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概要編集

うわべをいかにも善人らしく見せかけた行為を行う人のこと。偽善を行う人。

ただし、ロクに知らない人の行為をすぐに「偽善」と断定することは、人を猜疑的に見てしまっている場合が多く、逆にモラルを問われかけない。


偽善者の範疇となる人とは編集

言葉の性質上相手を偽善者と断定するには相手の性格性質をよく知っている必要がある。

偽善者という概念が相当するのは、以下のタイプといえる。


1.善人を装いつつ人の知らない所では悪い行いをする人間編集

おそらく最も代表的な偽善者。

近親者や友人、恋人等の前では、誰にでも優しい善人を演じていながらも、そういった者達のいない所では、暴力や脅迫等といった人から褒められた物ではない卑劣な行いをしており、こういった表裏の激し過ぎる二面性の強い人物は、偽善者と指摘されてもまず否定は出来ないと言える。

また、自分がより善人である様に見せるべく、時には自分と違って下心を持たずに善行が出来る人を貶めようとする事もあり、意図的に印象を悪くさせるような噂を流したり、正論を言葉巧みに利用して公然と非難する狡猾さを見せる。

具体例を言えば自分の利益のみ追求しているのにも拘らず、善を名乗ること。


2.口先だけは立派でも、肝心な時に自分勝手となる人間編集

『1』と同様に代表的な偽善者。

普段は立派な正論を言うだけ言っても、肝心な非常事態となってしまった際には自己保身ばかりが先走った考えや行動を見せてしまうと、普段の姿を知っている人間から見れば、間違い無く最悪な印象になってしまうのは否めず、やはり偽善者と非難されても仕方の無い事である。

例えばボランティアを呼びかけることは立派だが、肝心の自分自身は一円も出さない人間や虐めといった問題を見て見ぬ振りをしてた癖に虐められてた本人か第三者が世間的に褒められない手段で問題を解決した場合に解決した人間を非難する人間等が該当するだろう。


3.善行をやっている自分自身の姿に陶酔しているだけの人間編集

偽善者の中でもかなり性質が悪いタイプである。

善行をしようとするのは決して悪い行いではないのだが、単なる自己満足感を得たいが為だけに独善的な判断だけで行動しようとするのは見当違いも甚だしい結果になってしまう事が多く、実害をもたらしてしまえば、悪意が無くとも偽善者と非難されても仕方が無いだろう。

善行をやっている自分自身が所謂『正義の味方』であると思い込みたいがために危機の発生を嬉しく思うという本末転倒な思考に陥るケースもあり、ひどい時にはマッチポンプ八百長といった汚い手を使ってでも『正義の味方』になろうとする卑怯者に成り下がったり、正義感が暴走して法に触れるほどの過激な行動に走りさえしてしまう。これは英雄症候群(ヒロイック・シンドローム)と称されている。

こういった人間の多くは、自分の行動の間違いを素直に認めようとしない傾向が強く、正論等によって指摘・非難されると、逆上してしまう事さえあるので、余計に始末に負えない部分が目立つ。


4.他人にはやたら手厳しい癖に自分や身内に対しては甘くなる人間編集

おそらく偽善者の中でも極めて悪質な分類に入るタイプである。

人は誰しも人間関係の良し悪しで態度を変えるものではあるが、善行を身内など自分が得する相手にしかせず、それ以外には同じ状況でも善行をしようとしないどころかむしろ非難するなど度が過ぎた態度の違いを見せるのは立派な差別となる。例えるなら、カラスが子猫を襲うという自然の摂理に対し、虫などの他の生物には何も言わないで、子猫の捕食のみ非難するようなものである。

また、誰かが何らかの間違いを犯したり、あるいはそういう行いをしたという疑いが掛かった際、その人間を必要以上に厳しく言葉や暴力を行使してまで責め立てようとするが、その動機は憂さ晴らしに近く、正義感といった真っ当な感情とは程遠いものがある。また自分の素性を特定し難いインターネットの中だと、よりエスカレートさせてしまう傾向がある。

その癖、それが誤解や冤罪であったのが発覚すると、途端に知らん顔をする所か、自分のやってきた行いを他人のせいにする等、まるで自分も被害者であるかの様に振舞うという無責任さも見せ、酷いケースでは同じ事をした人間同士で必死に庇いあう事さえある。当然ながら自分の非を認めようとする意思は『3』以上に皆無な為、下手に関わる事自体危険かもしれない。キリストの言葉を借りるなら「何の罪も犯していない人間だけが石を投げられる」


偽善者とまでは言えない人間編集

偽善者という概念自体が非情に曖昧なだけあって、偽善者の様に見えてもそうとは言い切れない人間も少なからず存在する。

ただ、内心はともかくその行動のトータルが客観的に見て善行ならそれについては善と捉えても良いだろう。


1.犯した罪を償おうとして、善行をしようとする人間編集

過去に何らかの犯罪や裏切り等を行ってしまい、その事を少しでも償う為に善行をしようとする人間で、こう言ったタイプを「罪の意識から逃れる為の偽善だ」と自嘲または非難・嘲笑する者も少なからずいる。

確かに「許しを得る」という動機を自分本位なものと捉える事はできるし、犯した罪は簡単に償えないのもまた事実ではあるが、善行している本人に余程傲慢な自己満足や見返りを求めようとする意思が無い限り、その者を偽善者呼ばわりするのは、あまりにも酷で尚且つ傲慢とも言える仕打ちであり、むしろそういう見方しか出来ない人間こそ、人間性が問われるものかもしれない。


