「気持ち悪くないの?記憶喪失のまま生きていくなんて」
演:秋山莉奈/谷村聡美(幼少期)
概要
『仮面ライダーアギト』のメインヒロイン。16歳→17歳(第15話以降)→18歳(最終話)。緑ヶ丘学園の女子高校生。口癖は「どうした?」(小沢澄子も多用する)、「~(なん)だって」、「~って何よ?」など。
名前の由来は天からの恵みものを意味する「マナ」。
周囲には隠しているが、強力なサイコメトリー能力の持ち主である。
OP及び劇場版EDの出演者のクレジット表示ではレギュラーライダー3人の次に表記されている。
ヒロインである他、津上翔一、氷川誠、葦原涼を物語に関わらせる接点としての役割を担っており、劇場版、小説版では特に顕著。
人物
性格は活発でやや勝ち気。いわゆる常識人でもあり、天然ボケ気味な津上翔一に突っこむフォロー担当であるが、時には氷川に八つ当たりする、太一や義彦と共に悪ふざけをする等の年相応な一面も垣間見える。
家事、料理は翔一に頼りきりだが第35話では弁当を作っており、全くできないという訳ではない。
学校では帰宅部。第29話でテニス部に所属していたが、先輩たちからの嫌がらせと自身の能力に対する悩みから第31話の時点で退部している。
成績は超能力頼みであったが、最終回では真島浩二と共に真面目に受験勉強をしている(この時の描写から、少なくとも真島よりかは勉強ができる様子)。
涙もろい一面を持ち合わせており、作中では特に父親関連のことになると涙を流すことが多い(作中では「ガラス細工」と例えられたことも)。さらに前期、後期OPともに泣いているシーンがある。
容姿は整っている方で、真島から初対面時に「可愛い」と評されて、テニス部の先輩 の恋人に 過去に告白された。それ故関谷真澄やテニス部の先輩などの女性陣からは冷たくあたられている。
叔父の家に世話になっている・超能力を隠し持っていることもあって、悩み事があっても一人で抱え込もうとする傾向にある。ただ平静を装えるタイプではなく、態度や言動に内心が強く現れている。
作中では翔一や紗綾香、あかつき号の乗客など自分と似た境遇の者にシンパシーを抱く場面が多い。
翔一/仮面ライダーアギトのバーニングフォーム、シャイニングフォームへの強化に貢献、仮面ライダーギルスの老化の改善、仮面ライダーG4のESPシステムを用いた未来予知など前線に出ることはないが、様々な方面からライダーの強化に関わっている。
主な対人関係
同居人。第3話で翔一が変身を解除するところを見たことで、翔一がアギトであると知る。翔一をすぐに受け入れられた背景には、人には言えない力を自分が同じように隠しているのも関係している。
年上にもかかわらず「翔一くん」と呼んでいる(曰く「翔一さんって感じじゃないでしょ?」とのこと)。
序盤では翔一の記憶喪失の手掛かりをつかむため、一緒に行動することが多く、アギトとして戦う翔一の事を心配しながらも支え続けた。
翔一が女性に対してデレデレしていると不機嫌になることが多かったが、本人はやきもちを妬いているわけではないと語っている。
天面ボケを連発には呆れることが多いが、家族同然に大事に想っており、記憶を取り戻すのに協力的な反面、翔一が記憶を取り戻して美杉家から去る時が来るのに怯えていた(本人曰く「(翔一だけ)自分の居場所に帰るのはズルい」)。終盤では翔一の独立を促すなど精神的成長を遂げている。
翔一も真魚のことは大切に想っており、劇場版では「真魚ちゃんを助ける為に戦うなら、そこが俺の居るべき場所なんだ!」というセリフや、シティウォーズでは真魚のことを「大切な人」と語っていることから窺える。
そのため終盤で真魚に拒絶された時には、一時アギトの力を手放してしまうほど。
翔一が美杉家を出て行って以降も交流は続いているようで、数年後が舞台の『ジオウ』ではレストランAGITΩにて働いている。
第10話で翔一の無罪を証明するため、氷川に自身が超能力者であることを証明し、犯人逮捕の協力する。それ以降も第13話ではかつての自宅にあったビデオやテニスボールを提供、第29話では超能力を用いて捜査の協力をしており互いに協力関係を築いている。
氷川が仮面ライダーG3の装着員であることは第14話でアンノウンから守ってもらって以降知っていた模様。
