人物
坊主頭が特徴の、腕のいい若い仕立て屋。
仕立ての腕は確かだが、強請りをはたらいたり、酔っ払ってバカ騒ぎするような悪たれ小僧のため、仕事以外の評判はお世辞にもよくない。その一方で子供好きな面もあり、無宿人の面倒を見たり、行き場のない老人たちの介護にいそしむなど、優しい心も持ち合わせている(前述の強請りも、後ろ暗いところのある相手に対してのものである)。
『2009』中盤において、からくり屋の源太の死亡に伴い登場した新キャラで、必殺シリーズを通して2人しかいない番組中盤から登場する殺し屋の一人(もう一人は『助け人走る』の島帰りの龍)である。
小五郎と会う前までは一人で裏稼業を営んでいた。
演じた田中聖が素行不良でジャニーズを解雇された事を受けて『2013』を最後に姿を消したが、事情が事情だけに本編中では突然消えた理由や生死についてなどの説明は一切される事はなかった。
最後の出演作となった『2013』では後の標的となる敵が行っていた辻斬りに襲われて利き手を負傷した設定であった為、ファンの間では「『2013』で負った手傷が完治せずに、仕事人を続けるのが難しくなって引退したのではないか?」という仮説が上がっている。
テーマ曲は『夜霧を裂いて』(『新必殺仕置人』・『必殺仕事人』より)
殺し技
赤いしつけ糸を通した裁縫針を投げて絡ませ、相手の首に巻きつけて絞殺する。とどめを刺す際、琴や三味線の弦を続けざまに弾くかのような音が鳴る演出がある。
三味線屋の勇次や組紐屋の竜、源太らのように遠距離から仕留めるのではなく、『必殺仕業人』の赤井剣之介や『必殺橋掛人』の柳次のように接近戦で仕留める事が多いが、場合によっては遠方から捕らえた的を釣りの要領で近くまで手繰り寄せ、締め上げるという変則技を用いる事もある。