概要
特撮番組「仮面ライダー」シリーズのテレビ本編終了後に行われる作品。
「ファイナルステージ&番組キャストトークショー」が正式名称であり、ヒーローショーと番組キャストによるトークショーで構成されており、本項でファイナルステージというと前半部のヒーローショーを言う。
類似した企画に2024年2月10日、2月23日、8月12日にそれぞれ開催された『KAMEN RIDER Re:STAGE 仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK』が存在する。
前身となったイベントは現在も本イベントと別枠で開催されている『仮面ライダースーパーライブ』なのだが、詳細は該当項目にて。
物語完結記念かつTVシリーズのその後を描くという趣旨のライブイベントとしては『スーパー戦隊』シリーズのファイナルライブツアーがその先駆者とも言える。
本シリーズの扱い
お話としてはテレビ本編後の世界だと思われるが、場合によっては並行世界のパラレルワールドとして描かれる場合もある。
映像作品で明確にファイナルステージの設定が反映されているのは現状『仮面ライダーゼロワン』のみ(一応『仮面ライダーギーツ』でも夏映画との関連性が仄めかされているが、『ゼロワン』と違って映画内での明言は無いく、『仮面ライダーガッチャード』に関しては最終回のディレクターズカット版でファイナルステージへの布石が張られているが、この後の作品に反映されるかは不明)。
また、本シリーズ初出の変身アイテムが玩具化されたり(例:ウォズライドウォッチ)、『装動』シリーズでキャラクターが立体化されていたり(『ゼロワン』〜『セイバー』まで)、ブットバソウル化したりとHEROSAGA初出のキャラクター・アイテムと違って本シリーズ初出の設定は公式設定と同格の扱いを受ける事も珍しくはない。
加えて小学館からほぼ毎年刊行されている『超全集』シリーズや『仮面ライダー図鑑』の用語辞典といった公式資料でも本シリーズ(または本シリーズ初出の設定)が紹介される事は少なくない。
シリーズ一覧
限定キャラクターについてはファイナルステージ限定フォーム/ライダーを参照。
本シリーズ限定キャストについてはできる限り、スタッフロールに基づくものとする。
仮面ライダーカブトファイナルステージ&出演俳優トークショー
中野サンプラザホールにて2007年01月27日に開催。このイベントのみオロナミンC提供。
ソフト化はされておらず、東映特撮ファンクラブでも視聴不可だが、パンフレットが存在する模様。
仮面ライダー電王ファイナルステージ&番組キャストトークショー
中野サンプラザホールにて2008年1月26~27日に開催。
ファイナルステージの時系列は最終回の後で脚本はTVシリーズのメインライターを務めた小林靖子女史。
リュウタロス以外はライダーチケットを持っていなかった事から、費用を稼ぐべくモモ・ウラ・キンタロスがターミナル温泉旅館で働く事に。そこへ2代目ガオウ(CV:家中宏)がイマジン軍団(アルビノレオイマジン、アルマジロイマジン、ブラッドサッカーイマジン、ゲッコーイマジン、コブライマジン)を引き連れ、記憶を奪われてしまうというストーリー。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーキバファイナルステージ&番組キャストトークショー
2009年1月18日にグランキューブ大阪にて、同年1月31日、2月1日に中野サンプラザホールにて開催された。
時系列は最終回後。脚本は石橋大助氏が担当。
本編未使用の『Silent Shout』が使用されたり、3人のイクサが揃い踏みするのも特徴。あとイクササイズ。
又、今作では仮面ライダーダークキバは悪側の為、登太牙は仮面ライダーサガの姿で登場する。
本作の敵は反太牙派のファンガイア。
チェックメイトフォーの後釜としてネオ・ルーク(CV:黒田崇矢)、ネオ・クイーン(CV:勝生真沙子)、ネオ・ビショップ(CV:坪井智浩)、仮面ライダーダークキバ/ネオ・キング(CV:酒井敬幸)、そして配下としてラットファンガイア、シルクモスファンガイア、ムースファンガイア、ホースフライファンガイア、マンティスファンガイアが登場する。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーディケイドファイナルステージ&番組キャストトークショー
2009年9月16日にグランキューブ大阪にて、9月26日~27日に渋谷C.C.Lemonホールにて開催。
番組キャストトークショーは当時、放送開始されたばかりであった『仮面ライダーW』を交えて行われている。
