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「あたし村のみんなに言うよ!! 魚人にはいい人達がたくさんいるって!!」

「…………あの場キミがいたら何か変わった? ──そんなの誰にもわかんない」

「私達が本当に倒したいのは『世界政府』じゃない それを支配する“天竜人”ですから」

概要

偉大なる航路・フールシャウト島の出身で、天竜人の元“奴隷”という壮絶な経験を持つ少女である。

15年前、奴隷解放後に精神異常に陥っていたところを海賊フィッシャー・タイガー率いるタイヨウの海賊団によって救われ、本来の明るさを取り戻して故郷に帰された。

現在は天竜人の打倒を目指すモンキー・D・ドラゴンが率いる革命軍幹部の一人として活動している。

同僚のサボのことは「君」付けで呼び、立場を無視して単独行動をよくとるサボには困り気味。

マリンフォード頂上戦争後の2年間にニコ・ロビンと出会い、彼女に自身の“魚人空手”を伝授した。

プロフィール

本名コアラ
年齢23歳
身長160cm
所属革命軍幹部、魚人空手師範代
所属船スナッパーヘッド号→ヴィント・グランマ号
武術魚人空手
出身地偉大なる航路 フールシャウト島
誕生日10月25日 (動物のコアラが初来日した日)
星座さそり座
血液型F型
好物五目ちまき
一人称あたし→私
家族ムティ(母)
初登場単行本63巻 第623話『海賊フィッシャー・タイガー』
WT10058位(17512票)
CVゆきのさつき

容姿

髪はオレンジ色のショートヘア

服装は黄色いゴーグルをつけた赤いキャスケットを被り、フリルのある服装とミニスカートを着用。茶色のショートブーツ黒のニーソックスを履いている。

身長は160cmと、作中では170を超える長身女性が多い中で比較的小柄な体躯だが、非常に魅惑的な容姿を持つ美女である。

スリーサイズは今のところ公表されていないが、新世界編からはオトナの女性に成長した姿での再登場ゆえに、原作とアニメ版共に抜群のプロポーションを発揮しており、豊満なバストや細いウエストが特徴。

スラッとした脚に履いている黒ニーソによって太ももが強調されており、劇場版『FILM GOLD』では右上に貼られたイラストのように足を組んで座るセクシーな仕草がさりげなくアピールされているなど、色気のある美脚や脚線美が際立っている。

以上のように再登場後は凄惨な幼少期の頃では考えられない程の色気ある仕草や外見が注目を集め、奴隷時代と比べると見違える程に立派な美女へ成長し、服装や立ち振舞いを自由にできたことが窺える。

人物

現在

明るく思いやりのある性格。周りの唐突な行動に常識的な突っ込みを入れるなど、聡明な大人であることがわかる。作者曰く「面倒見が良い」らしく、ルフィエースに似て無茶をしたり突っ走ることの多いサボとコンビを組み、チームメイトのハックと共にサボの補佐として彼の世話を焼いている。

過去

Before

天竜人の奴隷という壮絶な経験をして以降は殺されたくないために何をされても常に笑顔でいるという異常な部分が見られる程に精神が壊れかけており、誰にも心を許せずに怯えて過ごしていた。

After

しかし、故郷に帰す仕事を頼まれてしばらくの間、共に航海していたフィッシャー・タイガーやタイガー率いるタイヨウの海賊団の面々の力により、元の可愛げのある少女の姿に戻った。

恐れていた魚人たちとも徐々に打ち解け、人懐っこいその性格はジンベエを筆頭に海賊団が持っていた人間に対する意識を溶かしており、はっちゃんマクロらは彼女との別れを惜しんでいたが、アーロンだけは「大人になる頃にゃ あのガキも他と同じになる」と完全に心を許す事はなかった。

しかし、その台詞に伴った表情には憂いと諦めが見て取れ、「アイツ一人だけが魚人への差別意識を改善しようとしても無駄だ」という趣旨の発言も併せて考えると、当時の魚人への差別意識の根深さと、その中であっても互いに信を交わせたコアラの存在を暗に認めていたであろうことが理解できる。つまり、「大人になる頃にゃ あのガキも他と同じになる」というアーロンの台詞には、「今の時点では他の人間とは違う」とコアラを認めつつも、「おれ達と別れることで、コアラは他の人間と同じ差別意識に染まってしまう」……と、未来の彼女の「魚人族に対する意識」に対しては憂いと諦めが見て取れるということである。

ただ、実際には『アーロンの憂いと諦め』は実現せず、コアラは心優しく人懐っこく、何の差別もない真っ直ぐな心根のまま育った。アーロンは知らないが、彼女は何一つ変わらなかったのだ。

