片岡鶴太郎
かたおかつるたろう
1955年12月21日生まれ。東京都荒川区出身。
日本の俳優、芸人、画家、元ボクサー、書家。本当の意味でタレントというべき人物。
本名は荻野繁雄。
1973年に声帯模写の片岡鶴八に弟子入りし、トランポリンの旅回り芸人として活躍していた。
その後『オレたちひょうきん族』で、近藤真彦や近藤正臣などの似ていない物真似(キャラクターを造り出す芸風)、「ピヨコ隊」などのキャラクターで人気を博した。
なんといっても、この時期の彼を代表する芸は「おでん食い」である。「タケちゃんマン」でビートたけしに熱々のおでんを口元に持ってこられる画は、放送終了から25年近く経過した2012年現在でも笑うしかない。pixivでも彼のタグがついているイラストはそれをネタにしたものが多い。
しかし、ひょうきん族で共演したたけしや明石家さんま、島田紳助の才能に圧倒され、お笑いではこれらの面々に勝てないと悟り昭和末期からは俳優業にシフトし始め、「19(ナインティーン)」「異人たちとの夏」などに出演し評価を確立した。
平成以降もこの傾向は変わらず、NHKや民放各局のドラマに多数出演。太平記(1991年大河ドラマ版)北条高時役での怪演は今なお印象深い。現在氏と言えば俳優のイメージが強いだろう。
芸術家(水墨画・書家)としても精力的に活動しており、群馬県と福島県には自身の名を冠した美術館がある。
1988年には「今までの自分を否定したかった」との理由でボクシングに挑戦し、プロボクシングのライセンスを取得。しかし挑戦時点で33歳と受験資格はなかったが特例的に取得がかなった。ボクシングの面では鬼塚勝也や畑山隆則のマネージャーとして活躍し、両名の世界タイトル奪取に貢献している。
これら多方面の活躍で忘れられがちだが芸人の血は健在で、バラエティ番組で大御所ポジで登場しても未だに九官鳥「キューちゃん」などの往年のネタを披露し、視聴者を楽しませてくれる。
2015年、某クイズバラエティ番組に出演した際「私も仮面ライダーになりますよっ」などと冗談を言って視聴者らを笑わせててくれたが、出演作『仮面ライダードライブ』第44話でその姿を披露するとは…。このとき初変身最年長記録を60歳に更新しており、2022年になってようやく丹波一徹役の藏内秀樹(変身時点御年68歳)に追い抜かれた。
ちなみに『ドライブ』作中でも仲間相手に「キューちゃん」ネタを披露している。
2020年大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』で笑いの刺客として登場。ヨガで徹底的に引き締めた肉体を披露しつつも、往年の「アツアツおでん食い」が復活した。