「待った甲斐があったな」
概要
『仮面ライダーウィザード』第46,47話に登場した人間大のファントム。『ウィザード』本編では最後の一般ファントムである。
宿主は声や体格から男性と推測されるが、劇中には登場しなかったため詳細は不明。
フリーマーケットの会場でゲートを直接襲撃するが、ウィザードやビーストに妨害される。
ゲートにも逃げられた為に一旦撤退するが、実は見せかけであり、地中に潜んでゲートが戻ってくるのを待ち伏せしていた。そして、ゲートの男性・山本昌宏が現場に残した車を取りに戻って来たのを見計らって再度出現(上記の台詞はこの時発したもの)。
ゲートを探していた大門凛子や奈良瞬平を容易く退け、死への恐怖で山本を絶望させようとするが、ビーストと再び交戦する。グールを繰り出して戦うが、山本の荷物や車内の写真から山本の妊娠中の妻・亜矢を殺す事で絶望させる方が効率的と判断したミサの指示により撤退する。
そして亜矢の居場所を特定し、ミサが変身したメデューサと共に亜矢を襲撃。グールと共にビーストや山本らを足止めしている間にメデューサに亜矢を攻撃させ、山本を絶望寸前まで追い詰める。
しかしウィザード ランドスタイルのディフェンドで攻撃を防がれ亜矢の殺害に失敗していたことが直後に判明。山本を絶望させることにも失敗する。
メデューサが仮面ライダーメイジ(稲森真由)との戦いに突入し、自身はウィザード&ビーストのコンビとの戦いになる。最後はウィザード ランドドラゴンのドラゴヘルクローとビーストハイパーのシューティングミラージュで撃破される。魔力はビーストに吸収された。
映画『仮面ライダー大戦』にも登場。地獄の底から復活し、バダンに忠誠を誓う。物語序盤でジェネラルシャドウらと共に沢芽市襲撃に参加した。
外見と能力
姿は名前通りクモを思わせるが、頭部はコウモリのような形状をしている。クモは仮面ライダーシリーズではお馴染みの怪人モチーフだが、『ウィザード』ではこのアラクネが初となる(ただし実体化していないものも含めると、第41話に登場した飯島譲の体内に潜むファントムが最初)。
戦闘では巨大な斧を武器に使用する他、身体を液状化させて地中に溶け込む能力を持つ。その一方で糸や毒など名前に因んだ能力は持っていない様子。
余談
原典のアラクネは女性とされており、更に付け加えるとクモと人間が入り混じった姿の怪物でもない。
スーツはマンティコアの改造で、武器の斧はシルフィから流用した物。
TV本編に登場した人間大のファントムで唯一、宿主が登場しなかった。
声を演じた桐井氏は過去の平成ライダーシリーズでも怪人の声を演じている(モールイマジン、アンキロサウルスヤミー)。
また3体とも、物語の後半に登場、戦闘力が高い、気性が荒っぽいという特徴が共通している。
アラクネに襲われたゲートの男性・山本昌宏を演じた川口真五氏は、過去に仮面ライダー響鬼のトドロキ/仮面ライダー轟鬼を演じていた。
さらに狙われた妻、山本亜矢役の沢井美優氏は過去に実写版『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ/セーラームーンを演じている。
関連タグ
アラクネーマイナソー:後輩の戦隊怪人。原典通りこちらは女性。
ヴァルキリー(ファントム):原典の性別が逆になってるファントム繋がり。
インセクト眼魔:原典の性別が逆なライダー怪人繋がり、ただしこちらは原典は男性だが女性になってるためヴァルキリーとアラクネとは逆である。
ムスカ・ゾディアーツ←アラクネ→ヤギインベス