データ
身長 | 213.0cm |
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体重 | 150.0kg |
特色/力 | 業火のラム・ダオ、頭部の針 |
声優 | 堀本等 |
概要
『仮面ライダーアギト』第45話「奪われた力」、第46話「戦士その絆」に登場するヤマアラシに似た姿を持つ超越生命体(アンノウン)にして、劇中に登場する最後の一般ロード怪人。
個体名はエリキウス・リクォール。個体名の意味は“水のヤマアラシ”。
その名が示すように無数に生えている頭部の針を連射し、命中した人物の体細胞を水に変質させて液化・分解して殺害する(液化するのは人体組織のみであり、衣服や装飾品の類は残る)能力を持つ。
また、右腕に携えた“業火のラム・ダオ”と呼ばれる片刃の剣を使って、一刀の元に敵を薙ぎ払う豪快さも併せ持っている。
他のロード怪人たち同様にアギトの力に覚醒する可能性のある人間の始末を担っており、上記の能力で次々に対象者を亡き者にしていた最中で風谷真魚にも目を付けると、ファルコンロード ウォルクリス・ファルコと共に彼女を執拗に追跡。
頭部の針を撃ち込まんとするが、間一髪で駆けつけた津上翔一に命中した為に不発…というよりもアギトを戦闘不能にするという嬉しい誤算に見舞われる。その上、木野薫は直前に受けたファルコンロードの攻撃により瀕死の重傷を負わされた状態で翔一の体からエリキウス・リクォールの針を摘出する緊急手術を敢行したため、結果的に木野を死に追いやる一因となった。
その後、真魚を追跡していく内にとある廃工場へと彼女を追い詰め、駆けつけた仮面ライダーG3-Xを圧倒するなどその戦闘能力の高さを見せ付けるが、手術の成功で一命を取り留めた翔一が駆けつけ、更に翔一、木野、葦原涼が闇の力からアギトの力を奪い返すことに成功した為に形勢は逆転。
最後は3大ライダーたちの必殺技、「アサルトキック(アナザーアギト)」→「ギルスヒールクロウ(ギルス)」→「ライダーキック(アギト)」を立て続けに喰らい爆死するという壮絶な最期を告げた。
『小説 仮面ライダーアギト』にも登場して、作中では実質的なラスボスを務める。
本編同様真魚を標的にする。真魚を庇い自身の針を撃ち込まれた翔一の隙を狙い、剣でアギトを貫き翔一の中に封じられたアギトを目覚めさせることに成功(小説版のアギトは高位のアンノウンのような存在)。覚醒したアギトとともに真魚を殺害しようとするが、翔一が真魚の力を借りて自身の中のアギトを再び封印するとアギトの炎の拳を喰らい爆散した。
余談
モチーフは言うまでも無くヤマアラシ。シルエットが特徴的になるのでは、と採用され、逆立った頭部のシルエットがネイティブインディアンの羽飾りを連想させたため、服装などもアジア原住民のようなネイティブな感じに仕上がった(『完全超悪』p138より)。
ヤマアラシの怪人であるのだが、通称の「ヘッジホッグ」、個体名の「エリキウス」は本来は共にハリネズミを指す言葉である。(ヤマアラシは英語で「ポーキュパイン」、ラテン語で「ヒュストリクス」)
担当声優の堀本等は4年前に『電磁戦隊メガレンジャー』にてアンコウネジレの声を担当していた。翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』ではダンシング忍者ヒゲナマ頭巾の声を演じる事となる。
2020年放送のドラマスペシャル『必殺仕事人2020』では、翔一役の賀集利樹が演じる悪人・望月官右衛門が、松岡昌宏演じる仕事人・経師屋の涼次に錐で刺されて始末される場面があるが、その際に「先の尖った物で刺された」絡みで、このヘッジホッグロードを思い出した特撮ファンも少なくなかったという(双方の展開を比較して正反対の結末になっているのもなかなかエスプリが効いている)。
関連タグ
アンノウン(仮面ライダーアギト) ロード怪人 ヤマアラシ 仮面ライダーアギト
ゴ・ジャラジ・ダ:前作に登場するヤマアラシをモチーフとしたライダー怪人で、こちらも針で獲物を仕留めるのば共通する。こちらも何発も攻撃を喰らい壮絶な最期を遂げるのも共通する。
外部リンク
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト エリキウス・リクォール