「英雄って…どうすればなれるのかな…?」
CV:高槻純
スーツアクター:永瀬尚希
概要
『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダーの一人。
東條悟が変身する。基本カラーは白銀と青。
召喚機は「デストバイザー」。斧型の召喚機で攻撃力は2000AP。アドベントカードをベントインする際は、柄を押し縮めて刃の付け根の虎の頭状のカバーを開き、露出させたトレイにカードを装填し、柄を引き伸ばしてトレイを閉じることでカードを読み込ませる。勿論近接武器としても使用可能。第35話ではガルドストームに対してブーメランのように投擲した。
デストバイザーやストライクベントを用いた白兵戦を得意としており、デストワイルダーとのコンビネーションによる奇襲戦法で標的を仕留める。
また、標的を瞬間凍結させて動きを封じるフリーズベントのカードを有しており、これにより相手ライダーの契約モンスターを封じてファイナルベントなどを無効にしてしまうこともできる。
胸の装甲「シルバーチェスト」は防御力に優れ、ミサイルの直撃を受けても傷つかないとされる(ただし劇中ではそういう描写は見られなかった)。顔にある虎の爪にも髭にも見える装飾「ウィスカーシェープ」はデストワイルダーとのもう一つの契約の証。ブランク体にはこれが無いと目される。
劇中ではサバイブに匹敵するオルタナティブを2人倒しているが、いずれも不意打ちが成功した為であり、東條自身の戦闘技術が低いのか、不意打ちなしでは一度は倒しかけた王蛇やゾルダ相手に再戦時には逆に叩きのめされ倒されかけている。
本編に先駆けて登場した特番『13RIDERS』ではネタバレ回避のためか、デストクローやデストバイザーを使わずに素手で戦っていた(ただし戦いを止めるENDではファイナルベント発動のためにデストバイザーを使用している)。
スペック
身長 | 197cm |
---|---|
体重 | 97kg |
パンチ力 | 250AP(12.5t) |
キック力 | 400AP(20t) |
ジャンプ力 | ひと跳び45m |
走力 | 100mを5秒 |
契約モンスター
白虎型ミラーモンスターのデストワイルダー。
両腕の鋭利で長大な鉤爪と怪力、俊敏な動きを武器に標的を狩る。
所持カード
アドベント
デストワイルダーを召喚。5000AP。
ストライクベント
デストワイルダーの両腕を模した手甲鉤「デストクロー」を召喚。3000AP。
何気に手持ち武器としてはトップクラスのスペックである。
フリーズベント
相手を瞬間凍結させ、動きを一時的に封じる。1000AP。
主に他のライダーの契約モンスターの足止めに使われ、ファイナルベントすらも封じる事ができる優れ物である。
劇中では王蛇のジェノサイダー、ゾルダのマグナギガがこのカードで凍らされている。
しかし一度に封じられる対象は1体だけなのか、後に再戦した王蛇はわざとベノスネーカーを囮にしてタイガにフリーズベントを発動させ、その直後にエビルダイバーのファイナルベントを使うという対策をしている。
なお、APが設定されているためか通常の攻撃技としても使えるらしく、『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』ではデストバイザーから冷気を放ち、ライアが繰り出したドラグクローファイヤーの炎を凍らせて防いでいる。
ゲーム版『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』ではファイナルベントを打ち消す効果が発動。キャモ(KRDK版ベルデ)がコピーベントで変身した場合でも使用可能である。
リターンベント
使用済みのカードをもう一回使える。本編未使用。
コンファインベントで消された効果も戻せる。
ゲーム版『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』でも効果は同じだが、こちらは全ライダーが使えるという設定である。
ファイナルベント
必殺技「クリスタルブレイク」を発動。6000AP。
デストワイルダーが走りながら敵を地面に押さえつけて引きずり、その先に待ち構えていたタイガがデストクローで敵を刺し貫き、爆砕する。龍騎のドラゴンライダーキック同様、発動時の独特の決めポーズは高い人気を誇る。
タイガサバイブ
タイガの強化形態。設定上変身できると思われるが、烈火と疾風のカードどちらで変身するかは不明。
Dragon knightでは明確に個人専用のサバイブカードがあるらしいが、ゼイビアックスによって失われている。
尚、北岡役の小田井涼平氏が宇宙船誌面のコラムにてSICを改造したタイガサバイブも非公式ながら存在している(この後ゾルダサバイブも完成する予定だったらしいが、多忙で断念せざるを得なくなったとの事)。
上のイラストはどちらも想像絵である。
龍騎以降の活躍
仮面ライダーディケイド
第3話では地獄兄弟が撤退する際、出現したオーロラカーテンに彼と仮面ライダーデルタのシルエットが映っていた。尚、ここで登場したタイガはオリジナルのスーツアクターを担当した永瀬尚希氏。
同じようにオーロラカーテンから出現したカイザや地獄兄弟がオリジナルキャストであった為、彼もまた東條悟が変身したタイガなのかもしれない。
意識したかは不明だが地獄兄弟とデルタとも他作品でも変身ヒーローだった。
第6話では『龍騎の世界』における仮面ライダー裁判の参加者として登場するが、原典同様ゾルダにクリスタルブレイクから脱出された挙句、ギガランチャーによる砲撃で返り討ちにされて敗北し、裁判から脱落してしまった。
HEROSAGAでは「オーズの世界」にてある重要な働きを果たす。
Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!
