キバットバットⅢ世「ガルルセイバー!」
概要
魔族の1つ、ウルフェン族のガルルがメタモルフォーゼした姿であり、キバが使う刀剣。
正式名称は「魔獣剣ガルルセイバー」。
「ガルルフエッスル」をキバットⅢ世が吹くとそれに応答してキャッスルドランが彫像態のガルルを射出。「ワイルドグリップ」に触れると武器形態に変形し、キバもガルルフォームへと姿が変わる。これは「ワイルドグリップ」に配された黒い管ブラッドベッセル内にガルルの血が流れており、管を介してガルルの魔皇力がキバに送られるためである。
つまり「フォームに合わせた武器が出現する」ではなく『武器に合わせてフォームが変わる』のである。逆に言えばフォームチェンジするには武器に触れる必要があり、何らかの要因でそれに失敗するとフォームが変わらないという落とし穴がある。
なおエンペラーフォームは直接手元に召喚する事が可能で、(特例を除き)姿は変化しない。
仮面ライダージオウではアナザーキバが使用。呼び出しに使うフエッスルやキバットが存在しないので怪人態の姿で同行させ、戦況に応じて変形させる本家には無い運用を披露した。
イクサがフェイクフエッスルを使うことで奪う事のできる武装の一つでもあり、第17話ではガルルフェイクフエッスルで奪い取ったが、使用は一回限りであった。
ファイナルステージでは音也が変身したイクサ(セーブモード)がガルルセイバーで戦うという本来ならば有り得ない光景が実現している。
ひらかたパークで開催された仮面ライダービルドショーではイクサ(名護)がガルルフェイクフエッスルでガルルセイバーを呼び出し、イクサに音也が憑依して戦うという展開が成された。
ガルルフェイクフエッスルは奪取用であって召喚用ではないだろうなどの細かいツッコミはさておき、ヒーローショーでは音也と次狼の絆の象徴として扱われる傾向(?)にあるようだ。
機能・外見
鍔にある狼の頭「ワイルドジョー」が特徴。ただの飾りではなく実際に噛みつく事が可能で、その威力は鋼鉄を噛み砕く程。鍔迫り合いで威力を発揮しそうである。
更にハウリングショックという咆哮を転用した音波砲も持っており、中距離の相手にもある程度対応できる。目に当たる部分にあるのは"紅の魔皇石"で、刀身側面の金装飾「ゴールデンリブ」を介して刃全体に魔皇力を伝達している。
頭の反対側には「ウルフェンヘアードシールド」という体毛が硬質変化した小型の盾となる部位があり、銃撃を跳ね返す強度と自己回復能力を持っている。
湾曲した刀身「ウルフェンブレード」は"角"のような位置に反してガルルの牙が変化したもので、抵抗を感じることなく分厚い鉄板を切り裂く切れ味を持つ。
さらに月の満ち欠けで威力が変動する特性があり、ウルフェン族が最も力を発揮できる満月ともなれば山一つ位両断できるという。
グリップエンド側面には「ウルフェン族の刻印・満月と三日月を象った紋章(クレッセント&フルムーン)」が配置されている。
彫像態は腕を組んでいる一本角の青い狼男の姿をしていて、胸にもウルフェン族の紋章がある。正面を向いていた「ワイルドジョー」が下向きで腹部付近を覆い、刀身は三日月型の状態で背面に回る。グリップそのままの下半身から腕を組んだ上半身というその姿は、なんとなくランプの魔人めいている。
必殺技
キバット「ガルルバイト!」
- ガルル・ハウリングスラッシュ
セイバーにキバットが噛みつき「アクティブフォース」を送り込むことで発動。
フォースによりガルルの本能が覚醒し、更に同時に送られた魔皇力により刀身が通常の数十倍の切れ味を持った超エネルギー刃に強化される。
高く跳び上がったあと急降下しながら斬撃を繰り出し、縦一閃に切り捨てる。
CMでは両手持ちで描写されていたが、劇中では口に咥えて繰り出す。
ファイナルステージでは造形物の関係上、口には咥えられない為に突っ込んで来た敵を切り裂いた後に回転をつけて左腕で振り下ろす技となっている。
タツロット「ガルルフィーバー!」
- エンペラーハウリングスラッシュ
エンペラーフォームでの必殺技。
ガルルの面が出たタツロットをグリップ底面にセットして発動。
タツロットが噴射した炎をもう1つの刀身に見立てて"炎の刃を持った両剣"になり、クラブファンガイアに連撃を見舞った。
タツロットの炎の噴射でロケットよろしく急上昇したのち急降下して叩き切るパターンもあるがこちらは仕留め損ねた。
立体物
2008年2月16日にDXアイテム相当の「ガルルセイバー」が一般販売。
アームズモンスター共通の彫像モードからの変形が可能。
彫像モードが約200mm、武器モードが約380mmと一番変化が大きい。
前のトリガーで剣戟音2種、後ろのトリガーで音波砲音1種が鳴る。発光ギミックはない。
余談
- ガルル・ハウリングスラッシュがTV本編で披露されたのはモスファンガイアの1体(ハイパーバトルDVDを入れて2体)のみと如何せん物悲しい戦果。使用頻度はアームズモンスターで一番多いのだがイクサの「フェイクフエッスル」に引っかかりキバットから「あのバカオオカミ!」と悪態をつかれたり、一族の仇であるライオンファンガイアに強奪されたり失態も目立つ。…というか「最強の魔皇剣」と銘打たれたザンバットソードが出てきた時点で立つ瀬がない。
- 史上初めて「マグナム」や「ハンマー」を名乗った他二つと異なり、「セイバー」は既に使われているため一人だけ目新しさが無い。ただガルルフォームで大きく変化するのは左腕のため、"左手で使用する刀剣武器"という点は珍しい(ディケイドキバは右手で扱ったが)。
- こちらは派生フォームなのでやや毛色は異なるが、変身に纏わる刀剣が登場するのは「アームドセイバー→サソードヤイバー→デンカメンソード→ガルルセイバー」で四年連続になる。
関連タグ
アームズモンスター:ガルルセイバー・バッシャーマグナム・ドッガハンマー