真実のソウゴ
しんじつのそうご
『RIDER TIME 仮面ライダージオウ VS ディケイド 7人のジオウ!』および『RIDER TIME 仮面ライダーディケイド VS ジオウ ディケイド館のデス・ゲーム』にて存在が示唆されている人物。
常磐ソウゴと同じ名前だが、それが『仮面ライダージオウ』の主人公のソウゴなのか、本作で増えた別の次元のソウゴたちの中の誰かなのかは不明。
いずれオーマジオウとなる運命にあるが、現在は力を酷使したことによって衰えているらしい。
門矢士はこの「真実のソウゴ」を倒すことを目的としており、『7人のジオウ』では別次元のソウゴたちを片っ端から倒していくことから、自分を消されることをよく思わない光ヶ森高校のソウゴ(ソウゴA)と対立することになる。
鏡像の常磐ソウゴ、常磐SOUGO:これまでのシリーズで登場した「もう一人のソウゴ」。
以下、ネタバレ注意
「思い出したぞ……!」
ツクヨミ「ソウゴ……?」
「そう、お前がつけた名前は合っている。私は……ソウゴだ!」
演:伊藤駿太
CV:小山力也
ツクヨミが異世界で出会った記憶喪失の少年。
自分の名前すら忘れてしまっていたため、ツクヨミがソウゴとゲイツの話を聞かせていた際に名前が欲しいとねだり、ゲイツよりもソウゴに近いということで「ソウゴ」と名付けられていた。
その正体は、時の王者「オーマジオウ」に至った常磐ソウゴであり、彼こそが7人目のジオウだったのだ。
少年の姿となっていたのは、前述した通り力を消耗していたため。そして新しい命を手に入れるために全ての次元のソウゴの中から最も優れたソウゴを選び出し、生き残ったソウゴの命を手に入れるために暗躍していた。
「7人のジオウ」のFinal Chapter にて、別次元のソウゴを消そうとする士と交戦するソウゴAを見て記憶が蘇り、一同に正体を明かす。
「戦え! 生き残った方が、私と一つになる!」
「この世の王となる夢が、叶うぞ!!」
少年は自分に襲いかかってきたソウゴEが変身するジオウを生身のまま返り討ちにし、残り2人となったソウゴA・Bに戦うよう促す。
ソウゴAが渋る中でソウゴBは戦おうとするが、駆けつけたスウォルツが生徒会長選でソウゴAが生徒会長となったことを報告。ソウゴBが潔く負けを認めてその場を去ったあと、少年はどこからともなく取り出したオーマジオウドライバーで変身(変身後の背丈は従来のオーマジオウと同じ)。
「ではその命を差し出せ!」
ソウゴA(以下、ソウゴ)に攻撃を仕掛け、ソウゴをかばったウールを殺害。
最期にウールがソウゴへ差し出した手紙の本文には、ただ一言「ずっと一緒に」とあった。
ソウゴ「そうだよ……王様なんかどうだっていいんだ。みんなが幸せで、好きな人とずっと一緒に居られれば……」
「変身!」
差し向けた初級インベスの姿をしたモンスターが、士が変身したディケイドコンプリートフォーム21、さらにスウォルツが変身したアナザーディケイドと交戦する中、自身はソウゴが変身するジオウと一騎打ちに。
やがて駆け付けたディケイドのファイナルアタックライドにはバリアを使用せざるを得なかったがバリアを解除してディケイドが後方に下がった隙を突いてディケイドを撃破するが……。
士「これを使え……」
「俺が使えなかったウォッチだ……!」
士からセイバーライドウォッチを託されたジオウは、ディケイドアーマーセイバーフォームに変身し、オーマジオウ相手に善戦。
そしてオーマジオウの逢魔時王必殺撃とジオウのファイナルアタックタイムブレークが激突する。
ツクヨミ「やめて、ソウゴ!!」
しかし、駆けつけたツクヨミが叫んだ直後、オーマジオウは記憶を失っている間のツクヨミとの交流を思い出す。
そうして隙を見せたことによって押し切られ、敗北するが……。
「フフフフ……よくやった……これでいい」
「お前は……“俺”だ……!」
最期にそう意味深な言葉を残し、高笑いとともにオーマジオウは爆散。
荒廃していた世界は、元の姿を取り戻すのだった。
余談
- オーマジオウのスーツの機能の1つ「パラレルラトラパンテ」の設定と、デス・ゲームに登場したアンドロイドの常磐ソウゴや本作における常磐ソウゴたちの事も踏まえると、オーマジオウもまた別の次元の常磐ソウゴである可能性がある。
- 但し、倒れ際には一人称が普段の「私」から主人公のソウゴと同じ「俺」になっている事から、常磐ソウゴ以外の変身者は考えられない事はハッキリしている。
- 本編や劇場版で示唆されていた様に必ずしも最高最善の魔王になる訳では無く、道を誤ってしまえば力に溺れ、正真正銘の最低最悪の魔王になってしまう可能性が存在し、本作のオーマジオウがそうだったのかもしれない(実際、目的や行動は暴虐と言えるレベル)。
- 奇しくも、ジオウ本編で初めてソウゴと対峙した際に完封した形態(令和ライダーの力も合わせた物)に撃破される事になった為、形は何であれリベンジを果たされた事になる。