「悪いが、乗せる訳にはいかん・・・」
詳細
第24-25話に登場した人間大のファントム。宿主は井川という眼鏡をかけた筋肉質の男。
普段は筋肉トレーニングに励んでおり、パワータイプのファントムである。
ストイックな性格でメデューサの指示に従う一方、グレムリンの甘言に振り回されるところもある。
虎のファントムなだけあって、捕らえた攻介相手にわざと光弾を直撃させずに爆風でいたぶり続けるという残虐ぶりを発揮した。
仮面ライダービーストこと仁藤攻介の祖母・仁藤敏江をゲートとして狙うようになる。
一度はウィザードとビーストに妨害され撤退するが、後にバスの運転手に変装し乗車しようとした晴人を置き去りにして出発。そのバスには敏江に自分がビーストだということを知られたくない攻介が変装して乗車していたが、グールの攻撃によりばれてしまい後にウィザードが現れ交戦する。
ウィザードによるドルフィリングの魔法によって追い詰められるが、敏江をかばってワータイガーの攻撃を受けて気絶してしまった瞬平を捕まえたグレムリンの提案によって撤退。グリフォンからの映像を頼りに瞬平を奪還に来た晴人達もその行動を読んでいたグレムリンによってメデューサがいるボウリング場に誘導され失敗。その後、人質交換に応じて来た敏江の眼の前でグレムリンによってベルトを奪われて変身できない孫の攻介を殺す事で絶望させようとしたが、攻介に予めウィザードライバーで使用したファルコリングの魔法がかけられていた事で失敗し、人質も取り返されてしまう。
グレムリンと共にウィザードやビーストと戦うが、バッファマントを装備したビーストにキン肉バスターらしき技を喰らい、ドラゴタイマーで分身したウィザードに翻弄される。最期はビーストに空中へ蹴り飛ばされ、キックストライクを受けて爆散。魔力もビーストに喰われてしまった。
外見
ヨーロッパの伝承にある巨大な虎へと変身する能力を持った人間として知られる。
またはアジア一帯にも似たような伝説があり、虎が生息しない日本でも中国の影響によって人虎の存在が信じられたという。
ドラゴンを宿すウィザード、ライオンのライダーであるビーストにとってはそれぞれ宿敵とされる「虎」がモチーフなのはなかなか皮肉が利いている。
白を強調した体色で頭部は猛獣の顎のような、胴体はトラの顔のようなデザインになっている。頭部にはファントム共通のシンボルがあり、チョンマゲのような突起は「踏めば危機を招くもの」の象徴とされる虎の尾のよう。
能力
元ネタ通りパワーファイターのファントムであり、スピードとパワーを兼ね備え特に優れた強靭な肉体を持っている。
リザードマンやベルゼバブのものと酷似した剣を武器としている他、胸部の虎の眼や青く光らせた腕から光弾を放ち攻撃することもできる。
余談
暇さえあれば筋トレに興じていた井川であるが、バスの運転を難無くこなしていただけでなく、劇中で本物の運転手と入れ替わった描写が無い為、もしかしたら普段の仕事はバスの運転手なのかもしれない。
武器の剣はベルゼバブの剣をワータイガーの身体と同じ模様に塗り直した物。
全体的に青系統の体色や獰猛な頭部、ヒレのような肩部からサメの怪人にも見える。また頭部の口の中に人の顔がある特徴から、一部ではトラヤミーと揶揄される事もある。
スーツは後に第42話に登場するファントム・スフィンクスに改造された。
第24話でワータイガーによって破壊された銅像に酷似した像が前作の第7-8話に登場している。
ちなみに敏江が第24話で、己が身を差し出したのは、孫がファントムの魔力を食わねば死んでしまう事を悟ってしまった為で、自らがファントムを生み出せば孫が助かると考えていたのである…しかしながら、こんな覚悟の決まった人物を死の恐怖で絶望させる事は無理だろうと思われるので、ビーストの変身者である仁藤を直接殺すというソラの策は極めて理に適っていると思われる。