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「知ってるかな?夢っていうのは、呪いと同じなんだ。
呪いを解くには、夢を叶えるしかない。
けど、途中で夢を挫折した者は、一生呪われたまま…
…らしい。

…貴方の…罪は重い…!」


演:泉政行

概要

仮面ライダー555』のもう一人の主人公。555の物語は主に乾巧と彼を中心に進行する。年齢21歳。第1話によれば血液型はB+。
両親を乗せた車を運転中に事故に遭い、2年間の植物状態を経て死亡し、ホースオルフェノクとして覚醒する。
覚醒した後、伯父に両親の財産が奪われたことと恋人・森下千恵の裏切りを知り、彼女の新たな恋人になっていた従兄弟の木場一彰(伯父の息子)と千恵を殺害している。
その裏切られ方というのも、オルフェノクの聴覚で伯父たちの悪意が聞こえた挙句、一彰に千恵が寝取られた事を知ってしまう。
その過程も、一彰に煽られた木場が一彰を殺害→使徒再生に失敗した一彰が千恵宅で灰化し、千恵が刑事に疑われる→千恵は都合良く木場に取り入るも、刑事にしつこく尋問されたので、木場が犯人にでっち上げられたというえげつない物だった(木場が一彰を殺したことそのものは事実だが、当然千恵は知る由もないため彼女にとってはでまかせも同然であった。犯人呼ばわりされた事よりも、保身の為に自分を売られた事に深く傷付いた木場はそれでも楽しかった頃の幻影に縋ろうとするが、いくら刑事を撒ける程の超人的スピードを手にしたとは言え、過ぎ去っていく過去の幻影を掴み取る事など出来るはずも無く、千恵の殺害を決行するのである)。
しかし、第17話ではその千恵の兄・森下義正に千恵の行方を問われた際には言い出せなかった辺り、容赦無く殺害したとはいえ、罪悪感はある模様。

なお、伯父を殺害したかについては不明だが、一彰の死亡後に警察の捜査が入っている辺り、生きている可能性が高い。

その後、同じオルフェノクである長田結花海堂直也と出会い、(一時は海堂の反発など紆余曲折あったが)3人で生活を始める。3人はオルフェノクと人間の共存を理想に、オルフェノクから襲われている人間、同類から狙われるオルフェノクを守っていく。

乾巧とは激しく対立することもあったが、信頼関係を築いた後は共闘する。一時は巧が戦えなくなった時にファイズギアを預かり、仮面ライダーファイズとしても戦っている。
対立の発端は海堂が正当防衛として殺人犯を殺した所に偶々やって来た巧と戦闘になった所に介入した為。(ファイズは善悪問わずオルフェノクを倒す存在と誤解していた)勘違いに次ぐ勘違いと、後の草加雅人による策謀がより対立を深める事となった。尚、このシーンからも分かる通り、木場は勘違いや思い込みで暴走しやすい節があり、5話では「憎んでもいない人を殺せない」と吐露しているが、逆を言えば憎んでいる相手なら容赦しないという事であり、木場勇治という人間の危うさを端的に表した台詞と言えよう。主に怒りを向ける対象は『嘘を吐き、自分を裏切る人間』である。ただし、とある理由から車上荒らしをした乾巧一行を許したり、財布を忘れて代金が払えない真理に小銭を貸すなど、基本的には善良な性格であり、良くも悪くも人を信じやすい純粋な人物。
ホースオルフェノクに覚醒したのもこうした暴れ馬的な側面と、礼儀正しい側面が表れたからなのかもしれない(ファンからは巧が加点方式で人を見るのに対し、木場は減点方式で人と付き合うと評されている)。
彼の変身するホースオルフェノクのモチーフにはユニコーンも組み込まれているが、奇しくもユニコーンは純潔を好み、七つの大罪では憤怒を司る(そりゃ尻軽な千恵を容赦無く殺害するのも納得というものである)。まさしく彼の内面が前面に現れている姿だと言える。

結花が警察に殺されたと思い込み(但し大元の元凶である事は間違いない)人間に絶望し、花形の推薦でスマートブレイン社の社長になる。
その後、オルフェノクを憎む草加雅人からカイザギアを奪い、殺害。しかし最終的には巧たちの味方となり仮面ライダーカイザとして戦う。そして、アークオルフェノクを道連れにする形で死亡する。

