「海賊か……… それもいい…」
「男の船出を邪魔する理由がどこにある」
「思うままに生きろ ルフィ………」
「時代は時として… あらゆる偶然と志気をおびて 世界に問いかける!!」
「我らがいずれ出会う日も来るだろう…」
「自由の為共に戦う意志のある者は この船に乗れ!!!」
概要
革命軍総司令官。
その名は世間でも広く知られており“世界最悪の犯罪者”と通称される程の超大物。
海軍本部中将モンキー・D・ガープの息子であり、他ならぬ主人公モンキー・D・ルフィの父親でもあるが、世間的には「ドラゴン」の名前だけで知られており、当人もこれまで自らの素性を多く語らなかった為、一般の海兵は愚か、同志である革命軍幹部陣ですらこの事実を知らずにいた。
(作中ではウォーターセブンにてガープから、初めて本名とルフィとの関係が大量の海兵達もいる中でサラッと公言された)
ルフィ自身も、誕生以来彼とは全く面識がなく、ローグタウンではスモーカーの拘束から救われつつもその存在に気付かなかった。
プロフィール
本名 | モンキー・D・ドラゴン |
---|---|
異名 | 反逆竜、世界最悪の犯罪者 |
年齢 | 53歳→55歳 |
身長 | 256cm |
懸賞金 | 不明 |
所属 | 自勇軍隊長→革命軍総司令官 |
所属船 | ヴィント・グランマ号 |
悪魔の実 | 不明 |
覇気 | 不明 |
出身地 | 東の海 ドーン島 ゴア王国 |
誕生日 | 10月5日(ドラゴン=10,5) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | F型 |
好物 | ボカディート |
家族 | モンキー・D・ルフィ(息子)、モンキー・D・ガープ(父) |
初登場 | 単行本12巻 第100話『伝説は始まった』 |
WT100 | 62位(14410票) |
CV | 柴田秀勝、井上和彦(青年期) |
人物
容姿
身長250cmを越える長身の大男で、眉毛のない額に鋭い眼光と印象的な黒い長髪が特徴。顔の半分に大きな赤色の刺青が入っているが革命軍結成時には入れてなかった。黒緑色のマントを羽織り、2年前はよく黒いローブのようなものを被っていたが、素性がはっきりして革命軍の描写が増えた2年後はローブを被る場面が少なくなっている。
性格
ルフィやガープと同様に高いカリスマ性と確固たる強い信念を持つ。『打倒天竜人』を掲げる革命家で世界各地・各国でクーデターを起こしているが、革命の名の下の争いがもたらす『負の側面』も深く認識している。
また勝利に浮かれる部下に対して「勝利を喜ぶな!! 戦争だぞ」と叱責する等、思慮深く厳格な一面も持ち、庶民に対して幾らでも冷酷になれる自らの国に強く失望しており、彼が革命軍として動いているのは、世界貴族やゴア王国に顕著な理不尽極まりない格差社会を変えようとしている為と思われる。
今のところ父や息子ほど能天気でマイペースな姿は見せていないが、「自分の身内に関する情報を周りに「言ってなかったか?」と伝え忘れる」「ある程度親しい間柄で一定以上年上の男性は『おっさん』呼ばわり」「自分の掲げる信念から著しく逸脱した場合は長い付き合いの仲間や部下であっても厳粛な態度を取る事もある」など、内面的な共通点も全く見られないわけでもない。
イワンコフが「破天荒さは父譲りのようね」とルフィを評してることから破天荒なのは親子三代変わらない模様。
世間の評価
世界政府はドラゴンを「世界最悪の犯罪者」と認識し、8年前の世界会議レヴェリーでも「この男の思想は危険すぎる」と各国の王の議題になる程。海軍は疎か海賊にもその名前の意味は大きいらしく、ルフィと共にインペルダウンを脱獄したバギーや王下七武海の一人であったゲッコー・モリアは頂上戦争にてモンキー・D・ルフィがドラゴンの息子であるのを知った瞬間、驚きの余り顔を歪めている(身内の革命軍ですら、頂上戦争が起きるまで彼の素性を知らなかった)。
戦闘能力
現時点では直接的な戦闘描写がない為、明確な戦闘能力は不明。
