「光輝への目覚め」
翔一「人の運命がお前の手の中にあるなら、俺が…俺が奪い返す!」
概要
『仮面ライダーアギト』の主役ライダーである仮面ライダーアギトの最強フォーム。
本編での初登場は第37話「暗闇の戦士」。
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』及び『仮面ライダーアギトスペシャル 新たなる変身』で先行登場しているが、どちらもTV本編との繋がりはない。
バーニングフォームが太陽の光を吸収し装甲がはがれることで変身する。パンチ力はバーニングフォームに劣るが力は完全に制御され、総合戦闘力は全フォームで1番高い(装甲が剥がれてはいるものの、防御力の数値はバーニングフォームやG3-Xと全く同じである)。
変身の元ネタはイナズマン。『仮面ライダーカブト』におけるキャストオフの先駆けとも言えるフォームである。
最終回(第51話)では専用の変身ポーズで直接このフォームへと変身したほか、マシントルネイダーにも騎乗している。
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』では一瞬ではあるが、グランドフォームからの直接変身を披露している。
外見
マッシブだったバーニングフォームと比べ細身になり、グランドフォームのように均整の取れた出で立ち。装甲は銀色で、胸のアーマーには特徴的な模様が刻まれている。頭部はバーニングフォームと共通であるものの、全体的な印象にかなりの違いがある。
スペック
身長 | 195cm |
---|---|
体重 | 95kg |
パンチ力 | 15t |
キック力 | 45t(※1) |
ジャンプ力 | 75m(一跳び) |
走力 | 4秒(100m) |
視力 | 35km先 |
聴力 | 35km四方 |
(※1)これはシャイニングライダーキックやバーニングフォームの「バーニングボンバー」と全く同じ数値である(出典:『仮面ライダー図鑑』「シャイニングカリバー」/『キャラクター大全 仮面ライダー大全 平成編 AD2000-2011』(講談社)(P21)より)。
ツール
シャイニングカリバー
バーニングフォームのものと共通。
このフォームの時は2振りの刀に分離したツインモードを使用し、二刀流になる。
なお、分割する際には自分で引き抜く場合と第51話のように自動的に分割される場合の2パターン存在し、第37話ではシングルモードを構えたまま変身するというちょっとレアなシーンを見ることが出来る。
ガンバライドにおけるスキル「光竜双刃」(01-013)の元ネタである。
必殺技
シャイニングクラッシュ
二刀のシャイニングカリバーを振るい、敵を高速で切り裂く。威力は55t。
シャイニングカリバーの持ち方は2種類あり、両手で順手持ちの場合とリザードロード戦やアントロード戦のように片方だけ逆手持ちにする例である。
また、白い残像のエフェクトが走るのも最大の特徴(TVSPでは打撃にも同様のエフェクトが成されている)。
リザードロード戦では最低限の動きで演舞するように敵を切り裂き、アントロード戦では敵軍を一体一体切り裂いて倒した。
スペシャルではビートルロード、第51話で地のエルを倒したが、その直後に強化態として再戦した際にはシャイニングカリバーを折られてしまう。
シャイニングライダーキック
アギトの紋章を空中に出現させ、そこを潜る形で敵に跳び蹴りを放つ。
紋章を2枚出現させる強化シャイニングライダーキックで地のエル強化態を倒した。
グランドフォームのライダーキック同様に地面に紋章を出現させる最終決戦仕様も存在し、闇の力に放った。
劇場版ではクイーンアントロードを撃破した。
『ウィザード』最終話ではクウガライジングアルティメットと共にダブルライダーキックを放っていた(足に白色のエネルギーが発生している)。
ライダーパンチ(正式名称不明)
最強コンプリートフォームの力でシャイニングフォームへ変身したアギトが使用。
ドラスに放った白いエネルギーを右腕に込めて放つライダーパンチであり、装甲響鬼の赤いエネルギーを纏ったライダーパンチと共に放ったが、これも正式名称が不明。
『仮面ライダーディケイド』
「RXの世界」で仮面ライダーディケイド コンプリートフォームによって召喚され、シャイニングクラッシュでクライシス帝国の怪魔ロボット・シュバリアンを倒した。『アギト』本編とは異なり、斬撃波を飛ばす技になっている。
ライドウォッチ
極限進化!太陽の輝きを宿した戦士!アギト シャイニングフォーム!
太陽の輝き!ア・ギ・ト!シャイニーング!
