「無駄な好奇心は時として不幸を招く。時に真実は知らない方が幸せなのだよ」
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する怪人の1体。
ファントムの首領で、操真晴人やコヨミが巻き込まれたサバトを起こした張本人。普段は結界を張った森の奥深くにある石室のベールの向こう側にいるが、後述する怪人態の姿で自ら行動する事もある。尚、部下達の前には常に怪人態で登場する。
ファントムの数を増やす事で再びサバトを行う事を目論み、メデューサやフェニックスを筆頭とする配下のファントム達(彼ら全員の身体には胸部か腹部に鳥のような共通のシンボルがある)にゲートを絶望させ新たなファントムを誕生させるよう指示を飛ばす。その一方で自ら生成した青い魔宝石を何故かそのままにしておいたり(結果ケルベロスに導かれたコヨミに持ち去られた)、「賢者の石」という言葉をちらつかせたグレムリン(彼のみシンボルが無い)を自ら粛清するのを止めメデューサよりも格上の地位に就けるなど、不可解な行動も目立つ。
外見と能力
怪人態は左右非対称の白い身体をしており、胸部に巨大な紫のコアがある。コアからは魔宝石を生成する事ができる。
グレムリンとの戦闘では白い鎖を出現させて縛り上げ、電撃を放つ攻撃を行っていた。ウィザードとの戦闘では魔力を吸い取って変身を解除させ、結界から追い出している。この時ウィザードは最終形態のインフィニティースタイルで戦闘を行っており、ワイズマンの強さが窺える。
正体
ここから先は『仮面ライダーウィザード』第47話のネタバレが含まれます
登場時から長い間シルエットのみで人間態は不明だったが、第47話でついに白い魔法使いである笛木奏が正体である事が明らかとなった。
稲森真由との戦いで弱っているメデューサの背後からワイズマンの姿で致命傷を与え、困惑するメデューサの前で因縁の相手である白い魔法使いに変身し、真の目的を明かすと「用済み」だと言い放ち、メデューサを消滅に追い込んだのだった。
ワイズマン=笛木の真の目的とは、「死んだ娘を生き返らせること」であった。白い魔法使いの記事も参照。
そのためにサバトで生まれたファントムの中からゲートを見分けられる能力を持つメデューサを直属の部下にし、その一方で魔法使いの資格を得た晴人にウィザードリングを与え、ファントムを倒すように仕向けさせ、新たな魔法使いを増やすためにファントム達と晴人を駒として利用していたのだった。
つまり、実に利己的な目的で数多くのゲートの命をサバトの時に奪い、その後も多くの人間(最終的には東京周辺のすべての人々)の命を脅かしていたという事になる。
また、利用していたとは言え稲森真由の目の前で元・姉であったメデューサをあっさりと倒し、彼女から復讐の機会を永遠に奪うという笛木の冷酷で非情な面を覗かせる場面でもあった(自らの娘を蘇らせるために、稲森真由から間接的に家族全員を奪ったも同然である)。
更にこの姿の正式名称は「カーバンクル」であり、笛木が絶望して生み出したファントムではなく人工的に作り出した人造ファントムである。
つまりファントムの首領と言うのは半ば自称に近い。雑誌などでは既に名前はネタバレされていたが、名前が初めて呼称されたのは第48話である。
演じた俳優
CV
スーツアクター
- 『仮面ライダーウィザード』(代役)
注意
「ワイズマン」「ファントム」で検索すると別作品のワイズマンも当たってしまうため、イラストには「仮面ライダーウィザード」のタグを合わせて付けた方が良い。
余談
CVを担当した古川登志夫氏は、今作で仮面ライダーシリーズに初参加であり、四大特撮作品の出演を成し遂げている。石ノ森ヒーロー作品に出演するのはサイボーグ009(79年版)以来でもある。
関連タグ
仮面ライダーウィザード ファントム(仮面ライダーウィザード)
メデューサ(ファントム) フェニックス(ファントム) グレムリン(ファントム)
オーバーロードインベス・ロシュオ:敵組織の首領、「カラーリングが白」「強大な実力を持つ」「自分の愛する者を蘇らせる事が目的で、その為には他の者が犠牲になることも厭わないという考えを持つ」「最期は緑の敵幹部に暗殺される」という点が一致する。