第32話にて蘇生能力で生き返らせて以降、変身による後遺症が無くなったため涼からは恩義を感じられており、翔一の護衛、捜索などの頼みごとを聞き入れている。第47話では真魚をアンノウンから守るために奔走した。
第32話以前にも顔を合わせているが特に絡みは無かった。
- 美杉義彦/美杉太一
面倒を見てもらっている叔父と従弟。本編開始の2年前から同居している。
義彦からは実の家族のように思われているが、序盤では寂しさ故完全に心を開かれておらず、義彦の方も真魚を怒ったことが無く、お互い遠慮していた。中盤で家出したことをきっかけにお互いの本音を吐き出している。
太一からは実の姉のように慕われており、居候扱いしている翔一と違い家族として接している。
- 風谷伸幸
実の父親。本編開始の2年前に死別するまで一緒に暮らしていた。
真魚の思い出では優しく温厚なイメージが強く、本人曰く「手が風呂敷のように大きかった」らしい。しかし過去に叱られたことがあるなど、ずっと甘やかしていたわけでは無い模様。
真魚は父親の死後も事件の犯人が捕まっていないことから、事件の担当である河野に定期的に話を聞きに行く、かつての自宅に訪れるなど心の整理が出来ていなかった。
劇場版にて強い超能力者であることが知られ、誘拐され無理やりESPシステムに繋がれる。深海からはG4の強化パーツとしか見なされず、水城からはG4と連動することで命に危機に瀕しながらも「彼女も死に近づくことで強大な力を発揮している」と偏った思想を押し付けられている。
真魚が組み込まれたESPシステムは死後すぐに処理できるように簡素なものが用いられており、一般人の命も捨て駒にする深海の非情さが表れている。
両者とも真魚に手を出したことで、結果的に命を落としている。
DC版では翔一の1周年記念として訪れた焼肉屋でG3ユニットの面々と顔を合わせており、この時深海とも対面しているが、後の誘拐の際お互い覚えていたのかは不明。
作中の動向
過去
彼女の生後まもなく母親は他界し、長年、父・伸幸と2人で暮らしてきた。だがその父も2年前の3月10日に不可解な死を遂げた。
前期OPでは父親の葬式で涙ぐんでいるシーンが描写されている。中学時代はセーラー服を着ていた。
その後、義理の叔父である美杉義彦の家に身を寄せている。過去には義彦から養子縁組を持ちかけられたことがあるが、本人は断っている。
TV本編
第3話にて、仮面ライダーアギトに変身したことに動揺する翔一に、何を聞いても驚かないからと事情を話すよう促すも、第4話で翔一をつけていった結果彼がアギトになる瞬間を目撃。想定外のことによるショックでその場から逃げ去ってしまう。しかし義彦から、翔一が引き取られるまでの過去、およびその時でも自分を助けてくれた女子高生の靴が濡れることを心配していたことを聞き謝罪。「自分の居場所ぐらいちゃんと守りなさいよ」「だって翔一君は翔一君でしょ?」と受け入れて、以降翔一の理解者となる。
その後、義彦の話を聞きに来た氷川と対面し、翔一のダジャレに気付かない氷川に解説をしている。
第5・6話ではテストの点数が悪かったことを太一に暴露され、日本史が100点、数学が42点という「出来不出来が悪い」という理由で義彦のゼミ生の片平真由美を家庭教師としてつけられる。数学の回答を求められた際には透視能力を用いて全問正解している。見送りの際、真由美に話を合わせデレデレしている翔一には突っ込みを入れている。
翌日真由美の送迎に訪れた氷川と同席し、氷川の名前を何度も間違える翔一にまたもや突っ込みを入れている。
後日、真由美の見送りに向かう最中に真由美を狙うスネークロード アングィス・マスクルスに背後から接近されるが、ギルスの乱入により事無き事を得ている。
第7話では父の命日が近づく中、自分の部屋で気絶した翔一から父の殺害現場の記憶を偶然読み取り(気絶する直前、翔一は真魚の部屋から信幸の死亡が報道された新聞記事を見つけていた)一時的に翔一を拒絶する。
その後第8話で父が自分に小鳥をプレゼントしようとしたことを知ったのと、(自分で壊したとはいえ)壊れたベッドを一から作る翔一の姿を見て翔一への信用は回復している。
第9話にて町中で出会った三浦智子が翔一の事を知っているような素振りを見せたため、連絡先を伝えている。