ファイナルステージの脚本は米村正二氏が担当。
最終回ともMOVIE大戦2010とも繋がっておらず、何事もなく旅を続けている設定で大ショッカーも健在だが、キバーラが冒頭で夏未完について触れている描写がある。
ディケイドらが平成ライダーを集めてアポロガイスト(CV:桐本琢也)率いる大ショッカーに立ち向かうという内容で劇場版同様に仮面ライダーWがゲスト出演。
今回、登場するゲストの平成ライダーのキャストは次の通りとなる。
声優 | 担当ライダー |
---|---|
菅沼久義 | 仮面ライダーアギト、仮面ライダーファイズ |
緑川光 | 仮面ライダー龍騎、仮面ライダーリュウガ |
宮原弘和 | 仮面ライダー響鬼 |
神奈延年 | 仮面ライダーカブト |
関俊彦 | 仮面ライダー電王 |
桐本琢也 | 仮面ライダーキバ |
加藤慶祐 | 仮面ライダーイクサ |
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーWファイナルステージ&番組キャストトークショー
2010年8月29日に神戸文化ホール、2010年9月4日~5日に中野サンプラザホールで開催。
時系列は最終回の後。脚本は木原大輔氏が担当。
別の世界からやってきたイサカシンクロウの暗躍でドーパントが街に大量に現れたという流れでストーリーが進む。
なんとクレイドール・ドーパント、ナスカ・ドーパント、ユートピア・ドーパント、マスカレイド・ドーパント(中身は園咲霧彦)、テラー・ドーパント、仮面ライダーエターナルも復活を果たし、W達を苦戦に追い込んだ。
本作限定キャラクターとして風都メモリで変身したふうとくん・ドーパント(変身者は鳴海亜樹子)が登場しており、亜樹子の戸籍が大阪に置かれたままである事も判明している。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーOOOファイナルステージ&番組キャストトークショー
2011年9月10日~11日に渋谷C.C.Lemonホールにて開催。
ファイナルステージの脚本はサブライターの毛利亘宏氏が担当。
ファイナルステージというタイトルに反し、アンクやグリード4人衆が健在という設定。
アンク(ロスト)達が欲望戦隊グリードマンを結成したりとギャグ描写は例年に漏れず、やりたい放題だが、本筋は至ってシリアス。
タトバの世界(TVシリーズの世界)のオーズが恐竜系ヤミーが跋扈するプトティラ世界に降り立ち、800年前の王(CV:宇梶剛士)と戦うというストーリー。
本作では映画に続きブラカワニコンボが登場する他、CG合成一切なしのガタキリバコンボ(分身)の戦闘が楽しめるのも見所である。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーフォーゼファイナルステージ&番組キャストトークショー
中野サンプラザホールで2012年9月8~9日開催。
ファイナルステージの脚本は三条陸氏が担当。
時系列は最終回後であり、闇ユウキを主軸にしたストーリー。
闇の王(CV:大友龍三郎)が復活させたホロスコープスの複製体を相手にフォーゼが立ち向かう。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーウィザードファイナルステージ&番組キャストトークショー
2013年10月5日~6日にて中野サンプラザホールで開催。
ファイナルステージの脚本は石橋大助氏が担当。
時系列は最終回後。凛子と瞬平が仮面ライダーメイジとして戦っている魔宝石の世界に引き込まれてしまった晴人はそこで賢者の石を狙う仮面ライダーダークウィザード(CV:高梨謙吾)に遭遇するが、全てはファントムの首領仮面ライダーソーサラー(CV:沢木郁也)が仕組んだ罠だった…というストーリー。
また、この世界ではメデューサ、フェニックス、グレムリンが健在となっている。
この他にもレギオン、スプリガン、ラーム、バハムート、シルフィ、アラクネが登場。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダー鎧武ファイナルステージ&番組キャストトークショー
2014年10月11日~12日にて中野サンプラザホールで開催。
ファイナルステージの脚本は毛利亘宏氏が担当。
最終回後の設定だが、公式年表には組み込まれていないパラレル作品。
魔蛇によって死んだアーマードライダーやフェムシンムが蘇り、敗れた鎧武が記憶を失ってカビたオレンジアームズとなってしまう。失われた鎧武の力を取り戻すべく、再び変身能力を得た凰蓮達が奮闘するというストーリー。