因みに木場はファイズやカイザに変身する際、他の装着者たちと違い、フォンを左手で倒していた(他の装着者は右手。例外として後述のオーガに変身した際には右手で倒していた)。

名前の由来は騎馬からと思われる(牙ではないと思われるが、時々容赦がない為にあながち間違っていない)。

劇場版『パラダイス・ロスト

状況に流されるがままに人間との共存を謳っていたテレビシリーズと違って明確に「人間とオルフェノクとの共存」という夢を掲げており、それが劇場版のテーマとなっている。
人間達にも正体を明らかにし、人間の味方としての立場をとるが、友人である巧、真理、啓太郎以外の人間には疎まれている。
真理と共に記憶を取り戻した巧の帰還を喜ぶも、その矢先に盗まれたファイズのベルトを取り戻そうとして水原を誤って死なせてしまった事で糾弾され、結花、直也共々孤立。信用を取り戻す条件として「帝王のベルトの奪取」を言い渡される。

スマートブレインに潜入し、帝王のベルトを奪おうとするが、エラスモテリウムオルフェノクの襲撃を受け、結花、直也を失う。そしてその直後に真理に化けたスマートレディの言葉を受け、人間達に裏切られたと思い込み絶望し慟哭する(スマートブレイン社に向かう途中、真理がオルフェノクを恐れていることを偶然知ってしまったことも、人間に絶望する要因のひとつになっている)。

オルフェノクとして人間を滅ぼす道を選び、物語終盤にオーガに変身して巧の前に立ちはだかる。当初は圧倒的な力で巧=ファイズを追い詰めたが、決意を固めた巧がブラスターフォームに変身した事で敗北。戦いの中で真実を悟り、真理を庇ってエラスモテリウムオルフェノクをオーガストランザーで抑えつけるが、無数の毒針を全身に受けてしまい致命傷を負う。その状態で最期の力を振り絞ってエラスモテリウムオルフェノクを吹き飛ばし一矢報いた後、巧と真理の眼前で力尽きて倒れ、死の間際に巧に自らの理想を託す。そして、オルフェノクの巧と人間の真理が手を取り合えた事を見て僅かではあったが自分の夢が叶った事に満足を覚え静かに息絶えた。

小説版

井上敏樹が執筆した『仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々』(2004年8月17日に講談社より刊行)でも登場。
こちらも恵まれた環境で育っているという点は同じだが、父から建築設計技師としての類い稀なる才能を色濃く受け継いでおり、建築家になる事を夢見て大学の工学部を首席で卒業するほどの順風満帆な人生を送っていたという設定。
パーティ会場で知り合った『三輪信孝』という自分とよく似た境遇を持ちながら、自分の負の側面を具現化したような青年と交流するようになり、彼の面倒を見ていたが、勇治の才能に嫉妬した信孝がコンテスト用の図面をバラバラに引き裂いただけでなく、ナイフで勇治を殺す凶行に出てしまい、ホースオルフェノクに覚醒。怒りのままに信孝の頭をアイアンクローで潰して殺害するが、その姿を両親に見られて孤独の身となってしまう。
こちらのホースは額の角を伸ばす能力を有している。

殺意を促すオルフェノクの本能と抗いながら、真理とデートをしたり、妊娠した結花の子に『勇介』と名付けるなど次第に人間とオルフェノクの共存に希望を見出していくが、草加によって結花が殺害されてしまい、彼を口で言うには憚られる状態にして惨殺した。
最期は駆けつけたウルフオルフェノクが拾った魔剣に貫かれて憑き物が落ちたように灰化した。

余談

当初の設定では名字は「木場」ではなく、「たてがみ(漢字は不明)」であったと演者がインタビューで語っている。

木場勇治を演じた泉政行氏は、『555』終了から約11年後の2015年7月28日に闘病(病名は最後まで明らかにしなかった)の末、35歳の若さで逝去。平成仮面ライダーシリーズにおけるライダー変身者の中では初の物故者となった。

関連タグ

仮面ライダー555
ホースオルフェノク 仮面ライダーオーガ 仮面ライダーファイズ 仮面ライダーカイザ
乾巧 草加雅人 園田真理 海堂直也 長田結花
なんだって!それは本当かい!?

関連・類似キャラクター


鏡像の城戸真司木場勇治志村純一

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