「イ・ク・サ・カ・リ・バ・ア・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ」
概要
仮面ライダーイクサの専用武器。剣と銃を兼ねたマルチウェポン。
イクサベルトにホルスターは存在しないため、変身するとどこからともなく出現する。
具体的な製造時期は不明だが過去(1986年)には存在しておらず、使用は現代(2008年)でのみ。
またバーストモードかライジングイクサで運用されており、セーブモードで使われた事は無い。
中心部に「エナジーコア」という、イクサベルトの「イクサジェネレーター」に酷似した赤い球状の増幅装置を持ち、その周囲に施された素晴らしき青空の会の会章と同じ形をした金の装飾が特徴。
「ターミナルグリップ」はイクサの手のひらと接続する電気接点となっており、イクサベルトからの指令信号をダイレクトに受け取ることが可能。
内部には後述のガンモードで使用する純銀製の弾丸「シルバーバレット」を装填している。
ちなみにグリップ底面には何故かタツロットの装填口がある。
名前の由来はアーサー王伝説に登場する聖剣「エクスカリバー」。
よって英語表記は恐らく「I.X.A.Calibur」。
モード
ガンモード
鞘を格納し、マガジン部分が展開した遠距離攻撃用の銃形態。
明言はされていないが出現直後はこのモードである事が多く、こちらが通常状態に相当する模様。
グリップから伸びる弾倉「エネルギーマガジン」にはファンガイアが苦手とする「銀の弾/シルバーバレット」を20発分装填している。
打ち尽くした場合は20発全てのバレットを装填する必要があるが、この「シルバーバレット」は高出力エネルギーブロックで1ブロックあたり120発の射撃が可能。
打ち終わっても下から上へとバレットのエネルギーが移転するため排莢の必要はなく、ノンストップで2400回の連続射撃ができる。
弾切れの際にはマズルの反対側にある「リロードランプ」が再装填を知らせる。
銃口の「シルバーマズル」に独自の冷却構造を持つため連射しても焼き付く事は無く、マズルの下にある光学ビーコンを打ち出す「オプチカルサイト」により常に狙った対象に銃口を向ける事ができる。
マズル付近ある赤い部品・軌道安定装置「シューティングスタビライザー」によって如何なる状況下でも湾曲させる事無く弾を打ち出せる。
引き金「パワートリガー」は単押しでシングルシュート、長押しで毎秒30発の連続射撃に使い分けが可能。なお、セーフティーロックがかかっているのでイクサ以外が持っても発砲する事は出来ない……とされているが、仮面ライダーや怪人レベルの握力にはほぼ意味をなさず、劇場版ではメデューサレジェンドルガが奪ったイクサカリバーで普通に銃撃している。
カリバーモード
マガジンをグリップに収納し、中心部から赤い刀身「ブラッディエッジ」と鞘「ミラーブレード」が伸びた近接戦闘用の剣形態。
「ブラッディエッジ」は、ファンガイアの特性を研究し開発した"ブラッディメタル"で出来ている。ブラッディメタルはファンガイアの表皮に化学反応を起こして溶解させる事が可能で、触れた相手からエネルギーを吸収する能力も持っている。
「ミラーブレード」は鞘であるだけでなく毎秒3万回もの超振動をする機能を持ち、ブラッディエッジの切れ味を増幅させている。またエネルギー流動経路「エナジーライン」によってエナジーコアで変換・増幅されたシルバーバレットのエネルギーをブラッディエッジに送っている。
再生ファンガイア程度であれば必殺技を発動せずに突き刺して撃破している。
こちらは刃が展開していれば生身の人間でも使用可能で、麻生恵が名護啓介から借り受けレディバグファンガイアを斬りつけた。
一方で敵に奪われて使われたりもした。
必殺技
イクサ・ジャッジメント
イクサベルトにカリバーフエッスルを装填し、イクサナックルでリードする事で発動する必殺技(ページ上部にあるのはその時に流れる音声)。
シルバーバレットのエネルギーを抽出して「エナジーコア」で増幅、ブラッディエッジへと再移転。
キバやサガが月夜と共に必殺技を放つのに対し、こちらは燃え盛る太陽を背に対象を斬り裂く。
ライジングイクサがロールアウトされるまで使われた現代(2008年)イクサのメイン必殺技であり、ファンガイア撃破数は少なくない。
右肩から左腹部にかけて一閃して切り抜ける事が多いが、ライオンファンガイアを撃破した際は複数回斬りつけている。
スワローテイルファンガイアとの戦闘ではライジングイクサの状態で、フエッスルのリードを行わずに同様の演出の攻撃を2回ほど放っている。
利き手やフエッスルが右側に配置されている関係なのか
- カリバーを左手に持ち替える
- 右手でフエッスルをセットし、ベルト操作を行う
- カリバーを右手に持ち替えて斬りつける
…という手順で発動する事が多い。
なおこういうタイプの必殺技には珍しく、ガンモードでの技は存在しない。
玩具
2008年4月19日に発売された。
ガンモードではトリガーの単押しで2種の銃撃音が鳴り、長押しで連射音が鳴る。
マガジン部を押し上げることで変形音が鳴り、剣先を伸ばすことでカリバーモードが完成。
カリバーモードではトリガーの単押しで2種の剣戟音が鳴り、長押しで連続した剣戟音が2種交互に鳴る。
ガンモードに戻す際も別の変形音が鳴る。
余談
- 前述の通り名前の由来は"エクスカリバー=Excalibur"だが、"Calibur"だけでも「口径」を意味する英単語なので剣銃兼用のイクサカリバーにはもってこいの名前になっている。
- 平成以降の仮面ライダーシリーズにおいて遠近両用武器は多くの作品に登場するが、主役ライダーのキバは遠近両用武器を所持していないため、サブライダーのみ「遠近両用(可変)武器」を所有していると言うのは中々珍しい(平成1期で他はカリスアローとラルクラウザーくらい。2期以降ならゼンリンシューター、ブレイクガンナー、音銃剣錫音など)。
関連タグ
カイザブレイガン:脚本家が同じ作品の2号ライダーの遠近両用武器兼メイン武器。イクサカリバー同様にモードが剣と銃であり、形状やギミックも似ている。
ガタックダブルカリバー:2年前の2号ライダーの武器。カリバーには珍しい双剣。
ゼンリンシューター:白い2号ライダーの遠近両用武器兼メイン武器。
エクスカリバー:名前の元ネタ。
2号ライダー武器