番組キャストトークショー出演者
(※)ソフト版クレジットに準ずる。
仮面ライダードライブファイナルステージ&番組キャストトークショー
2015年10月4日にオリックス劇場、10月11~12日に中野サンプラザホールにて開催、全国の映画館でライブビューイングも行われた。
脚本はメインライターの三条陸氏が担当。
時系列は最終回後となっており、進ノ介の変身能力が失われた事を受け、進ノ介が最初に変身する姿は急場凌ぎの仮面ライダー超デッドヒートドライブとなっている。
但し、小説版「マッハサーガ」の公式年表には組み込まれておらず、恐らくはパラレルワールド。この為、本作で描かれたドライブが復活する為の理由付けは後年の映像作品には反映されていない。
ストーリーは劇場版で倒されたはずのロイミュード108がチェイス、フリーズ・ロイミュード、ハート、ブレン、メディックらを率いて復活し、逆襲を目論むというもの。
本作で進行を務める追田現八郎が変身する姿として量産型マッハ(仮面ライダー現八郎)も登場している。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーゴーストファイナルステージ&番組キャストトークショー
2016年10月2日にオリックス劇場、10月8日に福岡サンパレス、10月15日~16日にて中野サンプラザホールで開催。
ファイナルステージの脚本は毛利亘宏氏。
イーディス長官が開いた「天下一英雄武道会」にタケル達が変身したゴースト、スペクター、ネクロムが参加するというカオスなストーリーだが、小説版「未来への記憶」ともリンクした正史であり、ゴーストの世界観を知る上で避けては通れない一編となっている(出典:『小説 仮面ライダーゴースト~未来への記憶~』(講談社)P362より)。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーエグゼイドファイナルステージ&番組キャストトークショー
2017年10月1日にオリックス劇場、10月7日に福岡サンパレス、10月14~10月15日に中野サンプラザホールにて開催。
ファイナルステージの脚本はメインライターの高橋悠也氏が担当しており、サブタイトルは「約束のdoremifa beat」となっている。
時系列は『小説 仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX』(講談社)によると劇場版と劇場版のエピローグの中間(P314より)。
永夢達は小星作の誘いで仮面ライダークロニクルを安全に改良したお祭りゲー「仮面ライダーカーニバル」の試作版をプレイしていた。ダブルチーズバガモンバグスターの取りなしもあってバグスターと人間に共存の兆しが見え始めていたその時、邪悪な自我を得て復活したゲムデウスがゲームを占拠してしまい…というストーリーになっている。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダービルドファイナルステージ&番組キャストトークショー
2018年9月30日にオリックス劇場、10月6日に福岡サンパレス、10月13~10月14日に中野サンプラザホールで開催。
脚本はメインライターの武藤将吾氏でTVシリーズさながらの掛け合いが見所。
時系列は最終話のエボルト戦後(つまり戦兎が新世界で目覚める少し前の出来事=物語完結後の設定でないという歴代でも特異な時系列設定が特徴)。
案の定、完全には死んでいなかったエボルトの擬態からロストフルボトルを奪還し、新世界構築用のエネルギーを稼ぐために戦兎は戦いを強いられる。
『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダープライムローグ』の出来事を反映し、プライムローグも登場する。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダージオウファイナルステージ&番組キャストトークショー
2019年9月29日にオリックス劇場、10月5日に福岡サンパレスで開催。中野サンプラザホールで開催予定だった東京公園のうち、10月12日分と13日の1回目公演が台風19号接近に伴い中止している(10月13日の2回目・3回目公演は予定通り開催)。
ファイナルステージの脚本はサブライターの毛利亘宏氏。
時系列は劇場版の後であり、作中のセリフからTVシリーズ最終回以降の時間軸とはパラレルの模様。
