執拗に現れる海軍の追手を何隻も海に沈め
「タイヨウの海賊団」は進撃を続けた──
概要
聖地マリージョア襲撃事件を起こした探検家フィッシャー・タイガーと解放された魚人や人魚の奴隷を見捨てられないとタイガーを慕う魚人街出身の猛者たちが集い、今から15年前に旗揚げされた海賊団である。
元奴隷とそうでないものが識別されぬよう、天竜人の紋章を覆い隠すような太陽の印を全員体に焼き付けている。
発生の経緯が「行き場のない脱走した魚人奴隷達の受け皿」であったため海賊行為もそれ程荒々しいものではなく、「自分達は野蛮な人間達とは違う」というタイガーの信念から“不殺”を貫いた。
アーロンを筆頭に構成員の一部はそれを「手ぬるい」とする者達もいたが、タイガーはその意見に耳を貸すことはなく、タイガーが海軍による攻撃が原因で戦死し船長がジンベエに交代してからも不殺の精神は徹底された。
しかし、ジンベエが王下七武海に加盟すると、タイガーを卑劣な方法で殺した世界政府の狗になることに我慢ならない者達が離脱する。七武海加盟に伴い釈放されたアーロンが元の海賊アーロン一味に戻ることを宣言して反人間の気質が強い船員と共に独立し、それを受けてマクロも昔みたいに好き勝手やろうと人攫いの海賊マクロ一味へと戻った。この分裂騒動以後、ジンベエ達本流は魚人島(リュウグウ王国)を拠点として活動するようになった。
マリンフォード頂上戦争でジンベエが七武海脱退後、四皇ビッグ・マム率いるビッグ・マム海賊団の傘下に入った。なお、ジンベエが麦わらの一味加入を船員に宣言した後、副船長アラディンを筆頭とするタイヨウの海賊団の面々はその意思に従いビッグ・マム海賊団の傘下から抜け、その際にビッグ・マム海賊団の船団を撃破したらしい。
その後、負傷者の手当てとワノ国に向かうジンベエに送別会も行った模様(結果的にジンベエのワノ国到着が討ち入りの日まで遅れてしまったが)。
世間的には魚人海賊団とも呼ばれているが、彼ら自身は一貫してタイヨウの海賊団と名乗っている。
名前の元は、魚人族が人間たちに海底へ追いやられた歴史ゆえに地上にある本物の太陽を望んだことで、「太陽」か「大洋」と思われる。
組織構成
船長のタイガー以外は明確な上下関係がある訳では無いが、ジンベエと船医のアラディンはタイガーと並んで1ランク上の扱いを受けている。またアーロンやマクロも元々自前の海賊団を率いていたためか、他の船員よりやや上の扱いをされていた。
主要人物
現メンバー
アラディン(船医→副船長→(暫定)3代目船長/イタチウオの人魚)
ワダツミ(船員/オオトラフグの魚人)
シャーロット・プラリネ(アラディンの妻/シュモクザメの人魚)
元メンバー
ジンベエ(2代目船長/ジンベエザメの魚人)※離脱→麦わらの一味に加入
フィッシャー・タイガー(初代船長/タイの魚人)※死亡
アーロン(船員/ノコギリザメの魚人)※離脱→アーロン一味を再結成
マクロ(船員/マクロファリンクスの魚人)※離脱→マクロ一味を再結成
その他
コアラ(保護された人間。天竜人の元奴隷)※現在は革命軍の幹部を務め、魚人空手師範代へと成長
関連項目
ONEPIECE フィッシャー・タイガー ジンベエ アラディン ワダツミ シャーロット・プラリネ