第10話、翔一が殺人容疑で逮捕された際には、彼の無実を証明するために能力の使用を決意する。超能力者の存在を信じ調査を進めていた氷川誠に面会して、彼の運転免許証の番号を透視することで超能力があることを証明。秘密にすることを約束した上で、犯行に使われた針金から犯人の形跡を読み取り翔一の無実を証明する。
第11・12話では翔一の記憶の手がかりを得るために三浦智子の母から篠原佐恵子の住所を聞き、翔一とともに篠原家に訪れる。篠原数樹から聞いた湖の伝説を調査しようとしたが、湖が人造湖だと言うことを知ると、数樹から土器が自ら用意したものだと聞かされる。
この過程で涼と初対面し、翔一から変身した姿の名前がアギトということを聞かされている。
第13・14話では旧風谷邸に訪れた際に柱に隠されていたビデオとテニスボールを発見して、氷川ら警察の手に渡した。
その後スコーピオンロードに襲われ(作中で真魚がアンノウンの標的になったのはこれが初めて)、止めに入ったアギトが毒で気を失い窮地に陥るが、駆け付けたG3により助けられる。翌日アンノウンに襲われた恐怖により学校を欠席するが、翔一にケーキ目当てで料理教室に連れ出された。
その後、余命数時間に迫った翔一から立ち直りの速さを指摘されると、「だって翔一君、私のこと守ってくれるんでしょ?」「私は翔一君のこと信じてるだけだよ」と返答し、翔一が生きる決意を固めるきっかけになる。
第15・16話では突如美杉家に現れた榊亜紀を不審がって、翔一が亜紀を気に入っていたこともあり彼女にかなり苛立ち(嫉妬?)を抱いている。そのため彼女を終始疑っており、ソフトボール部にいたと語った彼女の話が実際のルールと矛盾していたことから、亜紀の嘘をいち早く見抜いている。(その後第21話で、亜紀が葦原涼に好意を寄せていると知った時は、翔一を元気付けていたが、明らかに声音は弾んでいた)
第24話では翔一が女の夢を見たことに対して、困惑に近い感情を見せている(この場面で制服を夏服に衣替えしているのが確認できる)。第26話では翔一が記憶を取り戻した発言を聞き逃しており、夜中に気付いて翔一の部屋に入るも、すでに翔一は家を出ていた。
第27話では記憶を取り戻した翔一に姉がいたこと、その姉が死んでしまった真相を知るためにある人物のもとに訪れることを聞かされる。その最中、翔一に今度友達を海に行く約束をしており、その時のお弁当を翔一に作ってもらう約束をする。しかし帰宅後の翔一は再度記憶を無くしており、その約束は忘れてしまっていた。
第29話では友人の誘いからテニス部に入部する。
さらに殺人事件の捜査の協力を仰いだ氷川を手助けして、犯人解決に一役買った。
第30~32話では北條透に「伸幸を殺したのは超能力者の可能性がある」と告げられたこと、及びテニス部の先輩に責められた際、車のバンパーが動いて彼女達を襲ったことで、自分の能力に恐れを抱く(実際に力を使ったのは相良克彦で、彼女を引き入れるための工作)。一時は「父を殺したのは自分かもしれない」とまで思い詰め、警察に自首しようとした(これに関しては相談された氷川が止めている)。
その後相良の手によって拉致同然にマンションの一室に移動させられ、関谷真澄・真島浩二といったあかつき号事件の一部メンバーと出会う。死ぬ間際の相良から事の真相を明かされた後、一時的に美杉家を離れて自分を見つめ直した末、「自分の場所を探しているのは自分だけじゃない」という結論に行き着く。
この過程で沢木哲也によって力を覚醒させられ、相良に殺害された涼を蘇生する。
第33・34話では水のエルに怯える翔一に当初は苛立ちを募らせていたが、翔一を守る為に涼と氷川に護衛を頼んだ。これにより翔一と涼のお互いが正体を知り、榊亜紀殺害の誤解も解けている。
後に涼の家に身を寄せていた翔一のもとに駆け付け、涼の「翔一には居場所がある」という言葉と、翔一の菜園の野菜を使ったお弁当を差し出して翔一の再起とバーニングフォームの進化を導いた。
「人のためにはあんなに勇敢だったじゃない。なら、自分のためにも勇気を出しなよ。最初から怖がってちゃ勝てるものも勝てないって。」
「自分のためにも戦いなよ、翔一くん。よく分からないけど、それが人を守ることにもなるんじゃない?」
