演:川口真五
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダー響鬼』のメインキャラクターの一人。
仮面ライダー轟鬼に変身する青年。年齢26歳。
本名は戸田山 登己蔵(とだやま とみぞう)。鬼になる前は「戸田山」と苗字だけクレジットされている。
昭和54年(1979年)2月4日生まれ、現住所は東京都江東区木場7-1-1(フィギュア王No.94に掲載された、劇中小道具である彼の鬼登録証より。本編では画面上見切れて視認不可のため、事実上の裏設定である)。
「~っす」口調で話す大食漢であり、基本的には陽気な好青年である。
しかし、日常生活だけでなく、鬼の活動でもミスをしてしまうそそっかしい一面があり、度々周囲から呆れられる事も…。
元警察官。(詳しい経緯は不明だが)ある事件を切っ掛けに魔化魍と鬼の存在を知り、ザンキの弟子として二年間師事するが、ザンキを尊敬するあまりに彼を頼りすぎてミスを犯してしまうこともあり、彼から自分流で行くように背中を押される。
その後、ザンキの引退決意に伴い正式な鬼となることが決まり、第十六之巻にてヤマアラシを清めることに成功した。鬼のしきたりで本来は斬鬼を襲名する筈だったが、「ザンキさんには斬鬼さんのままでいてほしい」というトドロキの意向で斬鬼はザンキのままとなり、代わりに「轟鬼」の名前を贈られた。由来は本名である戸田山の「と」。
免許皆伝以降も自分自身の力を未熟に感じていた所があるらしく、魔化魍討伐後に音撃弦・烈雷を演奏するのはその土地に残留した(と思っている)邪気を祓うための行動である。
警察官時代の剣道の経験から音撃弦・烈雷をモノにした一方で音撃鼓の扱いには不慣れで、特訓の際にはヒビキから腰が引けていると指摘された上に弦にこだわろうとする余りにドロタボウの分裂を促す失態を犯してしまった。
しかし、立花姉妹からかつてのヒビキが音撃管や音撃弦の特訓を不本意ながらも打ち込んでいた(※1)事を聞かされて意識を改め、音撃鼓もマスターしている。
未熟ながらも、鬼である以上は身体能力は常人以上であり、二十五之巻では300m10本もの距離をプールで泳ごうと試みて明日夢に驚かれるシーンがある。
立花日菜佳に思いを寄せられており、事実上の両想いである。周囲も公認のカップルであるが、非常に鈍感。
その鈍感っぷりの極致として日菜佳の誕生日に高級レストランでデートした折、雰囲気を台無しにする行動を連発し、日菜佳から気遣いの言葉を受けるも、このタイミングで知り合いの漁師から貰ったというイキのいいカツオを満面の笑みでプレゼントした(※2)事が堪忍袋の緒の切れ目となり、しばらく口を聞いて貰えなくなったというエピソードを持つ(三十四之巻)。
その後、手打ちうどんと指輪をプレゼントした事で仲直りを果たした。
(※1)ヒビキの弦の師匠は先代斬鬼とされている。
(※2)実はこれは1回目。2回目も仲直りのために同じような事をやらかしている。
『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』
TV本編のトドロキと顔がそっくりな戦国時代のトドロキが登場。性格はTV本編よりもやや落ち着いている。
普段は大工を営んでいる。ヒビキとは昔馴染みで、変身音叉 音角を預けられていた。
山奥でバケガニの討伐をしていた際にオロチ退治の為に鬼を集めていたカブキ一行と合流し、彼らに協力している。
日菜佳の祖先と思しきひなこといい感じになっている辺り、トドロキの祖先だったりするのだろうか?
