演:知念侑李(Hey!Say!JUMP)
人物
初登場は『必殺仕事人2014』。
レギュラーだった仕立て屋の匳が中の人の都合で退場した事で登場したキャラである。
もともとは「隆生(りゅうせい)」という名の僧侶見習いだったが、幕府公認の仕事人である仇討ち屋にまつわる騒動で師と許嫁を立て続けに失った事で仏の教えを捨て仕事人となる(とはいえ数珠は手放してはおらず時折読経を行う事もある他、正体を悟られぬよう行脚僧の姿で出陣したりもしている)。
同時に僧の名を捨ててリュウと名乗り、密偵を兼ねて職を転々としながら晴らせぬ恨みを晴らしている。
必要悪として仕事人を続けているが、一方では元来の純粋さや優しさ、義理人情を裏稼業に持ち込んでしまう事や、精神的な未熟さが欠点。
仲間の死を引きずりやすく、瓦屋の陣八郎が死んでからは彼の殺し道具である鏨を形見として所持していたが、『2023』年末版にて折り合いをつけ社に納める形で手放した。
かつてリュウと同じように裏稼業への心の切り替えができず、それが原因で命を落とす事になったからくり屋の源太の顛末を知っている小五郎や涼次たちからは危ぶまれており、事ある毎に忠告されたり、叱咤されたりしている。
作品によって表の職が変わるが、2022年版において口入れ屋(今でいうならばハロワや求人サイト業に近い)に出入りしている事が判明し、“人夫”(現代におけるフリーターに近いワークスタイル)で生計を建てている事が判明した。
殺し技
平成以降の中村主水、もしくは『翔べ!必殺うらごろし』の「おばさん」、『必殺仕事人2007』の玉櫛が用いていたような、相手の一瞬の隙をついて短刀(基本的には自らが所有する懐剣を使うが、場合によっては敵から奪った脇差や敵から与えられていた鉤爪を用いたケースもある)で刺殺する一撃必殺の方法を用いる。
ただし、殺しの経験が浅いため、荒事に慣れているチンピラや手練の浪人相手には不意討ちが通用せず、即座に仕留められたことは少ない。なぜか西暦で偶数の年に放送された作品では苦戦するというジンクスがあり、『2014』では安倍川の仙吉の助力によって初仕事を成功させ、『2016』では返り討ちに遭いそうになったところを涼次が助太刀したことでなんとか仕留めており、『2018』(※)では仕事に失敗した挙げ句に捕まって洗脳されている。
一方で奇数の年に放送された『2015』や『2019』、『2023』(※)では標的を瞬殺している。
殺しに慣れてきてからは、殺しの際に身軽な動きを駆使して標的の周りに神出鬼没に立ち回って翻弄したり、殺しの的に対して一言皮肉を述べたりするなどの凝った演出を交える事もある。
『2020』では表の仕事が植木屋だった為か、片鋏を短刀や暗器のように使っている。
また、この年は苦戦必至の『偶数の年』であった為、放送前から心配の声が上がっていたが、本編クライマックスでは本命の的の用心棒であった浪人に多少手こずったものの、最終的に助太刀しようと近くに控えていた涼次の手を借りる事もなく、用心棒と本命の的を仕留めた。
そして偶数年となる『2022』(※)では、前半の仕事の際に新たにそば打ちの麺棒を武器にした棒術及び障子越しの首絞め及び圧し折りの殺し技を披露していた。
そして、後半の仕事では本来の懐剣による仕留めを手際よくキメる事で、ついに完全なジンクス破りを達成した。
※…ちなみにこの年は西暦がタイトルに付かなかった。
「仕事」の際、出陣前に水垢離を行う事がある。
必殺シリーズの破戒僧キャラは念仏の鉄や『必殺仕置屋稼業』に登場した印玄のような怪力を生かしたキャラが多く、リュウのような刀使いは珍しい。また、いわゆる不良的な破戒僧ではなく先述の通り絶望によって仏門を離れた点も特徴的。
なお、『2023』にて、ある事情から陣八郎がかつて用いていた暗器を「預かり物」として彼が持ち歩くようになっているが…?
テーマ曲は『決意』。実は『必殺仕事人2007』制作にあたって用意された新曲で、同作以降レギュラー出演する仕事人たちのテーマ曲の中では唯一となる、過去作からの流用でない専用のものとなっている。
関連タグ
からくり屋の源太:リュウの前々任の仕事人。リュウと同じように裏稼業には似つかわしくない優しい性格の持ち主だったが、最終的にそれが仇となって殉職する事となってしまった。