戦闘能力

人間でありながら魚人空手師範代という称号を持つ程の実力者に成長。作中では本格的な戦闘シーンはまだ描かれていないが、ドンキホーテ海賊団の下っ端の兵達を容易く一蹴する活躍を見せている。

また、ソーシャルゲームなどでは「三千枚瓦正拳」を披露しており、原作でもその力量が事実ならば同じく魚人空手の使い手であり「千枚瓦正拳」を究極技とするクロオビの実力を遥かに超えていると予想される。

経歴

過去

嘗て聖地マリージョアで天竜人の奴隷として働かされていた。

15年前、冒険家フィッシャー・タイガーの聖地マリージョア襲撃事件の際に奴隷から解放され、マリージョアより逃亡した。

その3年後、故郷のフールシャウト島まで送り届けてもらうためにとある島からタイヨウの海賊団の船・スナッパーヘッド号に乗船した。

奴隷の生き方が体に染み付いていた為に、怯えながらも常に笑顔を絶やさずにいるという異常事態に陥っていたが、タイガーに背中にあった天竜人の烙印を太陽のシンボルに変えてもらった。タイガーに叱咤されて以降は魚人達と一緒にいる内に本来の感情を取り戻した。その後、無事にフールシャウト島に送り届けられたが、島の住民は「天竜人の所有物であるコアラを見逃す代わりにタイガーを見殺しにする」取引を海軍本部少将ストロベリーと交わしていた為にタイガーが海軍の部隊に襲撃された事を知らされることは無かった。

その後、14歳の時にハックに連れられ革命軍に加入。

この前に詳しい経緯は不明だが、動機にタイガーの死、そして村人や魚人との交流、虐げられていた奴隷時代のことがあるのは想像に難くないだろう。

ハックに魚人空手を習い、高い実力を認められて師範代及び幹部にまで成長した。また、相性が良かったことでサボ・ハックとのチームで任務を任されるようになり、マリンフォード頂上戦争後にはモンキー・D・ドラゴンの指示で西の海に散らばる革命軍幹部の軍隊長たちを招集した。

ニコ・ロビンが本部での滞在を望んだことで出会い、麦わらの一味の2年間の修業期間中に行動を共にしていたらしく、彼女を「ロビンさん」と呼び慕っているが、2年後に自分たちと離れてしまうことで彼女の知識を狙う世界中の敵から守れなくなることを危惧し、ロビンに護身術として魚人空手の“奥義”を始めとした技術を指南し、実質的にロビンの師匠となった。

第2部 最後の海・新世界編

ドレスローザ

ドレスローザから流れる武器や兵器の流通を調査する為、サボ・ハックと共にドレスローザに潜入する。

サボがコリーダコロシアムにてメラメラの実を入手した後にロビンと再会を果たし、麦わらの一味の一部のメンバーとも知り合う。一旦調査の為にコロシアムの地下に留まり、再びサボと合流した後市民の救出活動に努める。その途中で不穏な動きを見せるジーザス・バージェスを発見し、隠れながらサボに報告した。

その後、地下交易港にてドンキホーテ海賊団と闇取引している者のリストを回収しサボ達と共にバルティゴに無事帰還した。

革命軍の本部であったバルティゴでドラゴンに再会した時にはドレスローザで押収した武器に産出国が限られている酒鉄鉱という特殊な鉱物が含まれていることを説明した。

余談

背中には大きな太陽の焼印があるが、これは天竜人の奴隷の証である“天駆ける竜の蹄”の焼印を覆い隠す為の物。

現状登場しているキャラの中で、魚人・人魚以外で唯一タイヨウのマークを体に持つ人間でもある。

75卷SBSでは、彼女を含む革命軍について作者尾田氏がコメントしている。

革命軍の人々は、それぞれが世界に反する強い思いがあると思うんですが、物語をつなげて、現在の肩書き「魚人空手師範代」なんてのを見ると、コアラという少女はあれからどんな想いで生きてきたのか想像がふくらみ泣けてきます。僕にとってコアラはホーディと真逆の人生を生きる、とても意味のあるキャラクターです。

直接迫害されたわけでもないのに周囲の環境で一方的な憎悪をみせるホーディに対し、 当初はろくな知識もなかった魚人・人魚族と数週間共に過ごし、彼らのことを信頼するようになったコアラは、 正に人間側における“受け継がない意志”を体現したキャラクターである。

どのような形であれフィッシャー・タイガーの意志を継いだ者は作中に数多くいるが、“解放と自由”の意志は奇しくも人間のコアラが一番近い形で受け継いでいるのではないだろうか。

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