概要
『仮面ライダーディケイド』は2009年1月25日から同年8月30日まで放送された特撮テレビドラマである。
当初、『ディケイド』はテレビ放送と平行して8月8日に公開された映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で完結するとの触れ込みがなされていた。
しかし、8月30日放送の『ディケイド』最終回「世界の破壊者」のラストシーンは『オールライダー対大ショッカー』に繋がらず、あたかも次回に続くかのように放送は終了。
直後、『仮面ライダーディケイド 完結編』を含む映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』が12月に公開されるとの予告がなされた。
(なお、このとき放送された予告は、内容が未定の時期に撮影された偽予告であり、映画本編とはまったく一致しない)
「『オールライダー対大ショッカー』で完結するというのは嘘だったのか」「"続きは劇場版で"という商法はいかがなものか」「とにかくテレビ本編で内容が完結していない」といった理由で、各コミュニティは大混乱になった。
苦情はBPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられ、それに対してテレビ朝日が回答するも、最終的に「視聴者に誤解を与えない番組内容を放送する様に」とキツイお叱りが下される事態となった。
今作に携わった東映のプロデューサー・白倉伸一郎は、「テレビ本編の最終回は、第1話冒頭へ繋がる結末(無限ループ)であった」と弁明した。後に再放送されたバージョンでは、『ディケイド』最終回が第1話冒頭へ繋がるよう再編集されており、このループの演出がわかりやすくなっている。
『MOVIE大戦2010』では、『オールライダー対大ショッカー』とはまた違った展開がなされ、結果として『仮面ライダーディケイド』には3通りの結末が描かれることになった。
この一連の騒動は、「夏に完結しなかった」ことと、光夏海のあだ名「夏みかん」を引っ掛けて夏未完と呼ばれるようになった。
おのれディケイド!!
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あのね商法:「続きはDVDで」という作品に対してこう呼ぶことが多い。なお元ネタになった作品は「12話で完結した」のか「13話が真の完結」なのかで両論あることでデリケートな問題になっていることに注意を要する。
ラブライブ!スーパースター!!、円満解決!閻魔ちゃん:似たような結末を迎えた作品達。