概要
『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダーの一人・仮面ライダーシザースが使用する必殺技(ファイナルベント)。AP(アタックポイント)は4000(トン換算では200t)。
召喚されたボルキャンサーが、ジャンプしたシザースを背後からバレーボールのレシーブのように空高くトスした後、シザースが空中で膝を抱えて丸まり、そのまま高速で前回転しながら敵に体当たりをブチかます。
この状態では襟から生えている鋭い棘が外側を向くため、単なる体当たりではなくそれによって相手を切り裂く効果も狙っている、と考察する向きもある。
「最弱」のファイナルベント
前述の通り、トン換算では実に200tにも達する破壊力を備えた必殺技ではあるが、それでも全てのミラーライダーの中では最弱の部類に入る必殺技でもある。何しろ一般的なミラーライダーのファイナルベントは概ね5000~7000AP(主人公ライダーである龍騎のファイナルベントは1.5倍の6000AP(300t)である)、最強のファイナルベントを擁する仮面ライダーオーディンに至っては10000AP(500t)と、これらと並べられてしまうとどうしても見劣りするのは否めない。
にもかかわらず、仮面ライダーナイトとの一騎打ちで互いにファイナルベントを繰り出した際、APの数値では勝っているはずの飛翔斬(5000AP(250t))に競り勝つという番狂わせを起こしてもいる。これについては、
- シザースこと須藤雅史が殺人も厭わない冷酷な人間なので、対人戦でも全力を出せた
- 逆にナイトこと秋山蓮が、ライダー=人間相手に甘さを捨て切れなかった
- 捕食を繰り返してパワーアップしていたボルキャンサーが、本来のカタログスペック以上の力を発揮した
といった考察がファンより提示されている。
最弱のファイナルベントとはいえ、(あまり意味のない比較だが)他作品の仮面ライダーのスペックと比べると、それらのライダーの必殺技よりずっと強い技であるのも事実である。一例を挙げると、仮面ライダーオーズ プトティラコンボの最強技である「ストレインドゥーム」とは威力としては互角(200t)であるし、以下の通り破壊力という点でシザースアタックには及ばない必殺技を持つ最強フォームのライダーも、実はそう珍しくはなかったりもする。
ライダー | 技 | 威力 |
---|---|---|
仮面ライダーオーズ タマシーコンボ | 魂ボンバー | 1000t |
仮面ライダーオーディン | エターナルカオス | 500t |
仮面ライダー龍騎サバイブ | ドラゴンファイヤーストーム | 450t |
仮面ライダー龍騎 | ドラゴンライダーキック | 300t |
仮面ライダーシザース | シザースアタック | 200t |
仮面ライダーキバ ドガバキエンペラーフォーム | ドガバキエンペラーブレイク | 180t |
仮面ライダーブレイド キングフォーム | ロイヤルストレートフラッシュ | 112t |
仮面ライダーW サイクロンジョーカーエクストリーム | ダブルエクストリーム | 80t |
仮面ライダーアギト シャイニングフォーム | シャイニングクラッシュ | 55t |
仮面ライダー電王 超クライマックスフォーム | 超ボイスターズキック | 50t |
仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム | 強化クリムゾンスマッシュ | 30t |
仮面ライダーカブト ハイパーフォーム | ハイパー(ライダー)キック | 30t |
仮面ライダーディケイド | ディメンションキック | 30t |
仮面ライダー鎧武 | 無頼キック | 25t |
仮面ライダーウィザード | ストライクウィザード | 21t |
このように、魂ボンバーを除くとほぼミラーライダーたちが上位を占める辺り、如何に彼らのスペックがぶっ飛んだものであるかがわかるだろう。
・・・まあ前述の通り、仮面ライダーのスペックなどあんまりアテにならず、ましてや他作品のそれと比較するのはナンセンスなのだが。
関連項目
飛鳥文化アタック:よく似た技