「アタシは“ミラミラの実”の鏡人間!!」
「鏡が… 映った光を反射する様に!! 鏡に向かってパンチを撃てば 当然パンチも反射する!!」
概要
ビッグ・マム海賊団船長シャーロット・リンリンの娘にして、シャーロット家の八女。
九女のブロワイエとは、恐らくは双子に当たる。
プロフィール
本名 | シャーロット・ブリュレ |
---|---|
年齢 | 43歳 |
身長 | 350cm |
所属 | ビッグ・マム海賊団、シャーロット家8女 |
所属船 | クイーン・ママ・シャンテ号 |
悪魔の実 | ミラミラの実(超人系) |
出身地 | ある港 |
誕生日 | 3月6日(ミ→3、ロ→6) |
星座 | うお座 |
血液型 | S型 |
好物 | クレームブリュレ、ドーナツ |
笑い方 | ウィッウィッウィッ |
初登場 | 単行本83巻 第832話『ジェルマ王国』 |
CV | 三田ゆう子 |
人物
青紫色の髪の毛に長い鼻が特徴の魔女のような顔つきをした長身の女性。
顔全体に大きな斜めの傷跡があり、それに対しコンプレックスを抱いているため、かわいい顔を見ると切り裂きたくなる衝動に駆られるという歪んだ感情の持ち主。
もっとも、その衝動を家族や部下にまでぶつけるような描写は本編中では基本的に見受けられず、後述の要素もあって、なんだかんだで打ち解けやすい性格をしている。ただ、それに加え少々(?)迂闊なところもあり、一部の家族からはドジっ娘とも呼ばれている(時には、長男への経過報告のためとはいえ、億越えの猛者同士のぶつかり合いをつかずはなれずの距離で傍観し、そこを敵対者につかれ攫われてしまったことも)。
やせ細った外見であるため、ホールケーキアイランド『誘惑の森』にいると、ルフィやキャロットに枝や木に間違えられている(特にルフィから枝と呼ばれる度に「ブリュレだよ!!」とツッコミを入れる。アニメではナッツ島で一度ルフィから逃れた際に近くにあったナッツ型の置物の中に隠れていたが、ルフィの枝呼ばわりに思わず反応してしまったために再び捕まってしまった。しかし一度だけルフィに「ブリュレ」と名前で呼ばれたが、ツッコミの反動からか、「枝だよ!!」と間違えてしまった)。
一見すると老婆にしか見えないのだが、意外にも10男クラッカーより年下。容貌に目が行きがちになるが、スタイル自体は抜群。
兄シャーロット・カタクリを「兄ちゃん」「お兄ちゃん」と呼ぶなど懐いている様子も見られる(後述)。
他にも兄妹のピンチには涙を流して嘆くなど、上記のような歪んだ所はあるが、家族想いでもある様子。
敵に攫われることがよくあるらしく、他の兄弟姉妹からは「またか」と言われている。
顔の傷は幼少期にカタクリに返り討ちに合ったチンピラによるカタクリへの報復としてつけられたもので、カタクリが完璧な兄を目指すきっかけでもあり、この様な経緯から兄妹の中でもカタクリとの絆が深い(余談だが、ルフィもカタクリ・ブリュレ兄妹に心の傷を負わせたチンピラと同様、無敵の人同然の態度で仕掛けた山賊によって、最終的にシャンクスが片腕を失い、自身も罪悪感で傷つく出来事に見舞われている。それと同時に、カタクリとは表向きの言動こそ違うが、仲間思い且つどこか危うい性格になったきっかけの一つにもなっている)。
戦闘能力
悪魔の実 | ミラミラの実 |
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種類 | 超人系 |
能力 | 特殊な鏡を生み出す、鏡世界(ミロワールド)を行き来する、光を当てた生物の姿を変える |
特殊な鏡を生み出すことができる「鏡人間」。
能力が非常に多彩。
- 自分の作り出した鏡への攻撃をそのまま反射する。
- 自分の鏡に映った誰か(A)の姿を、自分や他の誰か(B)に光を投影することで、(B)の姿を(A)の姿に見せることができる。姿だけなら大量の分身を生み出すことが可能。
- 自分の場合は、左右反転するものの、まるで鏡写しのように相対した相手に変身することが可能。この場合は姿だけではなく、相対した相手の使用する能力の一部まで模倣することが可能で、ルフィに変身した際は彼のゴムゴムのガトリングをコピーしたり、シーザー・クラウンをコピーした際はなんと彼同様空に浮かぶ能力まで真似ている。
