戦え!生き残るのはただ一人!
戦わなければ、生き残れない!!
概要
『仮面ライダージオウ』の世界における仮面ライダー龍騎を主人公とするスピンオフ作品。2019年3月31日から3週連続でビデオパスにて独占配信された。
正式名称は『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』。
『ジオウ』の舞台である2019年に開かれたミラーワールドを舞台に、龍騎達が新たなライダーバトルを繰り広げる。龍騎本編のライダー達に加えて、『ディケイド』サイドから仮面ライダーアビスが、『ジオウ』サイドからは龍騎ライドウォッチを使用したディケイドアーマー龍騎フォーム、アナザー龍騎が登場する。なお、アビスが登場する代わりに仮面ライダーファムは未登場。
『ジオウ』の世界において、『龍騎』の物語は本編最終回と同じくミラーワールドが閉じたことで失われていた状態であったため、いかなる形で真司たちが仮面ライダーとしての力を再び手にするのか、何故戦いが始まったのかが物語の主題となる。
『ジオウ』のスピンオフであるものの、城戸真司役の須賀貴匡らを初めとしてオリジナルのキャスト・スタッフが多く集まっており、かつて龍騎の主題歌「Alive A life」を担当した松本梨香も新曲を作るなど『仮面ライダー龍騎』の続編として制作されてる。
一方で、本編と同じキャラクターですら、本編とは色んな意味で全く違うキャラクターになっている者もおり、様々な世界線と結末を持つ龍騎という作品の、色んな意味で一つの集大成とも言える作品になっている
監督は『龍騎』撮影時に助監督だった柴﨑貴行で、脚本は小林靖子と共に龍騎の世界観を作り上げた井上敏樹がそれぞれ担当している。井上曰く「地上波ではできないぐらいのディープな世界」であり、プロデューサーの白倉伸一郎や武部直美も、子供時代にリアルタイムで本作を見ていた20代~30代の視聴者をターゲットにしていることを認めている。その宣言通り、地上波では到底できない描写が存在している。
しかし、柴﨑も井上も今回のために龍騎本編を全話見直し、物語の各所でライダー達が使う武器や能力などについても念入りに設定したらしく、秋山蓮役の松田悟志をして「今回は『あと残されているオチはこれしかない!』と思える結末」と言わしめる出来になっているとのこと。
ナレーションは龍騎本編と同じく鈴木英一郎が担当している。
あらすじ
異形のモンスターたちがひしめく鏡の世界ミラーワールド。そんな人間が存在してはならない非現実の世界に、謎の女性・サラによって記憶を失った男たちが集められる。
元の世界に帰還するために戦うことを強要された男たちは、与えられた7日という期限が尽きる前に、ライダーとなって最後の1人になるまで互いを潰し合うバトルロイヤルを行うこととなる。
策謀や裏切りが連鎖するなかで、城戸真司は朧げに記憶していた人間の正体を知るために、生き残りをかけたサバイバルに臨むのだった…。
果たして、再び始まったライダーバトルの勝者は誰なのか?
そして、時を同じくして現実世界に現れたアナザー龍騎とサラの関係は?
登場人物
『仮面ライダー龍騎』から
裏の城戸真司※/仮面ライダーリュウガ…演:須賀貴匡
※裏の城戸真司としてのクレジットは無いが、作中で登場している為に記載。
『仮面ライダージオウ』から
今作オリジナル
石田/仮面ライダーインペラー…演:篠田諒
石橋/仮面ライダーシザース…演:中島健
サラリーマン風の男性/仮面ライダーアビス…演/声:富永研司※/坂井易直
ライダーバトル参加者の男性(その1)…演:高岩成二※
ライダーバトル参加者の男性(その2)…演:白井雅士※
サラ…演:浦まゆ
※3名ともスーツアクターでのクレジットのみで、役名クレジットは無し。
怪人
アナザーライダー
ミラーモンスター
- 野生モンスター
メガゼール(インペラーの配下)
マガゼール(インペラーの配下)
バズスティンガー(ワスプ、ビー、ホーネット)
各話リスト
話数 | 配信日 | タイトル |
---|---|---|
EPISODE1 | 2019年3月31日 | Advent Again |
EPISODE2 | 2019年4月7日 | Another Alternative |
EPISODE3 | 2019年4月14日 | Alive A Life |
音楽
主題歌
- 「Go! Now! ~Alive A life neo~」
歌:松本梨香
曲名や歌詞は「Alive A life」を意識したものとなっており、それに対する1つのアンサーソングにもなっている。
劇伴
なお、『龍騎』本編はVideoHelperのライブラリー音源を多用しているが、本作ではそれらの楽曲は使用されていない。
関連動画
特報第1弾
初めてスピンオフが発表されたこちらの特報第1弾では、スピンオフ一作目が「仮面ライダーシノビ」であること、および映像に映っている?マークから「二作目は仮面ライダークイズが来る」と予想していた人が多かった(クイズとシノビは共に『ジオウ』のミライダーであること、およびクイズの仮面の複眼は?マークになっているため)。
実際は「よく見ると?マークが鏡映しになっている」辺りがヒントだったのだが、ミスリードに気づけた……というか17代前の作品の実質的な続編をやるという発想に至れなかった人が殆どだったようで(そりゃそうだろう)、多くの人が驚かされる事となった。発表された際には「担当脚本で驚いた後、龍騎である情報が来て更に驚いた」という人が多かった模様。
特報第2弾
公式サイトのキービジュアルの13人の中にいなかったリュウガと裏の真司、さらにオーディンも確認されている。アビスの姿は確認できないが、下記の本予告で改めて確認されている。
本予告
各ライダーの契約モンスター達も登場し、特報第2弾では映っていなかったアビスの姿も確認されている。更には真司と蓮が生身で武器を交えるシーンも存在するようだが……?