浅倉威=仮面ライダー王蛇が率いるビーストライダー・スクワッドの一員として登場。
かつてライダーバトルで散々痛い目に遭わされたからか、指令塔であるキングダークとの会合に浅倉が鉄パイプを持って介入してきた際は誰よりも真っ先に反応し警戒していた。
劇中ではキングダークの指示でライダーガシャットを手に入れるべく、ブレイブ=鏡飛彩の助手を務める看護師・みずきに接近。シャワー室でシャワーを浴びていた彼女に、背後からデストクローで襲い掛かった。やっている事がますます英雄から遠退いているように見えるのは絶対に気のせいではない。
ちなみに浅倉を除くビーストライダー・スクワッドの中で、一般人に直接危害を加えてきたのは彼のみである。(ダークキバは看護師・さつきに背後から近づいて怖がらせただけで危害は一切加えておらず、サソードとビーストは一般人を襲っている描写はない)
その後、みずきを助ける為に駆けつけた飛彩と直接対決になり、ダークキバと共にブレイブに襲い掛かる。しかしブレイブのガシャコンソードによる剣戟を前にダークキバ共々撃破され、消滅した。
この事からオリジナルのタイガではなく、データによる再現体であった事がわかる。尚、他のライダー、そして何より浅倉がオリジナルを思わせる行動を取っている事から、彼も東條悟のデータを元に生み出された存在であると思われる。
選出理由は『仮面ライダーX』に登場するタイガーネロの代役と思われる(主人公と一切敵対していないビーストが混ざっているのも同様の理由と推察される)。
RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』にも登場。ただし、変身者は東條ではなく戸塚(菅原健氏が演じる新キャラクター)という男である。
なお、スーツアクターは龍騎本編と同じく永瀬尚希氏が担当している。
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』版
名前は仮面ライダーアックスとなっている。
泥棒兄弟の長男、ダニー・チョウが変身。
吹き替えを演じたのは櫻井孝宏氏。
余談
企画当初は漢字名で「大牙」と設定されており、『龍虎相搏つ』という慣用句にちなみシリーズ後半に於ける龍騎のライバル的キャラクターとして想定されていた。
カードは龍騎とほぼ同スペックの強力なものが多く、ファイナルベントもキックである龍騎と対になるパンチ系で、基本技も炎系の龍騎に対してタイガは氷系になっていたり、デザインも龍騎と同じく初代仮面ライダーのコンバーターラング(胸部装甲)の意匠が取り入れられていたりと、随所にその名残りが見受けられる。
デストバイザーの玩具が発売されたり後年の「CSM Vバックル&ドラグバイザー」に高槻氏の新録セリフが収録されたりと、『龍騎』サブライダーの中では後半のレギュラーとして比較的優遇されている。
なお、他のライダーは変身の際左手でカードデッキを持つが、彼のみ右手で持って変身する(仮面ライダーZXのオマージュ)。
スーツアクターを務めた永瀬氏は次回作でも青い模様の白い仮面ライダーのアクターを務めている。
『龍騎』TV本編でタイガの声を務めた高槻氏は『ウルトラマンネオス』の主人公・カグラ・ゲンキを演じたことで知られているが、17年後『タイガ』の名を冠するウルトラマンが登場するとは誰が予想しただろうか。
2021年に行われたNHK「全仮面ライダー大投票」TOP100において、第100位にランクインした。
関連タグ
仮面ライダー龍騎 RIDER_TIME_龍騎 平成ライダー 白虎
東條悟 戸塚(RIDER_TIME_龍騎)
デストワイルダー デストバイザー デストクロー クリスタルブレイク
サブライダー 13ライダー ダークライダー 学生ライダー シルバーヒーロー
平成ライダーシリーズの仮面ライダー一覧