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演:松岡昌宏TOKIO


人物編集

表稼業はふすまや屏風などの表装具に絵を描くのを生業とする経師屋(きょうじや)。かつては伊賀忍者であり、それゆえお菊の指示を受ける形で、標的を事前に調査する密偵の役割を担うこともある。

髪型はメイン画像のようなものだったが、2018年度版からは丸刈りになった(カツラをかぶりやすいから?…はて、わかりかねます)。

なお、後述の通りの食い道楽ゆえか、表稼業のモットーは本人曰く「うまい・はやい・やすい」らしい。


「いつ死ぬかわからないのだから、生きている内に美味いものを食わなくては損」を信条とする食い道楽で、裏稼業で得た金はほとんどが食事と、新作料理の食材購入等に使われている。また食事中に邪魔されるのが大嫌い。


この料理に関する部分は、演者の松岡の特技・趣味がキャラクター設定に反映されている。

作中では、必殺シリーズ独特のお遊びとして、この時代に無い「ハンバーガー(饅頭を使用)」「ボンゴレスパゲティ(素麺を使用)」「カレーライス」等の新作料理を作っているが、大抵「得体の知れないゲテモノ」扱いされ、軒並み登場人物(特に)には不評。挙句にはポテトチップスタピオカまで作ってしまっており、『2007』以降の必殺仕事人の妙な名物のひとつとなっているが、2022年版でのみ、放送当時の時世がドラマでの料理描写に影響したからか、作中で涼次が新たに創作料理を手掛ける場面はなかった。

食材の調達先についても詳しいらしく、2023年版では、江戸時代においてれっきとした(?)ゲテモノ食材である牛肉をどこからか仕入れ、ついでにタレを自作したうえで焼き肉を焼いていた。また当時江戸では表向き禁じられていたフグを取り寄せて食べることもあった。


また、2015年版以降は賭場に足繁く通う場面も見受けられ、自らの懐事情をさらに圧迫する事になる。同時期から仲間に加わった陣八郎とは良き博徒仲間である。

ちなみに博才が無いというわけではないが、2020年版では丁半でツキがまわって絶好調だった時に賭場が奉行所の手入れに入られてしまい、それまでの勝ち分がパーになってしまうなど微妙なところで運に恵まれない一面がある。


小五郎や匳とは口では言い合いつつも確かな信頼関係を築いている。

2014で新たに仲間入りしたリュウに対しては、仕事人であるにもかかわらず義理人情や正義感に絆されやすい彼の性格が、かつて似たような性格が仇になって命を落とす事になった仲間と重なるものを感じているのか、仲間入りしてしばらくは何かと半人前扱いして、何かと手厳しい態度をとっていた。仕事の際に難敵に立ち向かうリュウを影から見守り、場合によっては助力や加勢しようとするなど、涼次なりに案じている節も見せている。

2016ではある事が原因で確執が進行してしまい、続く2018では涼次の懸念が現実になる形で、リュウが仕事中に失態を犯した上に、危険なテロ集団に囚われて洗脳され、涼次とも真っ向から敵対する事態が起こってしまうが、陣八郎と共に命がけの説得の末に洗脳を解き、彼を洗脳したテロ集団の幹部をリュウ、陣八郎の3人がかりで仕留めた。この一件で彼との確執は解消された。


また、涼次自身も時に義理人情を裏稼業に持ち込んでしまう事があり、小五郎から指摘されている。

その性格から様々なところで性別年齢問わず親しい友人を作ったり、良い仲となる人物も多いが、その多くが仕事人の標的の毒牙にかかってしまい悲劇的な最期を迎えるなどして、哀しい形で死別する事となる。

 

上にもあるとおり、表裏問わず仕事の稼ぎは食い道楽と博打に浪費してしまう為、時には小五郎やお菊に金の無心をするだらしない一面もある。

またその一方で、自身の着物にかなり念入りに香を焚いているらしく、身だしなみにはそれなりに気を使っている模様。


殺し技編集

絵筆に仕込んだ長い錐を用いており、これを相手の背中や肩回りから突き刺してじりじりと差し込んでゆき、とどめの一刺しで心臓に穴を開け失血死させる。

とどめを刺した際、血は体内に噴出するため、傍目からはほとんど血が出ていないように見える。

大抵の場合、この技を用いる際にその瞬間の心臓を映したレントゲン映像のカットが入る。

このほかの特徴としては標的を仕留める前に絵筆をペン回しのように大きく回す事、そして左手を使う事。後者は演じた松岡が左利きだからと思われる。


ちなみにこの殺し道具、錐部分がアタッチメント式になっているらしく、普段は彼の家の火鉢にて錐部分のみが何本か保管されている。使うたびに研ぐなどして切れ味を保っているらしい。


『仕事人2007』では絵師らしく筆に塗った特殊な劇薬(敵の額に塗りつけたり、口に含ませるなどすると、瞬く間に顔を内側から焼いてしまうというなかなかに悍ましい代物)を使う殺し技だったが、『仕事人2009』の第0話である新春スペシャルで劇薬の入手が困難になった事に加え、忍者だった頃の相棒・玉櫛が被害者になった事から玉櫛の得物である長い錐に変更した。また、錐の制作者は源太であり、後にそれは彼の遺品となってしまった。


なお、標的を仕留める際、元忍者とあって神出鬼没に立ち回る場合があるほか、奇術じみた方法を用いて標的を陽動することもある。『2007』での殺し技や表稼業なども踏まえると、伊賀忍者の中でも比較的甲賀流(薬品や奇術の扱いに長けていたとされる)の影響を強く受けているのかもしれない。


BGMは『闇夜に仕掛ける』(『新必殺仕事人』より)。


関連タグ編集

必殺仕事人 渡辺小五郎 からくり屋の源太 仕立て屋の匳 リュウ 瓦屋の陣八郎 花御殿のお菊

組紐屋の竜 - 同じく忍者だった過去を持つ仕事人。


遠山金四郎 - 救いようがある世界の遊び人だが、その正体は北町奉行所のお奉行。ちなみに2017年以降の演者は松岡である。


家政夫のミタゾノ - 主演の松岡演じる美田園薫が経師屋よろしく箸で「殺し技」(実際は気絶させるだけ)を使うことがある。

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