「ヘッ!窮屈だったぜ…!」
CV:古川登志夫
概要
ダイノアースとアナザーアースを自由に行き来往復出来る怪人で、本作品のボスキャラクター。
細身の体形をした機械的な姿を持ち、頭部に氷の意匠が見られる他、両目や体の筋肉のパーツがピンク色に発光しているのも特徴。
右手の甲から伸ばす鉤爪を武器としており、アバレキラーを相手にしても互角以上の実力を発揮する。
活躍
邪命体エヴォリアンからバクレイザーを奪うと、王女フリージアに化けてアバレンジャーと接触。
その目的はカルノリュータスとカスモシールドンの「2匹の青い爆竜」を操り、アナザーアースに氷河期を齎す事である。
バクレイザーで2体をバクレンオーに合体させる事にこそ成功する物の、アバレンオーとキラーオーが爆竜大合体したキラーアバレンオーの前に敗北。
爆発から投げ出された所へレッドにバクレイザーを奪い取られた末、止めのバクレイザーソードデラックスに敗れて爆散した。
伝説の王女フリージア
演:小向美奈子
古代ダイノアースの永世中立国サクアスイータの王女。
バクレンオーに合体する二大爆竜を封印し、自らもバクレイザーに封印されていた。
『爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE 外伝 若草のフリージア』
彼女が存在していた時代はダイノアース歴で前竜世紀3163年〜前竜世紀3159年頃。
性格は非常に心優しく、爆竜たちや国民からも非常に愛されていた。この作品にて年齢が16歳だと判明。
母は幼い頃に、父はバクレンオーによって死別している。オババというラプターを駆るお目付役の老婆がおり、彼女から吹雪石の伝承を聞かされていた。
バクレンオーが王都を襲撃した際には、シノギが残したバクレイザーを手に立ち向かうが、バクレンオーが竜人たちの身勝手さによって悪に堕ちた存在である事を理解し、彼らに掛けられた吹雪石の呪いを封じるために自らを贄とし、共に封印された。これが劇場版の冒頭へと繋がっていく。
バクレイザー
アバレイザーに似た武器だが、刃が大型化しており、カラーも寒色で構成されている。
物語開始時点では刃は折れており、テレビ朝日のスタジオに展示されていた。
バクレンオーの操縦キーにもなるが、アバレッドに奪還され、ガルヴィディに引導を渡した。
最後はバクレイザーに封印されていたフリージアと共に消滅した。
『爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE 外伝 若草のフリージア』
古代ダイノアースの刀鍛冶シノギが天から禁断の地キユフクの地に舞い降りた「吹雪石」(周囲のみならず、触れたものの心を凍てつかせるという曰く付きの魔石)を元に作り出した究極の武器。
サクアスイータが安寧を保つ為に武器を他国に売買する中、他国からの注文にあった「吹雪石を使った究極の武器」を自国の防衛兵器に転用しようという計画の下に作成される。
その為にフリージアの意向を無視したばかりか(国王としても苦渋の決断であった)、吹雪石採掘に辺り、現地に生息していたカルノリュータスとカスモシールドンを利用した挙句に口封じとして生き埋めにした結果、バクレンオーが悪の戦闘巨人になってしまい、未来では同胞たちに殺され、侵略者の器にまでされるという羽目に遭ってしまう。
つまり、暗黒の鎧や0号スーツのように竜人の負の側面を体現するアイテムの一つである(奇しくも全て防衛兵器として開発されたものである)。
しかしながら、漫画版と特撮版に共通して言える事だが、フリージアやアバレッドが握ってもこれといって力の暴走などは起こっておらず、上述のアイテムと比べると制御は効きやすい方である。
余談
モチーフは特に無いが、強いて挙げるとすれば氷をイメージしており、クリアパーツのアーマーも氷の世界を表現する意味でデザインに盛り込まれた。また、アーマー部分には透明パーツが用いられ、電飾が入れられているのも特徴の1つ。
声を演じる古川氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、翌年の『特捜戦隊デカレンジャー』にてナレーションを担当している。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー スーパー戦隊映画 アバレサマーはキンキン中!
ポール星人:同じく地球に氷河期を齎そうとした侵略宇宙人。
氷河鬼:20年後に放送された短編に登場した怪人でガルヴィディとバクレンオーに酷似した点が多くおそらく彼をモデルにしたと考えられる。