ただし、ルフィがローグタウンでスモーカーに処刑されそうになった際、ルフィを救う切っ掛けとなった突風や雷は彼が起こしたものと推測され、以降も「風」に纏わる話題が幾度か登場している事実等もあり、ファンの間では「風に関連する悪魔の実の能力者ではないか(おそらく自然系や神の能力) ?」の説が有力視されている。
ちなみに、所属船”ヴィント・グランマ”号の”ヴィント(Vint)”は、ドイツ語で”風”の意味を持つ。
また、世界中の革命軍を束ねる、並々ならぬ立場に君臨している事実に加え、頂上戦争においてルフィが無意識に「覇王色の覇気」を発動した際にガープが「やはり持って生まれたか…」イワンコフが「血は争えナッシブル」と発言していた様子から、ドラゴン自身も「覇王色の覇気」を扱える可能性が高い。
その他、サボの回想シーンでは、魚人空手の名手であり当時彼の戦闘指南役だったハックを一蹴するほどまでに強くなったサボを軽くいなす(その後彼の師となり、戦闘技術を指導していたので、自身の名もあってサボより圧倒的に強い竜爪拳を使用する可能性がある)等、純粋な身体能力の高さも垣間見せている。また過去のとある経験から、銃をはじめとした武器の扱いも心得ている。
登場回数が多くない為にその実力は謎に包まれていながらも、徐々にではあるがその高い実力の程が語られつつある。
経歴
過去
55年前、王族・貴族と庶民の階級差が激しく理不尽な差別が横行する東の海『ゴア王国』にモンキー・D・ガープの息子として生まれる。
22年前、世界政府の禁忌に触れバスターコールによって無残に荒廃したオハラと故郷のゴア王国の不要な物を淘汰した格差社会を「不条理な世界の未来の縮図」と考え、恐ろしい世界と未来に変革を齎すべく「革命軍」を結成し決起した。
12年前、通りかかりに出会った貴族の少年・サボから、ゴミ山に棲む貧民達を虐殺する為に、貴族達が火事を仕掛けた真実と、自らが貴族に生まれたことを恥じる告白を聞く。
また、その翌日にゴア王国に訪れた天竜人の砲撃を受けて海に沈められたサボを救出しており、彼が革命軍に参加する切っ掛けを作っている。
サボとは後に師弟関係にもなり、ドレスローザに革命軍として現れたサボは彼に仕込まれた可能性がある「竜爪拳」を使用している。
第1部 サバイバルの海 超新星編
東の海編
1人でローグタウンを訪れ、ルフィがスモーカーに捕縛された際に自身の能力で起こしたと思われる突風でスモーカーを妨害し、我が息子の偉大なる航路への船出を見送った。
この時、ルフィはスモーカーに顔を押さえつけられていた為その姿を見ておらず、水の都で再会したガープからサラッと告白されるまで父親の存在を知らなかった。
エニエス・ロビー編
革命軍の本拠地バルティゴにて、ルフィがエニエス・ロビーでの戦いに勝利したことを知り、1人笑みを浮かべていた。
頂上戦争編
マリンフォードで勃発した白ひげ海賊団と海軍本部及び王下七武海による頂上戦争にルフィが参戦したことで、ドラゴンの素性は全世界に知れ渡った。
終戦から数日後、ドラゴンはインペルダウンから脱獄してカマバッカ王国に帰還したイワンコフと連絡をとる。そして、同志であるくまの身に起きた事を話した模様。
また、戦争がきっかけで記憶を取り戻したサボの頼みを聞き入れ、メラメラの実を発見したら確保するよう革命軍全体に伝えた。
第2部 最後の海 新世界編
ゾウ編
ドレスローザからサボ達がバルティゴに帰ってきた後、コアラから各地の味方の様子やドレスローザでの収穫、共に2年を過ごしたロビンの安否等の報告を受けた後(ルフィについてはサボからさんざん聞かされた)、コアラに各地に散らばる幹部の召集を命じた。
その後、ドレスローザから船に密航していたジーザス・バージェスの手引きによって、バルティゴに黒ひげ海賊団が攻め込んでくる予期せぬ事態が発生。革命軍は被害を最小限に留めることができたものの、長年の本拠地を手放すことになってしまった。
世界会議編
新たに革命軍の本拠地と定めたカマバッカ王国にて、世界会議で天竜人に宣戦布告する作戦、そして天竜人の奴隷となってしまったくまを解放する作戦をサボ達と固めていた。
ワノ国編
第二幕~第三幕 幕間
世界会議解散後、カマバッカ王国にてマリージョアに潜入したサボにまつわる衝撃的なニュースを知らされる。予期せぬ報せを受けたドラゴンは珍しく焦燥の顔を浮かべ、事実の確認を行おうとしていた。