第36話では戦いに向かった翔一を追いかける途中、偶然出会った木野薫に触れた際サイコメトリーで過去の記憶に触れる。木野を「いい人」と評する翔一に対して「いい人なんかじゃない」と返答している(この時記憶を読み取った影響で体が凍ったかのように冷えていた)。
第42話では沢木雪菜が残した謎の手紙をサイコメトリーの力で読み取り、光の力と闇の力の戦いの様子を北條に伝えた。
第44・45話では父親を殺害したのがアギトの力を使った雪菜だと知り、北條から「アギトは必ずしも人間の味方ではない」という話を聞かされたことで、雪菜の弟であり、アギトの力を持つ翔一を拒絶してしまう (これがきっかけで翔一は一度アギトの力を手放してしまった) 。
第46話にて義彦から「真魚」という名前の由来が「人に恵みを与えるような人間になってほしい」だと説明される。しかし翔一を拒絶してしまい、どうすればいいか分からず家を飛び出したところをヘッジホッグロードに襲われ、助けに入った涼に救われる。
逃走中、涼からアンノウンが襲うのはアギトになる可能性がある人間であること、自身もアギトになるかもしれないと告げられると恐怖を感じるが、雪菜も自分と同じように怖かったであろうと涼に伝えられ、アギトに対する考えを改める。
その後工場跡地で翔一と合流すると、再びアギトとして戦うように声援を送った。
「翔一君 戦って!もう一度、アギトとして!」
戦いが終わった後は、翔一の家事の手伝いをしながら拒絶したことを謝罪している。
最終回のエピローグでは、義彦、太一と一緒に翔一の経営するレストラン「AGITΩ」に訪れてたところで、物語は終わる。
超能力
上記の通り強力な超能力を持つ。サイコメトリーの他に劇中では未来予知(劇場版のみ)、透視、サイコキネシス、テレパシーを使用。沢木によって強化された後は(一度きり、かつ副作用で手が一時的に老化したが)蘇生能力も発動した。
テストのカンニングに利用するなど悪知恵を働かせることもあるが、基本的に本人が良識の持ち主なので、私利私欲の為には使わなかった。
超能力は幼少期から覚醒していたが、榊や相良のようにアンノウンを迎撃できるレベルには達していないので襲われたときはライダーに助けられている。
作中では幾度とアンノウンに狙われた他、本編では沢木哲也、劇場版では深海理沙に超能力を利用されている。
涼にアギトの力を譲渡した真島と混同されて勘違いされがちだが、真魚が涼を生き返らせたことで失ったのは蘇生能力のみで、超能力自体は失っていない(蘇生能力を失ったのは第37話で触れられた)。
父からは能力を秘密にするよう言われてきたため、超能力を持つことは翔一や美杉家の面々にも明かしていなかった。
作中で自ら超能力者だと明かしたのは氷川だけだが、自らの力で蘇生させた涼、アンノウンが超能力者を殺害していることに気づいた北條には超能力者だと認知されている。終盤では義彦が伸幸から超能力者だと知らされていたのが判明した。
翔一に対しては超能力者であることを秘密にすると約束していたにもかかわらず、北條の口から暴露された。もっとも北條は翔一が認知しているものだと思っており、本人も特に気にした様子は無かった。
作中でも多くの超能力が扱えており、力も強い部類に入るが、アギトの変身能力には目覚めなかった(目覚める可能性自体は示唆されている)。
本編以外の映像作品
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』
ピアノを習い始める。
美杉家に連れられた紗綾香に対して帰る場所が無い者同士シンパシーを感じて、紗綾香を居候させるよう美杉に頼み込んだ。
その後、翔一とバーガーショップにて紗綾香から話を聞き出そうする最中、メールでESPクイズを受信する。クイズに全問正解する直前に紗綾香がアントロードによる襲撃を予知し、店を飛び出した紗綾香を追いかけたところを襲撃され、翔一に助けられる。
その夜、美杉家を抜け出した紗綾香とレイが自衛隊に拐われそうな所を止めようとするが、紗綾香が所持していた超能力者のレベルを示すブレスレットを付けたのが原因で深海に誘拐されてしまう。
拉致後、自衛隊により予知能力を発現させられて、G4システムに組み込まれる。真夜中、G4は真魚奪還に現れたG3-Xとアギト相手に予知能力を駆使して戦い戦闘不能に追い込むが、超能力の使用をクイーンアントロード、大量のアントロードに感づかれて自衛隊基地が襲撃される。
