演:笠間あゆみ
概要
『仮面ライダーアギト』の登場人物の1人。最終盤を除き、単に「雪菜」とクレジットされる。
時折津上翔一の夢の中に出てくる謎の女性。第25~27話で翔一が一時的に記憶を取り戻したことにより、その正体は翔一の実姉であることが明らかになった。幼いころに両親を亡くした翔一にとってはたった1人の肉親であり母親代わりの女性でもあった。
2年前に自殺しており、その死を受け入れられない翔一は真相を知るため雪菜の恋人であった沢木哲也(=本当の津上翔一)に会いにいくが、その後翔一の記憶は再び失われてしまった。
実は、沢木も雪菜の死に立ち会っており、飛び降りようとする雪菜の腕を掴んで止めようとしたものの、雪菜の懇願により手を離してしまっていた。
翔一/仮面ライダーアギトらが水のエル・強化体を撃破した後、翔一は再び記憶を取り戻し、本名が沢木哲也であることを風谷真魚らに明かした。ここで、雪菜の本名も沢木雪菜であることが明らかになった。
雪菜もまた超能力者であり、風谷真魚の父親・風谷伸幸教授による超能力実験の協力者であったが、実験の最中に“アギト”に覚醒(劇中では一瞬とはいえアギトの姿へ変身した為、闇の力は彼女こそが人類最初のアギトとして認識している)。
更に不幸な事に覚醒したばかりであった為なのか、強大な“アギト”の力を制御する事ができずに暴走した結果教授を死に至らしめてしまうという最悪の結果を引き起こしてしまう。
それを苦に自身を助けようとした恋人の翔一(劇中の時間軸では哲也と名乗っている)の制止を振り切って、23歳という若さで自らその命を絶った。
これが雪菜の死の真相である。
漫画『仮面ライダークウガ』では(ネタバレ注意!)
「津上雪菜」という名前で登場。過去に自らの復活のため、「女達の精」を集める必要があったバルバによってツタのようなものを埋め込まれて傀儡にされ、女性達を集める役割を担っていたことで女性誘拐事件の犯人と誤認され、刑務所に捕えられていた。所内にて霊石を掘り当てたドルド一味によって無理やり霊石内部に放り込まれ、アギトを作り出す実験台にされた事で変身能力を得、命からがら脱走。長らく会っていなかった弟との再会に喜びつつバルバへの復讐を果たそうとするが、ツタを起動されたことで再度洗脳されギノガと共にクウガに襲いかかる。雪菜の記憶を覗きラ・ドルド・グの存在を不審に思ったバルバは洗脳状態の雪菜を刑務所へ送り込み問い詰めるも、「津上雪菜は用済み」と判断したドルドが用意していたもう1人のアギトにより重傷を負って洗脳が解け、力尽きるがその力は弟へ受け継がれる。