終幕後
マリージョアから無事に帰還した3名の軍隊長及び天竜人から解放されたくまを迎え入れる。
一方、未だに帰還せずに単独行動をとっているサボに対しては無事であることを信じつつ、件のニュースが事実であれば断固として許さない姿勢をとることを宣言した。
その後、ルルシア王国に潜伏していたサボから通信が入り、本人の口から例の報道が虚偽のものであることを知らされたが、その直後に強大な力が働いたことでサボからの通信は途絶えてしまった。
更に解放したくまに関してもマリージョアに戻ってしまう。
エッグヘッド編
ルルシア王国から無事にカマバッカ王国に帰還したサボと革命軍入隊志望者たちを迎え入れた後は、イワンコフやサボと共に今回の成果報告の確認、並びにサボからマリージョアで起こった事件や虚の玉座に座る世界の黒幕、ルルシア王国の消滅の理由と言った真相を聞く事となる。
海軍の天才科学者ベガパンクと通話していたが、彼の回想により、彼とは20年以上前から知り合いだったことが判明。
当時は顔の刺青はなく、やや長髪だった。
当時から「自勇軍」を率いており、世界政府に対する反抗心はあった模様。
しかし面識のあったクローバー博士率いるオハラが「歴史の本文」を研究した罪でバスターコールにより滅亡。「法律という名を得た"理不尽"に意見しただけの非力な学者達が暴力によって叩き潰された」という非情な現実を目の当たりにし、これをきっかけに戦える軍隊を作ろうと決心し、イワンコフやくまを誘って革命軍を立ち上げた。
それを聞いたベガパンクは「戦争を嫌っていたお前がか...!?」と驚いており、かつては直接的な戦闘行為による改革を是としない姿勢を取っていたらしいことが判明した。上記の「勝利を喜ぶな」という発言も、単に勝利に浮かれないように部下を叱咤したというだけでなく、どのような形であれ『戦争による勝利』というものを美化しすぎてはいけないのだという意志の表れとも言えるだろう。
その後、ベガパンクが語る「世界の真実」を革命軍の面々と共に視聴していた。
余談
上述の通り、見た目も性格もガープやルフィとは似ても似つかぬ事から「実はルフィの養父であり実父ではないのではないか?」又は「モンキー家の婿養子でガープの実子ではないのではないか?」等の憶測が出ている。
後者については単純にガープが天竜人を嫌悪し、竜と同じ意味を持つ名前を実子につけるのは考えにくい為。ドラゴンがガープの妻に似た可能性もなくもないが…。
だが、若い頃のガープはドラゴンに似た容姿で描かれ、ワンピース ドットコムのキャラ紹介や『ONE PIECE 500QUIZ BOOK 2』では『ドラゴンはガープの息子』と明言されており、本編1087話においても「息子が革命家になった‼︎」というガープ自身の発言がある為、実の息子であっている様子。
また、年齢から換算するに革命軍と同じく世界政府を狙っていたあの海賊団の存在を知っている可能性も有るが詳細は不明(少なくともあちらは革命軍とは違って、仲間殺しが日常茶飯事だった程メンバーの仲が悪過ぎたらしいが)。
サカズキがルフィのことを「ガープの孫」ではなく度々「ドラゴンの息子」と呼んでいること、ドラゴンと同い年であることから「彼と同期、もしくはかつて親しかったのではないか?」と読者に推測されている。
関連タグ
革命軍 エンポリオ・イワンコフ バーソロミュー・くま サボ コアラ
以下、単行本未収録話(1097話以降)のネタバレが含まれます。
革命家になる前は海軍に所属していたこともあるが、そこでは正義を見い出せなかった。武器を扱えるのはこのため。
その後少なくとも25年前には自勇軍として活動していた。各地でデモを引き起こし、この年指名手配された。
22年前、奴隷政策を始めたソルベ王国に介入しこれを止める。ここでくまやジニーと出会い、2人は彼らと面識のあったイワンコフの勧誘がきっかけで自勇軍に加入した。そして自身とイワンコフ、くまを柱として革命軍を結成する。
なお、第1101話”ボニーへ”では、他の革命軍のメンバーの誰よりも先にバーソロミュー・くまに、自身に息子が存在することを仄めかす様にして明かしている。