2度目のG4とのリンクの最中に翔一がクイーンアントロードに殺害される未来を予知し、意識を取り戻す。そこに現れたアントロードに襲われそうになるがG3-Xに助けられて、紗綾香と共に逃走する。
紗綾香に連れられる最中、クイーンアントロードに追い詰められる翔一に涙ながらテレパシーを送ると、それに答えてアギトはシャイニングフォームに進化、クイーンアントロードを撃破した。
直後気を失い、紗綾香と共にアントロードに襲われるが、そこに現れたアギトにより救出、抱かれ自衛隊基地を後にした。
エピローグでは翔一が闇の力に殺害される未来を予知するが、「翔一ならきっとまた未来を変える」と予知した未来の到来を否定した。
作中でのピアノのシーンは演じる秋山莉奈が実際に伴奏している。
TV本編では真魚が携帯を所持している描写は無いが、劇場版の児童書では真魚が携帯を貰っているスチールが確認できる。
『仮面ライダーアギトスペシャル 新たなる変身』
菜園の手入れの最中、翔一のピーマンへの誉め言葉を自分に対してのものだと勘違いする。
その晩、国枝の訪問時に美杉の酒癖の悪さが露見した時には唖然としていた。
翔一が行方をくらました時は葦原涼に翔一の捜索を頼んでいる。涼からは「君(真魚)には借りがあるがやつ(翔一)のお守りをするつもりはない」と一度は断られるが、涼が翔一の発言に違和感を抱いたので、探してもらえている。
この借りはTV本編での蘇生のことを指していると思われるが、冒頭のナレーションの説明、後日談の劇場版では涼の老化問題は改善されていない。
『仮面ライダージオウ』
EP31・32に登場。
2019年では、翔一の経営するレストラン「AGITΩ」で働いており、翔一がフランスへ料理修行に出かけて不在の間、店を切り盛りしている。G3ユニットが謎の怪物の襲撃を受けたというニュースについて翔一に連絡していた。アナザーアギトの外観については「アンノウンみたいなもの」と認識していた。
そこにアギトの変身者に会おうとしていた常磐ソウゴと明光院ゲイツがやって来て、「王様になりたい」というソウゴの発言に困惑しつつ、翔一がアギトの変身者であり、彼が海外で修行中のため日本にいない事を伝えた。
その後、日本に帰国した翔一にもソウゴ達が尋ねて来た事を伝えている。
映像作品以外の公式作品
『小説 仮面ライダーアギト』
本編よりもやや暗めで自虐的な性格で、自分の超能力に畏怖している。精神が不安定な時に折り紙で箱を作る癖がある。
かつては山村に暮らしていたが、3年前自分以外の村人全員が何者かに惨殺されるあかつき村殺人事件が起きて、唯一の生存者となる。この時付近で駐在として勤務していた氷川に助けられている。
翔一に対しては下着を洗われることを嫌がる、肌を見られることを恥ずかしがる、翔一に好意を寄せている女性に嫉妬するなど異性として意識している面がある。
自分の超能力がばれることで人に避けられることを恐れており、学校ではいつも一人であり周りとの交流を避けている。
中盤、2体続けてアンノウンに襲われたところをギルスに助けられたことをきっかけに、涼と親密な関係になっていく。涼も真魚に特別な感情を抱き、あかつき村事件の犯人と思われるアギトを執拗に狙うほど。
終盤、翔一の記憶から村の惨劇を読み取ったことで困惑するも、翔一の事を信じて、彼へ攻撃を仕掛けたギルスをサイコキネシスで止めている。
自身の誕生日の当日、行方をくらました翔一を探しているところをヘッジホッグロードに襲撃されて、間に入った翔一が負傷する。その結果翔一の中に封印されていたアギト(小説版ではエルロードのような存在)が目覚めて殺されそうになるも、翔一が真魚の力を借りてアギトの完全封印に成功、アンノウンも撃退して、事件の誤解も解けた。
1年後のエピローグでは翔一のように人智を超えた力をもっていても普通のように生きるため超能力を使わないことを決意、テニス部に加入して友達を作るなど社交的な性格になった。
この年の自身の誕生日会のため、翔一が開店したレストラン『MANA』に訪れて、翔一と二人で誕生日会の用意をした。
ドラマCD『百獣戦隊ガオレンジャーVS仮面ライダーアギト』
