「花はいい 咲く運命が決まっているから… ぼくは 自分のことがわからない ぼくが歩べき… 道が …まるで見えない…」
概要
初登場は漫画『仮面ライダー913』第7話「明智零」。
カラスの特質を備えたオルフェノクで、片目が怪しく光る隠者のような姿をしており、左半身がカラスのように黒く染まっているのが特徴で、色の付いたオルフェノクというのは非常に珍しく、ウルフオルフェノク(狼の目)、スカラベオルフェノク(体毛)と数える程しかいない。
初登場時の姿をフードを被った状態のもので18話にて兜を被ったような素顔が明らかとなった。
同じく篠原氏がデザインしたラスカよろしく、右サイドにカラスを配置した手法が用いられており、結果として宝石を掴んだカラスが浮かび上がるような騙し絵的なデザインとなっている事がわかる。
自力でオルフェノクに目覚めたオリジナルであるため戦闘能力は高い。
戦力は腰に提げた剣と黒い翼をはためかせて放つ突風。
人間態
「明智零」という青年。ずっともう一人の自分によって深淵に引き込まれる夢を見ている。
昔から勉強も運動もトップクラスである天才だがそれゆえ虚無感を感じていた。
大学に入ってから飛び込み競技を始めたがその理由の1つは「自殺に似ているから」という歪んだものであった。
ある日検事の父に恨みを持つ男たちに拉致され何日も暴行を受ける。
朦朧とした意識で学校のプールにたどり着くと、自身に妬みを持つ鬱木の策略で水の抜かれたプールに飛び込み死亡。すぐにオルフェノクに覚醒し鬱木の首をねじりきり殺害する。
現在はとあるマンションに棟宮のぞみと共に暮らしており、やがてお兄ちゃんと呼ばれるようになる。
彼女がいとも容易く人間を殺してしまう事を快く思っていなかったり、人間の友人が複数人いたことから、今の所は共存派のオルフェノクであると思われる。
原作の木場勇治に相当する人物だと思われる(どちらかといえば経歴はTV版よりも異形の花々版に近しい)。
余談
実はカラスのオルフェノクは小学1年生版555に登場したクロウオルフェノクに続き2体目となるが、篠原保デザインのオルフェノクという意味では初の個体である。特に名前もレイブンとなっている為、彼は数あるカラス型の中でもワタリガラスの能力を有しているのだろう。
また、体の一部が黒く染まっているのはギリシャ神話におけるからす座の逸話、片目が覘いた隠者染みたその姿は北欧神話のオーディンを思わせる。このことからカラスに関する要素が集約した姿と見るべきか。
村上幸平氏のツイートによれば、『仮面ライダー555』にてオルフェノクのデザインを担当した篠原保氏がデザインを担当したとのこと。