概要
石川県の加賀市に伝わる妖怪。主にこおろぎ橋に出没したと言われている。
下半身は着流し姿の人間だが、上半身は燃え盛る炎という異様な姿で描かれる(ちなみに、この絵の元ネタは山東京伝原作の「妬湯仇討話」に登場する二本足の幽霊である)。
夜にこおろぎ橋を提灯で照らしながら通ると、提灯の火がまるで吸い取られるかのごとく細く弱々しいものとなり、しかし橋を渡り終えると火は元の明るさに戻るのだ。
その正体は不明だが、イタズラ好きの狐とも、あるいは河童が化けた姿だとも言われている。
ゲゲゲの鬼太郎における火取り魔
アニメシリーズ第5作に登場する。
元々は伝承通り行灯や火鉢などの火を食う妖怪だったが、ぬらりひょんの計らいで照明や電池など町中の電気エネルギーを吸い尽くして巨大化した。人間達には彼の姿が見えない。鬼太郎と蒼坊主が気付いた時には既に強化されており、池に落としても火が消えるどころか逆に蒸発してしまうほど。最初は気弱な性格だったが、鬼太郎を追い詰めた事とビルに映った自分の姿を見て傲慢になり、ぬらりひょんにも逆らうようになった。
鬼太郎を取り込むと更にエネルギーを蓄えるべくガスタンクに向かい、町を巻き込むほどの大爆発を起こしそうになる(当然、ぬらりひょんも慌てて止めようとしたが、火取り魔の傲慢な態度を見て、鬼太郎諸とも自爆するだろうと考えて切り捨てた)。その後、妖怪横丁の面々と蒼坊主によって取り押さえられ、封印された。
しかし、蒼坊主は封印した火取り魔を石川県へ戻そうとしたが方向音痴の悪い癖が出てしまい、鳥取県へ行ってしまう。
関連イラスト
pixivにおいては元の姿で描かれる事はほとんどなく、擬人化されたイラストが多数を占める。