買い物から帰ってこない翔一を呼びに来たところ、翔一とアルバム作成に勤しむテトムと合流。自らのテーマソング「Home sweet Home」を提供して、アルバム作成に最後まで付き合った。
公式以外の二次元媒体
『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER AGITΩ EDITION』
非公式のジオラマ小説。
『-HEAVEN'S DOOR-』
かつて義彦の書斎で間口正一に関する文献を読み、間口がインチキ超能力者のレッテルを貼られたのを切掛けに他人に超能力を見せるのを躊躇うようになったことが語られている。
数年後に、雑誌で間口が超能力を使えるようになった経由を知った。
翔一に会おうと美杉邸に訪れた氷川の態度に違和感を抱き、その後北條と合流し戦闘が行われている工場に駆けつける。
ドッグロードの素早い動きに翻弄されるG3に対して、未来予知を使用して移動先を予知するサポートを行い、ドッグロードの撃破に成功する。
しかしドッグロードが葬られた怒りでアギトがミラージュアギトに変貌。G3に指示を与えた真魚に怒りの矛先を向ける。ミラージュアギトに怒りの矛先を向けられ、死を覚悟したが、間一髪で現れたアギト(翔一)に助けられる。
ミラージュアギトに触れた際、精神感応で間口の哀しみ、孤独やアギトになった経由を知り、シャイニングフォームのキックを止めようとした(キックの直前に変身を解除したことにより間口は生き延びる)。
事件後、自己満足のためだけに超能力を使った間口について、「超能力者が不幸になるかどうかは超能力者次第」と話を締めくくった。
作中の設定はTV本編に準じているが、氷川が真魚の超能力を知らない、真魚が(TV本編では使っていない)未来予知を使える等差異がある。
『-PROJECT G1-』
町に買い物に出かけていたところをGENERATION 1が暴れ、足を挫いてしまい逃げ遅れたところを仮面ライダーG4-Xに保護される。
その後真魚に目を付けたG1に襲われそうになるが、危機一髪のところをマシントルネイダーで駆け付けたアギトに助けられる。G1の撃破後、翔一のバイクに乗せられて帰路に着いた。
真魚が買い物に出かけたのは翔一がトマトの苗が必要になることを予知したからで、それを聞いた翔一は驚いた様子を見せた。
漫画『仮面ライダーアギト 3大ライダーVS超ロード』
公園を歩いていたところを大地のエルとライノロードにアギトを誘い出す囮としてバリアーで捕まり、アギトをテレパシーで呼び出すよう強要される。
駆け付けたアギトがバリアーを破壊しようとするが叶わず、共に危機に陥るが駆け付けたG3-Xとエクシードギルスに助けられる。
大地のエル撃破後、無茶をした翔一にビンタをして、もっと自分の命を大切にすることを涙ながら頼んだ。
余談
- 名前の母音が全て「あ」で統一されている。
- TVSPでは初見では分からない名前だと制作陣が判断したのか、登場したキャラのテロップで唯一フリガナがふられている。
- 作中で一番多く発したセリフは「翔一くん」であり、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』のメイキングで秋山莉奈本人が触れている。
- 仮面ライダー図鑑では誕生日が伸幸の命日でもある3月10日と記されているが、伸幸の命日である第7・第8話と誕生日前日である第14話がほぼ同じ日の出来事になってしまうので時系列に矛盾が生じてしまう。小説版では誕生日は夏ごろの設定になっている。
- 秋山氏は劇中で印象に残ったシーンとして第34話の翔一に弁当を差し入れるシーンを挙げている。
- 公式のプロフィールで特技のうちにテニスとピアノを特記しており、双方とも劇中でそれに関するものが取り入れられている。劇中では第29、30話でテニス部に入部して、劇場版では『カノン』と主題歌のピアノverを伴奏した。
- アギト放送終了から5年後の『仮面ライダー電王』でナオミを演じており、再びレギュラーキャラを演じた。この頃には芸能界での活動方針も変わっており、初めは同一の女優だと気付かない視聴者も少なくない。
関連タグ
泉比奈:平成二期第2作目のメインヒロイン。優しい性格、年齢が10代で当時の女優の年齢も10代、特殊な力を持つ、主人公との関係性などの点が共通する。