概要
「カイザギア」と呼ばれる装備群の中核をなすベルト型デバイス。
カイザフォンとの併用で装着者を仮面ライダーカイザに変身させる。
初登場は第10話、本格的な運用は第11話から。
スマートブレインが開発した「変身ベルトの2号機」ではあるが1号機のデルタドライバーは独自仕様となっており、後続のベルトのベースと言う意味ではこちらが原型といえる。
識別番号はSB-913B。
仮面ライダー555・20周年記念作品で新たに登場したカイザフォンXXとの併称した場合は仮面ライダーネクストカイザへと変身する。
機能・構造
メインカラーは黒と金色。
細かい差異はあるが、多くは後続モデルのファイズドライバーと同様である。
バックル中央部は大きくスペースが開いており、カイザフォンをセットする接続デバイス「トランスフォルダー」が配置されている。内部には「フォンコネクタ」と呼ばれるチタニウム製の接続端子を持ち、装填されたカイザフォンの充電やデータのやり取りを行うことで変身を実行する。
フォルダー両側の円柱状のパーツ内には「SBV-HDD〈PD〉」という大容量HDDを格納。起動プログラムをはじめとする、システム関連のデータや戦闘データが納められている。この他にも国防省のスーパーコンピューターに匹敵する演算処理スピードを誇るスマートブレイン製の超小型次世代高速CPU「スマートPCⅣ」や、それらの過熱を防ぐ冷却機能「インタークーラー」といった機器を内蔵した案外デリケートな代物である。
このため筐体は堅牢な『ソルメタル228』(スマートブレイン開発のダイヤモンドに近い硬度を持つ「ソルメタル」の硬度を、より高めた超金属)で出来ており、地面に叩き付けらる程度ではビクともンしない。
カイザギア・クレードル
各種ツールを懸吊するための台座(マウントツール)。
表面に接合端子があり、カイザドライバーから送られるフォトンブラッドをチャージできる。左右と背面に1基ずつ、合計3基装着しており、右にカイザブレイガンのホルスター、左にはカイザショットをセットする。
背面は当初未使用であったが第25話でカイザポインターを入手してからはここにセットするようになった。
運用
変身(カイザ)
バックル部の「トランスフォルダー」を上方に向け、そこに「913」の変身コードとエンターキーを入力し待機状態のカイザフォンを装填。フォルダーを倒すと「Complete」の音声と共に二重になった金色の「フォトンストリーム」が全身に流れ「仮面ライダーカイザ」に変身する。
「トランスフォルダー」の可動範囲は約90度。
草加雅人を始め約45度の角度で装填するのがお決まりだが、ファイズ同様真上から装填する人物もいる。
変身中のカイザフォンはチタニウム製の「ロックピン」で「トランスフォルダー」に固定されており、このロックは"シンクロシステム"という機能によって使用者の意志で解除することが可能。
しかし防衛機能の一環なのか、過度な攻撃を受けてロックが解除される場面もしばしば。
変身(ネクストカイザ)
タッチパネル操作で「913」の変身コードとエンターキーを入力したカイザフォンXXのセットし「トランスフォルダー」を倒すと「Complete」の音声と共に電流のような金色の「フォトンストリーム」が全身に流れ「仮面ライダーネクストカイザ」に変身する。
呪いのベルト
ファイズドライバーと異なり流体エネルギー「フォトンブラッド」を制御できる者、すなわちオルフェノクでなくとも変身可能ではあるが、カイザ自体がオルフェノクのためにつくられた戦闘用強化スーツである事は変わりないため、「フォトンブラッド」を制御できない者が変身した場合は、変身解除した途端に灰になってしまうという危険な性質を持っている(無論、強制解除された場合や戦闘を行わなかったとしても同様である)。
最初にカイザギアを受け取った高宮航太や西田清高、神道貴久は変身した後、適合者ではないため灰と化してしまった。
オルフェノクやそれに相当する「"オルフェノクの記号"を持った人間」が、適合した場合であれば変身後も生存可能で実際、本編では唯一人間でありながら"オルフェノクの記号"を有していた草加雅人が適合したが、変身を重ねていくにつれその記号も消耗し、彼の肉体もまた危険に晒される事となった(視聴者からはこのデメリットに釣り合わない、デルタほど高出力な訳でもファイズほど拡張性が高い訳でもない"カイザの性能"も指摘されている)。
彼を含め劇中では装着した多くの人間は全員悲惨な末路を辿った為、劇中や作品外、ハイパーバトルDVDの歌などからも『呪いのベルト』と称されている。
人間はともかく、オルフェノクのためスーツで不適合者のオルフェノクが灰化する欠点は無視できなかった様で、後発のファイズドライバーは「不適合者はそもそも変身できず、強制的にファイズドライバーが外れて吹き飛ばされる」仕様となった。
なおフォトンブラッドを生成する「トランスジェネレーター」を搭載しているのはカイザフォンの方である。
製品化
- 2003年4月中旬に「変身ベルトDXカイザドライバー」が発売。
- 2017年09月13日から「CSMカイザドライバー」がプレミアムバンダイで予約開始。約45度(通称:草加の角度)でクリックが入る様になり劇中再現度が増している。
- 同日予約開始の「CMSカイザギア」の内容物に1つでもある。
- 2023年11月18日に「レジェンド変身ベルトシリーズ カイザドライバー」が発売。
「カイザドライバー」として発売されている物はいずれもフォンとベルト本体の2点セットで、武器アイテムは別売りである(「CMSカイザギア」は武器込々の8点セット)。
余談
- 2号ライダー初の「ドライバー」と名の付く変身ベルトである。
関連タグ
イクサベルト:変身者が複数存在する2号ライダーの変身ベルト繋がり。怪人が使用したケースがある点も共通。
2号ライダー変身ベルト