎打ちを展開し、稲妻攻撃でアギトを攻撃するが稲妻攻撃を耐えきったアギトに接近を許してしまい、最期は「ハルバードスピン」を受けて爆散し絶命した。
『超決戦ビデオ』では、アングィス・フェミネウスやスケロス・ファルクスと共に再登場し、てれッピを狙う。
てれッピを守る為に出動した3人ライダーの内仮面ライダーギルスと交戦。瞬間移動を駆使して攻めるも、新技「ギルスヘルスタッブ」で腹を貫かれて爆死。
早瀬マサトによる二次創作ジオラマノベル。
クラゲに酷似した超越生命体であるヒドロゾア・テグラが登場。個体名の意味は“覆うヒドロ虫”。
TV本編に登場したヒドロゾア・イグニオの亜種で、ヒドロゾア・イグニオと同じく稲妻や瞬間移動能力を持っており、この能力で警察庁警察保管庫で厳重に保管されていたGENERATION-1(G1)を盗み出し、これを纏い何故か超能力者の抹殺なんぞには興味が無いかのように町中で好き勝手に暴れ回っていた(案外力に飲み込まれて暴走していたのかもしれない)。
未確認生命体4号の能力を再現したG1に電気エネルギーを注ぎこみライジングフォームに近いものを発現しパワーアップ。
その圧倒的な攻撃力と防御力でライダー達を苦しめるが、最後は仮面ライダーG4-X(仮面ライダーG3-Xを仮面ライダーG4のパーツで改修した形態)、仮面ライダーG3MILD&V-1に装甲を剥がされて中身を露出した所へアギト・ストームフォームの「ハルバードスピン」を叩き込まれ、G1システムもろとも爆散した。
なお、何故にG1システムを奪うような真似をしたのかは最後まで謎のままであった。
モチーフはクラゲであるが、デザイナー出渕裕によると人体模型や石ノ森章太郎の漫画に登場する垂れ目キャラのイメージが含まれているという。
衣装にはビザール系やSMチックな拷問の雰囲気を盛り込みつつ、身体の左半身は皮を剥いだ姿、右半身は様々な人の皮をツギハギでくっ付けたようなショッキングかつフリーキーな外見だが、全体的なイメージは『仮面ライダーストロンガー』のマシーン大元帥からとられている。
また、掠れて見づらいが、デザイン画には「雷を司るロード」と書かれている(『完全超悪』p18,138より)。
司龍二が殺したのはかつて婚約上のトラブルから妹と別れた「花村久志」という花村ベーカリーを営む男性で、そのトラブルがきっかけで妹を殺されたと思い込んでしまったのが今回の殺人事件のきっかけである。
花村は生前に名物のピクルスサンドのレシピをバイトとして入ってきた翔一に伝授し、花村の死後は翔一がしばらく代理店長を勤めていたが、オーナーに強制退去させられ、閉店してしまう事に…。
なお、『小説 仮面ライダーアギト』の世界では「パティスリー花村」を営んでいたらしいが、こちらでは本当にアンノウンによって殺されてしまったようである。