冒頭試聴版
ミラーワールド内で、少なくとも二つのチームに分かれて戦っていることが確認できる。生身でいる場面もあるが、消滅するような様子は見られない(詳細はミラーワールドを参照)。更に劇中のテロップから、ライダーバトルには1週間のタイムリミットが存在するようだ。
余談
- 物語に登場する仮面ライダーはファムを除いた13人だが、本作の世界においてはリュウガの代わりにアビスが正規のライダーになっており、リュウガは真司を乗っ取る形でライダーバトルに参戦した完全なるイレギュラーである為、13人の正規ライダーの中には含まれていない。また、オーディンは主にミラーワールドの外で暗躍しており、本編同様に最後のライダーとしてライダーバトルに直接参加はしていないので、作中の主なライダー変身者自体は11人となっている。ただし、本編で確認出来る限りでは変身ライダーが不明の男性参加者がまだ2人おり(演:高岩成二と演:白井雅士)、彼等のどちらかがファムである可能性もあるが、本編開始時点では既に脱落していた模様で詳細は明かされていない(アビスの様に原典の龍騎には登場しないが原典登場のミラーモンスターと契約した未知のライダーの可能性もある)。
- また、『龍騎』の物語は神崎士郎によってライダーバトルが幾度となく繰り返されて、様々な結末に行きついているという設定であり、別にライダーの変身者も固定ではなく、本編とはパラレルワールドの関係である『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』ではライダーの変身者達が、本編の面子とは異なっていたため(そもそも、本編の真司と手塚からして本来想定されていた正規の変身者ではない)、今作の新キャストもある意味でオリジナルキャストと見る解釈もある。
- そもそも本作は、前提として「『ジオウ』の世界の『龍騎』の物語」である為に、本作の新キャスト達が作中の世界では各ライダーの主な変身者達だったという可能性も高い。また、TV本編の世界線でも彼らが各ライダーの変身者として、ライダーバトルを行ったルートがあった可能性も普通にあり得る。(ジオウの世界の物語はパラレルワールドを旅する話でもあるため。)
- ちなみに変身後の姿が不明だった高岩の出演について、何のライダーに変身していたのかと質問を受けた白倉伸一郎は「ファムだと信じてますw」と語っている。
- 『ジオウ』作中での時系列については、「龍騎のライドウォッチが無いからアナザー龍騎を倒せない」という趣旨の台詞があるため、「対応するライダーのウォッチが無くてもアナザーライダーを完全撃破できるジオウⅡの力を手に入れたジオウ本編第22話より前」もしくは「ブレイド編で一時的にジオウライドウォッチⅡとゲイツリバイブライドウォッチがソウゴとゲイツの手元を離れていたジオウ本編第29話と第30話の間」と推測される。具体的な話はアナザー龍騎を参照。
- 企画が発表される前の2018年12月、松田が「ジオウに出たい」とつぶやいたところ、事務所から「スピンオフのオファー来てるけど何か嗅ぎ付けたの?」と言われたらしく、この頃から企画が水面下で進行していた模様。(参考文-献)
- 本編では真司はゲイツと出会った際、彼の容姿を蓮と見間違えており、ゲイツと蓮が似ているという視聴者の間で囁かれていたネタがまさかの公式と化した。(厳密にいえば、オーディションや最初の撮影段階の時点で公式サイドが似ていると判断しているため、公式・視聴者間で共通ネタとなっていた要素が映像作品で公式化したといえる)
- ちなみに蓮を演じた松田悟志は、その時に着ていたゲイツ衣装の姿を自身のツイッターに公開しており、ゲイツ役の押田はその姿の蓮を明光院蓮と呼んでいる模様。
- 本来仮面ライダーゾルダの変身者である北岡秀一が姿を見せなかった事について、北岡役の小田井涼平が所属するグループ純烈のリーダーである酒井一圭が「小田井がメンバーの中で一番の過密スケジュールだった為参加出来なかった」とTwitterにてフォローしている。その後小田井自身は自分の代わりにゾルダへ変身した吾郎ちゃんに感謝を伝えている。
- 実は『龍騎』の新作案は同時期の戦隊である『忍風戦隊ハリケンジャー』が10YEARS AFTERとして復活した際にスタッフが「龍騎も何かやりたい」と発案して以降何度か上がっており、東映とニトロプラス製作で舞台化も構想されていた(最終的には没になり、舞台案は斬月で回収された)。それが今回ようやく日の目を見たこととなる。
関連タグ
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』:『龍騎』の北米向けリメイク版。ライダー、モンスター共に同作の撮影に際して修復・新造されているが、それすらも2019年では劣化している。
RIDER TIME
RIDER TIME SHINOBI:RIDER TIMEの第一弾。
RIDER TIME 龍騎:RIDER TIMEの第二弾。
RIDER TIME ジオウVSディケイド:RIDER TIMEの第三弾、ジオウ版。
RIDER TIME ディケイドVSジオウ:RIDER TIMEの第三弾、ディケイド版。