「この俺が希望だと? フハハハハハ...!面白い、ならばどこまで耐えられるか試してやろう」
「思う存分俺の力を使うがいい!」
「流石は指輪の魔法使いだ。改めて俺の希望になってやろう!」
概要
仮面ライダーウィザードこと操真晴人のアンダーワールドに巣食う巨大ファントムで本作における巨大戦力枠。劇中では単に「ドラゴン」としか呼ばれていない。
多数の人間を生贄にしてファントムを大量に発生させる日蝕の儀式・サバトによって絶望に追い込まれた晴人のアンダーワールドで誕生した。その後晴人の全てを喰らい尽くして現実世界に出現しようとしたが、晴人が生きる希望を捨てなかった事で出現する事は無く、現在も晴人の内で共存関係になっている。
赤・金・銀のメカニカルな風貌をした西洋のドラゴンの姿をしているが、アンダーワールド内では晴人と同じ風貌の人間態の姿を見せる事もある(ただし眼が赤く声も異なる)。
性格
好戦的かつ高圧的。他のファントム同様、同族に対する仲間意識は希薄なようで直接・間接問わずファントムが撃破される事になんら抵抗や嫌悪感を見せることはない(ただしビーストキマイラとはレギオン戦で共闘している)。
普段は獣さながらに吠えるだけだが、晴人自身のアンダーワールドでは人間態の姿をとって人語で話す(一応本来の姿でも会話は出来る)事もある。その一方ビーストキマイラ程ではないが「お前の力も俺の希望だ」という言葉や自身を復活させた晴人の力に面白みを感じ力を貸し、また「俺の力を使うということは、より絶望に近づくことだ」と後に晴人自身が白い魔法使いの計画(再びサバトを開く為=絶望)の為に利用されている事をさり気なく示唆する発言をするなど一応宿主に対しての一定の信頼関係はある模様。
召喚リング
ドラゴライズリング
ウィザードがドラゴンを召喚する際に使用するウィザードリング。
TV本編ではゲートのアンダーワールド内でのみ使用しており、現実世界で使用したのは劇場版ジオウが初。
ミラクルリング
スーパーヒーロー大戦Zで使用したウィザードリング。
現実世界にウィザードラゴンを召喚した。
能力
全高 | 295cm |
---|---|
全長 | 780cm |
全幅 | 648cm |
重量 | 213kg |
最高速度 | 420km/h |
体の割に小振りではあるが高速で飛行できる翼「ドラゴウィング」により強風と共に空を飛び、地上の敵を頭部「ドラゴスカル」から放つ火炎で焼き払う。
岩石を砕く四肢の鋭い爪「ドラゴヘルクロー」や長大な尻尾「ドラゴテイル」による直接戦闘も得意とする。
ファントムの中でも戦闘能力は高い部類に入るようで、ウィザード抜きでも巨大ファントムを相手に優勢に立てるほどの力を持つ(だからこそ制御しないとアンダーワールドに被害が出てしまうのだが)。
ちなみに胸の「ドラゴンズハート」の輝きはファントムに恐怖を抱かせる効果があるらしいが、明らかに同族を仕留めるための力である。
強化形態
晴人/ウィザードのバイク・マシンウィンガーと合体した状態。
ウィザードによる制御が可能になる他、巨大な翼と4つ魔方陣を得た事で最高速度が倍増する。
この状態で「キックストライクウィザードリング」をリードする事で巨大なドラゴンの足を模した姿「ストライクフェーズ」に変形し、ウィザードとの連携必殺技「ストライクエンド」が使用可能になる。
ストライクフェーズはスーパーヒーロー大戦Zではキョウリュウジンと合体している。
推移
ウィザードも第11話までドラゴライズリングとマシンウィンガー無しには制御できず、ゲートのアンダーワールドで発生した巨大ファントムを現実世界に出る前に倒す時のみアンダーワールド内で使役される。
当初は召喚されれば、ゲートのアンダーワールドへの被害を考えずに暴れ回り、ウィザードにさえ攻撃してくる始末であったが、徐々に軟化していった。
第30話で晴人のアンダーワールドに侵入したレギオンを仮面ライダービーストやキマイラと共に迎撃したが、レギオンの攻撃を直接受けてしまい(描写から見てキマイラを庇った可能性が高い)爆散。これにより晴人の魔力は失われてしまった。
しかし、コヨミを助けたいという強い気持ちを抱いていた晴人が希望を捨てなかったために、31話で復活し、晴人に再び力を授けた。
第31話では自発的に晴人の希望になる事を宣言しているが、これは晴人が諦めない心=希望の力で自分を復活させた事が影響しているのだろう。つまり、第31話以降のドラゴンは絶望から生まれるファントムにしては珍しい希望から生まれた存在という事になる。
天下分け目の戦国MOVIE大合戦時点では晴人のアンダーワールド内を気に入っているかのような発言をするどころか、自分の力を好きに使えと言う始末であり、以前のような手のつけられない暴れ者では無くなっているようだ。
ドラゴンスタイル
「お前の力も、俺の希望だ」
各種ドラゴンリングを使用する事でウィザード自身がウィザードラゴンと融合し、現実世界でもウィザードラゴンの力を使えるようになった姿。
晴人自身の魔力に加えウィザードラゴンの力も上乗せして引き出せるので、従来のスタイルを大きく上回る力を発揮する事が出来る。
ちなみにこのスタイルでアンダーワールドに入った場合、ドラゴライズリングを使用しなくても身体から直接分離させてウィザードラゴンを呼び出せる。
ただしウィザードラゴンを呼び出すとドラゴンスタイルは解除される。
商品化
「DXウィザードラゴン&マシンウィンガー」が2012年11月23日一般販売。
ドラゴライズウィザードリング付属。
余談
- 他の一般的なファントムに比べてサイズがかなり大きく、一般的なファントムが生物的なデザインであるのに対してこちらはメカニカルなデザインが全面的に押し出されていたりとファントムらしからぬ姿なので、仮に晴人が絶望していたらこの様な人型に変化していた可能性も否定できない(但しキマイラも同様のケースであるため確実性はないので注意)。
- サバトの描写では晴人の背中から覗いた翼のデザインがよく知られた姿と大きく異なっているのだが、理由は不明。晴人がウィザードになるにあたって姿が変わったのであろうか?
- 当初は暴れ者だったが、最終的に主人公のピンチに自発的に力を貸すようになったドラゴンという点からドラグレッダーとはファンの間で度々比較される事が多く、『クライマックスファイターズ』でも龍騎とウィザードで特殊な掛け合いを聞くことができる。龍騎はウィザードラゴンを契約モンスターの一種だと認識している模様。
- 演者の大友氏は『仮面ライダーディケイド』のチノマナコ役以来の仮面ライダーシリーズへの出演となるが、奇しくも特別編の『仮面ライダーの指輪』及び『終わらない物語』にて本当にディケイドとウィザードが共演することとなった。
- また大友氏は前作『仮面ライダーフォーゼ ファイナルステージ』にて闇の王のCVも担当していた。
- また、(役を引き継いだ形にはなるものの)『ドラゴンボール』では神龍の声を担当しており、「龍」とは奇妙な縁がある。
関連タグ
仮面ライダーウィザード ファントム(仮面ライダーウィザード) ドラゴン