プレバン限定「DXライドウォッチセット vol.1」の一つとして発売。
必殺技は「シャイニング」。
その他媒体
仮面ライダーバトル
『ガンバライド』では01弾から参戦しており、続く『ガンバライジング』ではバッチリカイガン第三弾で参戦。シャイニングフォーム単体としてはLRでカード化されており(K3-019)、バーニングフォーム(K3-020)のバースト面フォームとしても登場した。
ライジングバースト版(K6-054)には第42話の「誰も…誰も人の未来を奪うことはできない!」という名言が引用されている(ただし、誰もの部分が省略されている他、シャイニングフォームのTVシリーズ初登場はこの次の回である)。
なお、キャンペーンカードの必殺技で3人の仮面ライダーがクロスオーバーする際に本形態が参戦する場合は基本的に年代が近いライダーとチームを組む傾向にある。
実際「最強トリプルライダー」版アルティメットフォーム(G6-057)の場合はクウガ・アギト・龍騎と放送順の組み合わせになっているが、「フォーエバーキックス」版龍騎サバイブ(RT6-055)の場合はアギト・龍騎・ファイズとクウガを飛ばした組み合わせとなっている。
後者がこうなった理由としては仮面ライダーグランドジオウ(RT6-054)の必殺技のパートナーにクウガが採用されていた為である。
クライマックスヒーローズ
『オーズ』からアギトの強化形態として登場した。
超必殺技はシャイニングクラッシュ。
バトライド・ウォーシリーズ
アギトの最強フォームとして登場。
シャイニングライダーキックやシャイニングクラッシュといった原作の必殺技を使用でき、シャイニングクラッシュは白い残像のエフェクトが走る(それでいて原作からアレンジされたアクションも可能)。
最大の特徴としてマシントルネイダーを運転する部分まで再現可能というのだから恐ろしい。
オール仮面ライダー ライダージェネレーションシリーズ
アギトの最強フォームとして登場。
超必殺技はシャイニングライダーキック。
ライドケミートレカガッチャードファイル
シャイニングフォームのレジェンドライダーケミーカードをスキャンさせるとプレイアブル化。
キャラクターセレクト画面ではシャイニングカリバーを構えているが、実際には徒手空拳で戦う。
バトルスピリッツ
コラボブースター『仮面ライダー 神秘なる願い』でXレアとして登場(CB30-X01)。
契約煌臨持ちのスピリットであり、契約スピリットである仮面ライダーアギト グランドフォーム(CB30-CX01)との連動を前提としたカードとなっている。
アタック時にシンボル2つ以下のスピリット/アルティメット1体を破壊した上で破壊時効果を発揮させない効果に加え、オーバーカウント&アタック時であれば、バトル終了後に相手ライフ2つをリザーブ送りにする凄まじい効果を持つ。
戦闘曲
- 『DEEP BREATH』(第37話、第43話)
- 『仮面ライダーAGITO ~24.7 Version~』(劇場版)
- 『BELIEVE_YOURSELF』(TVSP、最終話)
- 『悪意の奔流』(最終話)※曲名は『仮面ライダーアギト オリジナル・サウンドトラック』(作曲:佐藤俊彦)より。
余談
初登場の第37話以来、登場回数は少なく本編では3回(第37・43・51話)。劇場版、TVSPを含めれば5回であり他の最強フォームと比べると出番は少ない。
本編の初登場は第37話であるが、TV初登場と謳って先行登場したTVSPで大々的に取り扱われるという珍しい経歴を持っている。
そのためか、本編では初登場にもかかわらず、あまり触れられることはなかった。
他作品でありがちな「最強フォームでないと倒せない強敵」はエルロード以外には殆どいないこともあり、終盤にもかかわらずグランドフォームでアンノウンを倒している回もある。
また、なりきり玩具のシャイニングカリバーもボイトイフィギュアの装着変身もバーニングフォームと一体であり、バーニングフォームが活躍すれば販促には十分だったのかもしれない。
立体物は他におなじみ「ライダーヒーローシリーズ」や「S.H.Figuarts」などが存在。
なお、「装着変身」や「S.I.C.」では素体とマスクがバーニングフォームと共用であり、アーマーの付け替えでフォームチェンジを表現する形となっている。
アギトオンリー弾である「SHODO-X 仮面ライダー6」でも立体化されたが、アーマーの付け替えでフォームチェンジを表現できるフレイム/ストーム/トリニティの三形態に対して、シャイニングフォームにはこの組み換えシステムは実装されず、バーニングフォームはプレバン限定アイテムである『SHODO-X 仮面ライダーアギト 新たなる目覚め』にて改めて立体化されている。
「S.H.Figuarts」版も同様に別個で立体化となっている。
関連タグ
ブラスターフォーム:プロデューサーと脚本家が同じ作品の主役ライダーの最強形態で、色彩が似ている。
極アームズ:中間形態からの変身機構が類似している、主役ライダーの最強形態。パンチ力など特定能力が中間形態より劣っている点も共通。
仮面ライダークロスセイバー:次世代シリーズ2番目の主役ライダーの最強形態。
アルティメットフォーム←シャイニングフォーム→龍騎サバイブ