2.誰かの為に良かれと思い行動したが、うまく結果の伴わなかった人間編集

起きてしまった問題を何とか解決させようと行動したが、様々な要因でうまくいかずに終わってしまった人間。いくら正しいと思ってした事でも、結果がうまくいかないと、当事者や第三者から見れば「ただの迷惑行為」にしか写らない事も少なくなく、結果的に偽善者の烙印を押されてしまう事もある。

しかし、結果を出せなかった者の思慮の浅さこそ否定できないものであるが、「行動が解決に繋がった人間」と「行動が実らず解決できなかった人間」は、突き詰めてしまえばどちらも問題を解決させたい為に行動していたという事になり、誰にでも失敗してしまう事はある。利益目的等で行動した訳でも無ければ、結果が出せなかったからと言ってその者を全面的に否定したり、ましてや偽善者呼ばわりするのは、やはり酷い仕打ちと言えなくも無い。この場合、『2』に当たる者の人間性について冷静に観察し、ある程度の理解はする必要があるかもしれない。

ちなみに善意に基づく行動の失敗について責任を問わない(あるいは責任を軽減する)ことを法文化している国も存在する。「善きサマリア人の法」などが代表例。

一方で「犯罪的無知」といった表現が使われることもあり、善行を行ったと思ったら予期せぬ公害に見舞われたということもよくあることで、最初の報告から迅速に解決に乗り出すのならともかく原因究明や補償に消極的だと偽善者と見られがちである。


3.利益目的で行動しているが、結果的に害を出さずに多くを救った人間編集

偽善者と言い切れない人間の中でも、おそらく判断や評価が最も難しいタイプである。

利益を目的に人助け等を始めとした善行を行う人間のイメージの悪さは、「損得や打算でしか行動出来ない」といった側面からも、おおよそ著しくはないのだが、比較的に実害をもたらす事無く多くの人間を救ったりする場合だと、利益目的の行動であってもそれ程悪いとまでは言いきれず(そういうケースは殆ど稀であるが)、綺麗事だけで人助け等が出来る程、決して世の中は甘くないのも事実である為、偽善者かどうか判断はし難いものがある。ただし、利益といった個人的な目的の為に、善人を装って裏で平然と犠牲者を出しているといった場合は、間違いなく偽善者と呼ぶべきであろう。

また、「皆の笑顔を守りたい」と言った誰もが正しいと思える理由でなら、それは利益目的で行動している偽善者には到底ならず、むしろ真っ当な善人として判断すべきである。

ようは「その者が何を求めて行動しているか」、あるいは「害を少なく多くの人を救えているか」等によって、その者の印象や偽善者であるかどうかが変わるのかもしれない。


偽善者という評価の正当性編集

上記の内容からも、偽善者と扱われる人間には様々なタイプがいるのだが、誰かに「偽善者」呼ばわりされたからと言って、言われた者が本当に偽善者に値するのかどうかは難しい。何故なら、偽善者呼ばわりした人間の方にも正当性があるかどうか判断が非常に難しいからだ。それだけ、現代において「偽善者」という言葉の意味を履き違え、特定の相手を貶める為だけに用いる傾向が強いのである。

例えば、困っている人を助けた、募金をした、道案内をしてあげた、悪い事をきちんと注意した等といった行いは、客観的に見れば間違いではない事は自明の理であるのだが、そうした行いをしないどころか、むしろ開き直って悪い事だと解かっていながら平気でする人間は、善行の出来る人間をやっかむ傾向があり、「自分の正当性を証明したい」、「他人の足を引っ張る事で安心感を得たい」といった極めて幼稚な動機から「偽善者」という言葉を使って相手を非難しようとするのである。

「偽善者」という言葉を受けた者は、真面目で良心や罪の意識の強い人間である程、真剣に受け止めて悩んでしまう事になり易いのだが、そもそも「偽善者」と非難する行為自体が、非難する側の主観的な価値観から来るものでしかなく、客観的な評価によるケースは殆ど無い為、たとえ自分の行いから誰かに「偽善者」呼ばわりされたからと言って、率直に「その通りかもしれない」と受け止める必要性は無いと思われる。


PIXIVでの偽善編集

  • 特定のユーザーの違反を見逃せず、運営に報告せずに自分で必要以上に個人的に追及する(具体的には、相手を名指しで非難したり誹謗中傷をする、挑発的な態度で悪態を付く、「退会しろ」とやたら強調して吠える等)。その行動が正しいとおもい、譲ることができないのである。この場合の人間と解決しようとしても無駄に終わる、だいたい『裁判訴訟しようとするからだ』そうなる理由としては、だいたい追求している側が大体勝てると思っている可能性が大。
  • 特定のユーザーを吐き気シリーズなどに載せて、いちいち『邪気』扱いすること、載せている本人が一番『邪気』ぽい。と思う。
  • そうしたユーザーの行動は主観的な編集への対策と言えば合点が行く部分もあるが、上述の事からただの偽善者、それ以上それ以下でもない。
  • 中には軌道修正を装って他ユーザーに挑発的な態度で悪態をついたり、『退会しろ』とやたら強調して吠えるユーザーもおり、かなり厄介。それを『正当な主張が言えるユーザー』と勘違いする人もいるのが、厄介さに拍車をかけている。木を見て森を見ずとはこのことである。

偽善者ぶる?編集

創作作品で時折「偽善者ぶる」という表現が出てくるが、上記の「偽善者の範疇となる人」のフリをするのは言うまでもなく難易度が高い。「善人ぶる」「いい人ぶる」の方が語弊も違和感もない。


関連タグ編集

偽善

綺麗事 夢想家

独善 正当化

正義マン 正義中毒

悪女 冤罪 サイコパス


ツンデレ…対義語

やらない善よりやる偽善…この「偽善」は「気持ち関係なく善行」の意味合いで本来の偽善とは相容れない。

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