鏡を通して遠距離の相手に声を伝えることも可能で、小さい鏡の欠片をもって電伝虫のように、情報報告などをすることができる。
これらの能力で侵入者を惑わす”誘惑の森”のまとめ役を務める。
最大の能力として、自分を介して鏡の中の世界(ミロワールド)に出入りすることができる。この鏡世界はホールケーキアイランド中の鏡に通じており、ブリュレは鏡のある場所ならどこにでも現れる。
無数の鏡があるこの世界では、鏡にしゃべりかけるとその鏡の場所がわかる。
また、この能力の恐ろしい所は、鏡世界を行き来すれば一切敵の妨害を受けずに敵地へ侵入可能なため、攻城戦においては重要地点への大量の兵力投入や隠密性溢れる拠点を敵地付近に作り出せ、撤退においても敵の追撃を受ける事無く逃走出来る事である。
後述の医療技術ともかみ合っており、誘惑の森を始め雑菌や土埃などがどうしても絶えない場所を迂回したうえでの、負傷者や医療器具の運搬などが見込める。
ただ、能力の所持者の体に触れていれば、味方だけでなく敵までその能力の恩恵を受けられるという、厄介なデメリットもある。
その能力のため、ベッジの作戦において非常に重宝され、利用されている。
鏡世界も多量の兵力投入を一手に行えるほど広大だが、死角になりやすい場所もやや多く、それが浅慮な考えで狙撃しようとする輩の場所を把握しづらいなど、敵味方双方の弊害になることもある。
他の技能
悪魔の実によるもの以外の戦闘技能は特にないらしく、身体能力もパッとしない。ただ、医療の心得がある様で、腹部を深々と刺さった傷の手当てを単独で行うなど、侮れない技量を持っている。
活躍
ホールケーキアイランド編
ビッグ・マムの命でキングバーム達ホーミーズを従えてホールケーキアイランド(万国(トットランド))の誘惑の森にて、ルフィ達を襲撃。
自身の能力でルフィ達の偽物を作り出して一味を翻弄したりするなどして、キャロットとチョッパーを鏡世界に閉じ込める。
その後逃げ回る2人を追いかけ回し捕らえたものの、二人の作戦に嵌められて部下共々壊滅し、部下のディーゼルと共に自身の能力を利用される羽目になった。
サンジとシャーロット・プリンの結婚式では、ルフィ達の撹乱や侵入に散々利用されることとなった。
カポネ・ベッジらのリンリン暗殺失敗後、ようやくカタクリによって救出される。
すぐに戦線に復帰し、ベッジを連れて空に逃げようとするシーザーを変身した自分で迎え撃って足止めするが、ホールケーキ城が倒壊したためにその隙を突かれて彼らを逃してしまう。
逃げられた後は、散々利用された事への仕返しをしようと意気込み、どこでも追えるように鏡世界でベッジやルフィ達への1万人もの追討部隊を準備させ、更には鏡世界を経由することで、カタクリやペロスペローをサニー号に先回りさせることに成功するが、ルフィに再び利用されてカタクリをサニー号から鏡世界に追いやってしまう。
その後のカタクリとルフィとのバトルではカタクリの素晴らしさを解説するが、後にギア4を切らした上にカタクリから逃げきれなかったルフィの前にうっかり遭遇してしまい、再度能力を利用される形で鏡の外へルフィを逃がしてしまう。その後、ルフィに抱えられたまま移動させられたが、後々ルフィが回復すると更に利用され、再びルフィをカタクリの元へと送った。
二度と捕まらないように逃げ出したものの、今度は覆面を被ってナゾムズと名乗るペコムズに捕らえられ、カタクリとルフィの戦いの決着後は兄弟の中で初めてカタクリの敗北を知り、ショックの余り涙を流す。
ルフィとペコムズを外へ連れ出した後は、涙ながらに大声でカタクリの敗北を兄弟たち全員に伝えた。
その後は鏡世界に戻り、カタクリを手当てしながらルフィ達麦わらの一味がナワバリから脱出したことを伝え、それを聞いた彼の安堵の反応に対して自分は許さないと呆れていた。
カタクリの敗北についてはショックを隠せぬ様子を見せていたものの、実は彼が自分たち兄妹の為に圧倒的な強さを持った完璧超人を演じ続けていたことには既に気づいており、真実を告げられた際には責めたり馬鹿にしたりすることもなく笑顔で知っていたことを伝え、カタクリを赤面させている。
扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」
麦わらの一味だけでなく、ジンベエとタイヨウの海賊団やファイアタンク海賊団、ジェルマ66(ジャッジとレイジュとイチジ)には逃げられてしまったが、何とか弟モンドールの能力でニジとヨンジ2人を捕獲した。
その後2人が入った本をオーブンと共に自身の能力で近道してWCI本島に持っていった。
その後、捕まえたニジとヨンジの救出をしにショコラタウンに現れたとされる「侵入者2名」のイチジ(?)とレイジュ(?)が再びやって来たのを兄のクラッカーに報告した。
ONE PIECE FILM RED
何だかんだで性格の良さや能力がかなり便利だったおかげもあってか、カタクリ、オーブンに続きまさかのメインキャラに昇格する。
ウタを狙うも返り討ちに遭い、更に自分たちが既にウタの世界に囚われていることを知り脱出するために手を組むことを提案され、最初こそ麦わらの一味たちと組む事に難色を示していたが、二度と脱出できなくなるかもしれない=ウタの世界に囚われていないカタクリともう会えないかもしれないという事実を知り、掌を返してルフィ達と共闘する。
最終決戦では持ち前の能力を活かして民間人を避難させるという活躍ぶりを見せる。
決戦の際に危うく自身に攻撃が降りかかることになるが、レディを護るという騎士道精神を持ったサンジに助けられ、その男気に惚れ惚れとしていた。プリンからしたらかなり羨ましい光景であったことだろう。
余談
- 年齢?
週刊少年ジャンプ掲載時874話にて19男のシャーロット・モンドールを「モンドール兄さん」と呼んでいる。一方、854話ではモンドールから「ブリュレの姉貴」と呼ばれている。
後に単行本にて874話のセリフが修正(「モンドール兄さん」→「モンドール」)された。
- 妹萌え
ブリュレがシャーロット・カタクリの伝説をルフィに自慢した『ONE PIECE』882話の掲載された週刊少年ジャンプ2017年47号(10/23発売)での巻末作者コメントでは、尾田栄一郎氏が、
「挑戦をやめるくらいなら死んだ方がましだ。僕は今「妹萌え」に挑戦中。妹いいよね」
と語っている。
このコメントを受けた当初こそ、ブリュレの少々難あるビジュアルと性格から「妹萌え?」と懐疑的な読者が多かった。しかし彼女とカタクリの関係性が掘り下げられていくにつれて「妹萌えだ」と納得する読者が急増。実際、「兄の絶対性を盲信する妹キャラと見せかけて兄の不完全性・非絶対性を知っており、その上で兄が完璧を演じきろうとするのを支える」「たびたびピンチに陥り兄たちの手をわずらわせるも、兄からは純粋な愛情を向けられて助けられる」という点は世の中に数多存在する「年下美少女系妹キャラ」から「年下美少女」を捨象して重要な要素を特化させた完璧な妹キャラと言うことができる。結果的に彼女は氏の思惑通り、読者に新たな「妹萌え」の境地を切り開いた存在となった。
また、上記の要素を備える上で「妹萌えには"妹が慕うに足る偉大な兄"も必要である」という理論も提唱され、更にはその"偉大な兄"の"偉大でない一面"を見る事で発生する「兄萌え」、そしてその関係性を持った二人に対する「兄妹萌え」という狂気の三段構えを兼ね備えたキャラであるといえる。
- 名前の由来
『クレームブリュレ』が由来と思われる。
『クレーム』はフランス語で『クリーム』、『ブリュレ』は『焦がした』を意味する。
カスタードプディングの上に振りかけた砂糖をバーナーで焦がして提供される。
関連タグ
※最新話までのネタバレを含みます。
ショコラタウンに現れたのをジェルマだと判断してショコラタウンにクラッカーと共に迎撃に向かった。
しかしそこに来ていたのはジェルマではなく………
おそらくクラッカーが「侵入者2名」の内1名に戦いを挑もうとしたのだが返り討ちに遭い、兄クラッカーが全身氷漬けにされ、更には妹プリンが目の前で攫われる事態となり大泣きしていた。