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概要

CV:高木渉

作中の基本的な位置付けは従来と変わらないが、映像作品では唯一「妖怪」として扱われた作品。初の主役回となる2話で砂かけ婆と子泣き爺から「半分人間、半分妖怪、悪いところは人間似」と言われた以外は、終始他の妖怪と変わらず扱われていた(これすらもねずみ男の性根を語った台詞であり、出自の話ではない)。デザインは4期にかなり近いが、ひげが少し太いのが特徴。

本作より1クールに1~2話の割合で未登場の話も増え、登場及び活躍する頻度は歴代一控えめ。全体的な出番も本作で初めて完全に全話登場となった猫娘より少なくなった。特に最終クールは連続して未登場回を食らうなど、存在感がやや薄れていた。

妖怪横丁では煙たがれながらも心底疎まれない程度に受け入れられており、彼の性格のねじれの要因である「人間にも妖怪にも受け入れられず居場所がない」と言う状況はかなり緩和されている。

こういった背景があるために、狡賢な素振りはかなり影を潜め、朗らかで友情や人情に厚いキャラづけになっている。

一方で金のために人間の魂を平気で妖怪に売り渡すなど、悪巧みぶりは健在。しばしば仲間を裏切るくせも変わっていないが、裏切りの際も義侠心に心が揺れ動く描写が見られる。

  • 骨女いわく、昔はもっとクールで悪どかったそうであり、本人も「あの頃は良かったなぁ」と語るなど、昔は歴代ねずみ男同様ドライな性格だったのが、年月を経て性格が穏やかになっていったと思われる描写がある。

ネコ娘との腐れ縁関係は相変わらずだが、彼女がねずみ男と鬼太郎が長年の親友である事を羨んでもいるため、天敵関係でもあるが一方的にライバル視もされており、「アンタが羨ましいよ」と言われた事も。

従来同様に不潔ではあるが、2期以来再び皮膚病を患わなくなった(初期の設定画では控えめに描かれてもいたが、決定稿の段階で消されている)。風呂に入り清潔な身なりになることも歴代より多くなり、体臭対策にオーデコロンを使用するが、猫娘は品の無い臭いとして逃げ出した。本作でも女装を披露している。

歴代と比較して鬼太郎との仲は特に良好と言われている作品。妖怪達の頼れる存在として、気苦労の多い鬼太郎が唯一気を遣わず付き合える相手として描かれている。ネコ娘と知り合う前からの腐れ縁で、昔は一緒に当てもなく出かけたり、羽振りのいい時は鬼太郎に高級品を振る舞ったりしていたといい、ねずみ男の破産後は鬼太郎がお茶漬けを奢って慰めたらしい。

お互いに必要な存在として見ているため、鬼太郎側もしばしばはっきりと「友達だ」とねずみ男の前で言い切っている。そのため、鬼太郎は悪事に対する相応の報いを受けさせる一方、「最低な奴だけど地獄に行く程じゃないさ」と言い切り、自業自得であっても絶命の危機に陥った際は命懸けで救い出す。また、敵に付いても途中で改心すれば、他の仲間から非難されていても許している。その理由を鬼太郎は「ずる賢くても心の底には人情的な面があるため、自分達の仲間で居られる(要約)」としている。

あまりにも鬼太郎からの信用があり、いろいろと互いに理解している深い関係から、ネコ娘に嫉妬されたこともある。鬼太郎もネコ娘の遊びの誘いよりもねずみ男が後からしてきた約束を(ネコ娘とのそれを忘れてしまったせいでもあるが)優先して怒りを買ったこともある。

ただし「鬼太郎とねずみ男がともに事件の現場に出向く」といった2期までよく見られた展開は意外と少ない。

ねずみ男の方も、鬼太郎の存在があるからこそ自分がこの世界で生きていけるということを自覚しているため、逆に鬼太郎が死の危機に瀕すると身を挺して行動する。また、鬼太郎に庇われてただ逃げ出すのではなく、何らかのフォローやバックアップを行ったりすることも多い。裏切って目玉おやじをピンチに陥れたのにもかかわらず思わず鬼太郎を応援している回すらある。

さらに鬼太郎が無実の罪で重罪に問われそうになった時には、持ち前のしたたかさと要領の良さをフルに発揮して殆ど詰みだった裁判をひっくり返す大活躍を見せた。また、裁判の際には「鬼太郎が人間にも妖怪にも公平であることを立証する」と裁判長(大天狗)に説いている。さらにしばしば自分を更生させようとする黒鴉が、自身の醜い出生を知って自棄になっていた際も、あえて悪ぶって本音を引き出そうとするなど、自身の性悪な生き様は自覚しつつも節々で仲間のために働くなど鬼太郎にだけ情が厚いわけではない。

他にも、火取り魔事件の際には損得抜きで鬼太郎救出と火取り魔封印に貢献大百足退治後に御影石が壊れてしまい追加報酬が得られなくなった時は黙ってぬりかべ家族に自分の儲け分を渡した。過去にはオベベ沼で悪さしていたかわうそを「寂しかったからイタズラしていた」と看破しており、鬼太郎に彼のことを許してあげるように進言、彼が妖怪横町に住めるきっかけを作ったことも。そのこともあってか、かわうそからはなんだかんだいって慕われている。(流石にチーに従って横丁の妖怪たちを反物にして絶滅させた時は見限ったが……)

しばしばねずみ男にしては良い人過ぎると言われるが、先の通り目玉おやじを誘拐してあわやという事態に陥れたり、人間が最悪死ぬかもしれないという事態すら厭わず利用して大儲けしようとしたり(実際に死んだ例はないが)、最悪鬼太郎を本気で倒そうとするなど、あくどい面はしっかり持っているため、決して根っからの善人であるとも言い難い。妖怪バリバリの回では暗躍するだけして最後に一人勝ちしようとしたこともあるが、これは鬼太郎にリモコン下駄をぶつけられ撃沈するというオチで阻止されていたことも。

声を演じた高木渉は、4期でムジナが化けた“偽ねずみ男”も好演していたため、偽物が本物になったと話題になった。また、白山坊役で入った初代ねずみ男である大塚周夫が現場に入った際はアフレコ現場で隣に座り、面と向かって「五代目ねずみ男を演じることになりました」と報告する機会があったという。大塚当人には「僕のことなんか気にせず自由に演じなさい」と言われたのにもかかわらず、台詞を一節演じた後「ちょっと違うなぁ」とダメ出しを受け、そのままねずみ男のレクチャーが始まって少し凹んだことを大塚の没後に笑い話として報告していた。ただそれ自体が大塚からのエールであったことは伝わっており、さらに白山坊と掛け合いを演じることができたのが楽しかったことが印象深かったという。これもあって、6期でプロデューサーになることが決まった永富が報告しにきたのを聞いて「白山坊を演じたい」と嘆願し、実現した。

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