概要
講談社キャラクター文庫より刊行された「仮面ライダーゴースト」のスピンオフ作品で、「ゴーストRE:BIRTH」やファイナルステージ、本編の謎を補完する内容となっている。巻末には小説時点までの出来事が記された公式年表付き。
著者は本編でメインライターを務めた福田卓郎。
あらすじ
第1章「ガンマ世界創世」
時は仮面ライダーゴースト本編よりも遥か前の紀元前3世紀、眼魔世界の成り立ちや眼魔世界を生き抜く方法の違いから起こった眼魔百年戦争を描く。
第2章「大天空寺の宿命」
第1章から時が流れた天空寺龍が活躍する時代。
天空寺タケル誕生の秘密やイーディスと龍、深海大悟の出会いを描く。
第3章「タケルとクロエの再会」
「ゴーストRE:BIRTH」の後日談。タケルを求めて人間世界にやって来たクロエとタケル達の交流を描く。
登場人物
第1章
今でいう眼魔達を新天地に導いた超自然的存在。
第1章は彼の視点から描かれる。
第1章の中心人物で眼魔の元になった民族のリーダーだった男。
妻のアリシアを赤死病で失い、「誰も死なない世界」への幻想に取り憑かれる。これが後の悲劇に繋がるとも知らず…。
仙人こと眼魔世界におけるイーディス長官。
ホラ吹きと揶揄されていた人物だったが、眼魔世界で優れたテクノロジーを手に入れて以降は眼魂システムの開発に着手する。
第2章でも中心人物を務める。
同じく眼魔世界で手に入れたテクノロジーを人々の為に役立てようと研究を進めていくが、イーディスとは異なった「人間の強化」の研究に行き着く。
アドニスの長男でアランの兄。
アデルの母親代わりを務めるアドニスの長女。
第2章でも中心人物を務める。
本作で謎に包まれていた出生が明らかとなる。
- 凶王
名もなき蛮族の王であり、周囲の村々を侵略して回っていた。
眼魔の基となった民族が知識と引き換えに和平交渉を申し出てもそれを屈辱と見なして残虐行為に走る知性の欠片が感じられない男であり、「仮面ライダーゴースト」という作品の全ての元凶である。
第2章
第2章の主人公。英雄召喚能力を持つゴーストハンターで五十嵐教授や西園寺と共にモノリスの研究チームを結成した。
龍の妻で、タケルの実母に当たる。虚弱体質でタケルを産んで直ぐに亡くなった。
百合の従姉妹に当たる人物で、幼い頃のタケルの母親代わりだった人物。深海大悟と恋に落ち、結婚するも彼女も病でこの世を去ってしまう。
第3章
本編の主人公で第2章では幼少期、第3章では現在の姿で登場。
「ゴーストRE:BIRTH」でクロエに「生きる意味」を説いた事が本作の騒動に繋がる。
第2章では幼少期の姿、第3章では現在の姿が登場。
ダントンに組み込まれた様々な知識が覚醒し、眼魔世界の人々を助けて回っている。
第1章では幼少期、第3章では現在の姿が登場。
ダントンの娘で生きる意味であった父を失った自分に「自分のために生きるべき」だと諭した天空寺タケルに会うべく、人間世界に来訪。
リアクターの力を発揮する事で常人の数倍の怪力を発揮する事が出来る。