昭和ライダー編を装った加古川飛流編の終章であり、昭和93年だのパワーワードを連発させつつも、特別ゲストでファンサービスも忘れないファイナルステージ随一の怪作となっている。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーゼロワンファイナルステージ&番組キャストトークショー
2020年9月27日にオリックス劇場、10月3日に日本特殊陶業市民会館フォレストホール、10月10日に福岡サンパレスで開催。10月17日に中野サンプラザホールで開催予定だった東京公演は2回目公演と3回目公演がCOVID-19の感染拡大により中止。10月18日のスペシャルデーは予定通りの開催となった。
脚本はメインライターの高橋悠也氏が担当しており、時系列は最終回後かつ劇場版の前。
REAL×TIMEでなぜ不破や刃が再び変身できるようになったのか、その理由が描かれており、劇場版の前に視聴しておく事を推奨する。
ストーリーとしてはこれまで裏方に徹して来たアズが仮面ライダーアークゼロワンとなって或人らに直接挑戦するという内容。
東映特撮ファンクラブで見放題配信が解禁されているのは2024年8月現在ではここまで。
番組キャストトークショー出演者
仮面ライダーセイバーファイナルステージ&番組キャストトークショー
2021年10月3日にオリックス劇場、10月9日に福岡サンパレス、10月16~17日に中野サンプラザホールにて開催された。
ファイナルステージの脚本はサブライターの毛利亘宏氏。
TVシリーズの後日談であり、全知全能の書の影たる「ダークワールド」より現るもう一人のタッセルと剣士達の戦いを描く。
番組キャストトークショー出演者
(※)なお、1回目公演ゲストは古屋呂敏氏、高野海琉氏、才川コージ氏、知念里奈女史、2回目公演ゲストは相馬圭祐氏、レ・ロマネスクTOBI氏、谷口賢志氏、3回目公演ゲストはアンジェラ芽衣女史、庄野崎謙氏、市川知宏氏となっている。
仮面ライダーリバイスファイナルステージ&番組キャストトークショー
2022年9月18日にオリックス劇場、10月1日に福岡サンパレス、10月8日に日本特殊陶業市民会館フォレストホール、10月15~16日に中野サンプラザホールで開催された。
ファイナルステージの脚本はメインライターの木下半太氏。
最終回の後日譚であり、一輝のバイスに関する記憶を取り戻す為の実験が行われる中、若林優一郎率いるフェニックス隊員の遺族らが五十嵐兄弟とブルーバードのライダー達に復讐に現れるというストーリー。
番組キャストトークショー出演者
(※)なお、1回目公演ゲストは奥智哉氏、伊藤美来女史、2回目公演ゲストは田邊和也氏、橋本じゅん氏、3回目公演ゲストは木村昴氏、映美くらら女史、戸次重幸氏となっている。
仮面ライダーギーツFINAL STAGE
2023年9月16日にオリックス劇場、9月30日に福岡サンパレス、10月7日に日本特殊陶業市民会館フォレストホール、10月14日~15日に昭和女子大学人見記念講堂にて開催。
ファイナルステージの脚本はメインライターの高橋悠也氏でサブタイトルは「新生デザグラへようこそ!」。
時系列は最終回の後日譚という設定(劇場版との前後関係は不明)で、人間への復讐を目論むジャマトが新生デザイアグランプリに乱入するという大元のストーリーが共通しているが、ご当地ギーツなど各公演ごとに登場するフォームなどに差異がある。
ソフト化されているのは10月15日公演分であるので注意されたし。
ファイナルデザイアトーク&ライブ出演者
(※)15日公演分のスペシャルゲストとして忍成修吾氏、北村諒氏、佐藤流司氏(1回目)、俊藤光利氏、並木彩華女史(2回目+3回目)、志田音々女史、後藤大氏(3回目)が出演。なお、鈴木福氏は9月16日・9月30日、山崎樹範氏は9月30日、春海四方氏は10月7日分にそれぞれ限定出演している。
仮面ライダーガッチャードFINAL STAGE
現時点での最新作。
2024年9月28日にオリックス劇場、10月5日に福岡サンパレス、10月12日に刈谷市総合文化センター大ホール、10月19日~20日に昭和女子大学人見記念講堂にて開催。
ゲストとしてBACK-ONが出演。トークショーMCは松本寛也が担当。
大阪公演には永田聖一朗、東京SP公演午前の回では南野陽子、福圓美里、小西克幸、Ricky(RIDERCHIPS)、昼の回では石丸幹二、鎌苅健太、沖田絃乃、Beverly、夜の回ではKOHSHI、KENGO(FLOW)がゲスト出演した。
追記修正お願いします。
余談
- ここでの限定フォームや敵キャラクターは、ほぼ別のライダーからスーツを流用する場面が多い。この方式はVシネと同じ。
- 仮面ライダーフィフティーン→仮面ライダー魔蛇
- クリムゾンベイル(厳密にはアイツの改造だが)→ベイド