概要
『仮面ライダー555』の2号ライダー・仮面ライダーカイザの使用する銃剣兼用武器。形式番号SB-913X。
右腰に装備したホルスターに収めた状態が定位置。剛性と軽量さを備えたソルメタル合金を中心に構成されており、頑丈ながら重量は僅か1.25㎏。
ファイズ系デバイスの中で唯一携帯電話や腕時計、デジタルカメラと言った日用雑貨の形を模しておらず「戦闘以外での用途がない」という特異な存在である(劇場版も含めるならオーガストランザーなども含まれる)。
形式番号の末尾のアルファベットも日用品としての名称の頭文字を冠した他のアイテムと異なり、カイザ自身を表すXになっている。
外見
仮面ライダーカイザの装備品らしくχ(カイ)の形をしているが、銃口となる正面と刀身の根元に相当する下部の間に銀色のナックルガードが通っているためχ(カイ)よりも「左に90度回転させた4」に近い形状。色は黒をベースに金ライン。
中央部分に「SMART BRAIN」のロゴ、銃口左側面にSB-913Xの番号がある。
モード
- ガンモード
「Burst Mode」
カイザブレイガンの基本形態である銃状態。「カイザフォン」と併用しての二丁拳銃も可能。
上部にある光学多機能照準器「マルチスキャンサイト」と銃口下の追尾光線を発射する「スマートマーカー」との連動により精密射撃を可能とし、銃口「フォトンマズル」から濃縮されたフォトンブラッドを撃ち出す。
一度に撃てるのは12発分であり、打ち尽くした場合は銃口反対側の「コッキングレバー」を引きグリップと一体化した「フォトンマガジン」からリロードを行う必要があるが、作中ではエクシードチャージ(必殺技)の直後にしか使用していない。
収納しているホルスターは銃口部分に穴が空いているので、ホルスターから抜かなくとも銃撃が可能。
- ブレードモード
「Ready」
下部末端にある「メモリースロット」にミッションメモリーをセットすると起動する剣状態。スロットのすぐ隣からソルグラス製の刃「フォトンブレード」が生成される。グリップの下部から刃が出現するため、逆手持ちで使用するのが大きな特徴である(木場勇治のように本体を逆さにして順手持ちで使用する者もいる)。
この刀身に自体に切断能力は無く、根元にある「ヒートポイント」という接続部が"フォトンブラッドの発する熱エネルギー"を伝達、刀身から放熱することで対象を斬り裂く仕組みになっている。
ナックルガード根元にはフォトンブラッドの熱放射量を4段階(ロー・ミドル・ハイ・アルティメット)調節するダイアル「ヒーティング・イニシャライザ」が設けられており、最大出力時は120m先の物体を両断することが出来る。
この状態では誤射を防ぐ安全装置が起動するためそのままでは銃撃は使えないが、中心部の手間側にある「セーフティースイッチ」を解除することでブレードモードでも射撃機能が使用可能になる。
さらに、ブレードモード状態でエクシードチャージを行う事で必殺技カイザスラッシュを発動できる。
玩具
DX版
2003年6月14日に「DXカイザブレイガン」の商品名で発売。
ベルトにぶら下げるためのホルスターと簡易版ミッションメモリーが付属する。
トリガーを引くと銃撃音が鳴り12発撃つと弾切れになる。コッキングレバーを引くことで再充填される。
ミッションメモリーを装填することでブレードが発光し必殺技待機音が鳴る。
オリジナルモードに切り替えることが可能であり、オリジナルのブレード発光と攻撃音が楽しめる。
ホルスターを用いてカイザドライバーの右部に装備することが可能だが、ブレードパーツが伸びた状態で固定されているため劇中と異なり銃口を正面に向ける。
なお、CMではブレードモードがデフォルトであった為か、ブレードモードの状態で銃撃を行っており、銃撃の際にはコッキングレバーを引いて発射している。
CSM版
2017年9月13日にプレミアムバンダイ限定で予約開始されたCSMカイザギア(COMPLETE SELECTION MODIFICATION "KAIXAGEAR")のセット内容として発売された。
全長は約87cmとかなり長大だが、ブレードパーツが無改造で着脱できるようになっている。
カイザドライバーとワイヤレス通信で「カイザスラッシュ」音声が鳴り、銃口部分から「エネルギー弾による拘束演出」を照射するギミックも盛り込まれている。
ガンモードでコッキングレバーを引いて戻すとバーストモードになる。
必殺技時の操作パターンの変化で草加カイザのカイザスラッシュだけでなく、西田カイザのカイザスラッシュも再現できる。
余談
- 西田清高や主な変身者である草加雅人は銃撃と併用できる逆手で使用するが、木場勇治は「カイザスラッシュ」発動時に順手に持ち替える。木場の場合は恐らくホースオルフェノクの時に使用する魔剣「ホースソード」の持ち方に合わせているのだと思われる。
- Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』で新たに登場する仮面ライダーネクストカイザも使用自体は可能。ネクストカイザの場合は具現化する形で用意可能。
- 仮面ライダーファイズで言うファイズエッジに当たる武器のため、Pixivではブレードモードのイラストが圧倒的な数を占める。
- ブレイガンの名を持つライダーウェポンは現時点ではこの武器とガシャコンパラブレイガンのみである。ただし、ガシャコンパラブレイガンは銃と"斧"である。
関連タグ
イクサカリバー:脚本家が同じ作品の2号ライダーのメイン武器。モードが剣と銃で形状やギミックも似ている。
ソニックアロー:黄色い2号ライダーの遠近両用武器。こちらは基本的には順手持ちだが、2号ライダーのみが逆手で使用し必殺技発動時は敵を専用のエネルギーで拘束する。
サウザンドジャッカー:数字表記の作品の名前とカラーリングがカイザと酷似しているサブライダーのメイン武器。斬撃攻撃と遠距離攻撃も可能で必殺技発動時は専用のエネルギーで拘束した敵を斬り裂く描写もある。
2号ライダー武器
ダークバイザー/ウイングランサー → カイザフォン/カイザブレイガン/カイザショット → ギャレンラウザー