『仮面ライダーディケイド』
「響鬼の世界」にて、同名の人物が登場。俳優も同じく川口真五で仮面ライダー轟鬼に変身するが、あくまで別作品の別人である。
こちらでは音撃道斬鬼流の多数いる弟子の1人であり、対立する流派のアキラに片思いしている。道場破りに来た海東大樹を軽く捻ろうとするが、逆に軽く捻られた。
アキラ、アスムとの話し合いの末、三つの流派で協力するべくザンキ達に打診。ザンキとイブキが話し合った結果、ザンキ流の師匠の座を引き継ぐこととなった。
『仮面ライダージオウ』
「鬼の不始末は鬼がつけるっす」
EP33・34に登場。
『ディケイド』のトドロキとは異なり、こちらは原典のトドロキと同一人物である。
相変わらず「~っす」口調で喋るが、場合によってはタメ口になることも。
性格もどこか陽気な印象であった本編と比べると、真面目でシリアスなものになっている(年齢や経験の積み重ねなどもあるのかもしれない)。
なお、未だに弟子は取っていない。彼の中では師匠である斬鬼の存在が大き過ぎて、覚悟が定まっていないというのが理由の模様。
活躍
- EP33『2005:いわえ!ひびけ!とどろけ!』
ジオウ・ゲイツと共に、突如現れたアナザー響鬼の猛威に立ち向かうことになる。
アナザー響鬼と対峙した際に、上述の台詞や「お前のやっていることは、鬼の威信に泥を塗る行為だ!」と述べている事から、その正体がかつて鬼の修行をしていた鼓屋ツトムであることを知っていた様子。
アナザー響鬼との最初の戦闘ではあと一歩のところまで追い詰めるも、何者かが横槍を入れた事で雷電激震が中断され、アナザー響鬼に逃げられてしまう。
自身の元を尋ねて来たツクヨミには、アナザー響鬼の正体が修行中の鬼である事を伝える。この時、ツクヨミの台詞から桐矢京介が“響鬼”と名乗っていた事を知り、「騙されたら駄目っすよ」と彼女に忠告する。
その後は再びアナザー響鬼と戦うも、投げつけた烈雷をウールに跳ね返された事で変身が解けてしまう。
そして京介が変身した姿を見て困惑するソウゴに、京介のある真実を告げるのだった。
「あいつは響鬼でもなんでもない。響鬼を襲名できなかった、ただの鬼だ」
- EP34『2019:ヘイセイのオニ、レイワのオニ』
京介がとある事情で“響鬼”の名を襲名できなかった事実をソウゴたちに伝えた。
戦いの後、弟子の不始末を師匠がつけるという鬼の掟を守ることのできない京介を叱責し、その甘さが響鬼の名を襲名できない理由ではないかと説くものの、京介は聞く耳を持たず、結局は物別れに終わってしまった。
それから程なくして、ソウゴの誕生日を祝おうとするも、それをツクヨミに批判されたことで落ち込んでいたウォズを(ソウゴの発案によって)1日だけ弟子として迎え入れることとなり、彼と行動を共にする。その過程で自分の存在意義を見失いかけていたウォズの事情を知ることとなり、かつてその命を懸けてまで自分を守ろうとした師匠:ザンキの存在に触れ、「大事な人の傍にただ一緒にいてあげるだけでもすごいこと」という言葉を投げかけ、ウォズの迷いを吹っ切らせた。
その後は、京介やソウゴたちがアナザー響鬼を倒してツトムを助け出し、師弟関係を一からやり直すことを決めるまでの様子を陰から見守っており、自分も弟子を取ろうか考えを巡らせる様子を見せていた。
「弟子っていいもんすねぇ……俺も弟子取ってみるか?
ハハッ……日菜佳さんに相談しよう」
『ジオウ』における余談
- 日菜佳の名前が出たことにファンからは感動の声が挙がった(詳細はこちらにて)。
- 『響鬼』本編時と違って、変身解除されても服は無事であったことがちょっとした話題となった。(メタ的に言えばコンプライアンス遵守によるものだが)
テーマ曲
曲名 | 収録 |
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轟雷(作曲:佐橋俊彦) | 『仮面ライダー響鬼【音劇盤 二】激闘之巻』 |
役者について
演じた川口真五氏は後に『仮面ライダーウィザード』で山本昌宏/仮面ライダーメイジを演じている。3号ライダーであり、複数登場するメイジのうち、山本が変身する個体のみ緑色で雷属性。
関連タグ
3号ライダー変身者