「おかわりまだか!? なくなりそうだ!!!」
「ピザお~か~わ~り~!!!」
※この項目はアニメ未放送のネタバレ情報を含みます。 |
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概要
元革命軍の幹部で元王下七武海の1人でもあったバーソロミュー・くまの娘。
南の海で海賊団を旗揚げし、2年前は麦わらの一味と同時期にシャボンディ諸島に上陸した大物ルーキー「11人の超新星」に数えられ、2年後は「最悪の世代」の一角として危険視されている。
マリンフォード頂上戦争の終結後、新世界で黒ひげ海賊団に敗北。自身の部下達と共に一度は海軍に拘束されるが脱走し、現在は1人で逃亡生活を送っている。
プロフィール
本名 | ジュエリー・ボニー |
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異名 | 大喰らい |
年齢 | 10歳→12歳 |
身長 | 174cm (20代前半の姿) |
懸賞金 | 1億4000万ベリー→3億2000万ベリー |
肩書き | 最悪の世代、元ソルベ王国王女 |
所属 | ボニー海賊団船長 |
所属船 | ジュエリー・マルゲリータ号 |
悪魔の実 | トシトシの実 (超人系) |
覇気 | 武装色 |
出身地 | 赤い土の大陸 マリージョア |
誕生日 | 9月1日 (大喰らい=00901) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | F型 |
好きな食べ物 | ピザ(マルゲリータ) |
嫌いな食べ物 | にんじん |
趣味 | 食事、ジェンガ |
イメージ国 | オーストラリア |
イメージ職業 | ピザ屋 |
イメージ花 | フリージア |
イメージ動物 | 鹿 |
初登場 | 単行本51巻 第498話『11人の超新星』 |
WT100 | 85位(9929票) |
CV | 木内レイコ (第392~736話) → 高木礼子 (第888話~) |
人物
一人称はあたし。
容姿はピンク髪で、特徴的な帽子や茶色い毛皮のコートにサスペンダーを着用し、ホットパンツや柄のあるニーソックスを履いている。
性格や言動は男勝りでかなり気が強い。
また「大食らい」の異名通りモンキー・D・ルフィにも匹敵する大食いで、片っ端からドカ食い。
上記の通り言葉遣いも食べ方も非常に豪快である一方、初対面のゾロを身を張って救っては諌め、新聞を読んで情報のチェックも欠かさず行うなど、意外に思慮深い上に情報通で、洞察力に富んだ行動や一面を持つ(恐らく世界政府に監視されていた過去からだろうか)。
また、各地で事件を起こす同世代の活躍を知った時は嬉しそうにしたりと、彼女なりに海賊ライフを楽しんでいる様子。
ルフィとはエッグヘッドで初めて邂逅。
互いを「同世代の海賊であり、同時に敵である」と認識している・・・が、直前に麦わらの一味に救われた経緯や、その時点では特に積極的に敵対する理由が皆無である、そして何より大食い同士波長が合った様子で一味とも仲を深めている。
ちなみに虫が苦手らしく、ある理由から虫が大量に寄ってきた際は、絶叫した後に泡を噴いて失神している。
名前の由来は、実在したカリブ海の海賊『アン・ボニー』。
戦闘能力
悪魔の実
名称 | トシトシの実 |
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分類 | 超人系 |
能力 | 自分や他人の年齢を操作できる |
自分の肉体や、対象の相手の肉体の年齢を操作できる「年齢自在人間」。
実の名前は107巻のSBSにて判明。
相手に使えば、敵を子供にしたり老化させて戦闘力の低下・無力化に陥らせる芸当も可能と、直接的な攻撃力は持たないがかなり厄介。
ただし、生物に対して永続的な効果はないので、一定時間で解除される模様。
対象は人間のみならず動物や無機物にも使用ができ、映画『ONE PIECE STAMPEDE』では低速にしないと判り難いが、卵を能力で急成長させ瞬時に鳥に羽化させて、それを目晦ましに利用する応用技を披露している。
また、自身にも行使して老婆や子供になるのも可能で、普段は20代前半の姿で行動している。
こちらは特に戦闘に役に立たないように思えるが、容姿が変わるため変装としての利用が可能で、逃亡や食い逃げ、潜入にはもってこいな能力。
本人の機転と演技力次第では、銃などの乱用も厭わぬ厄介者から第三者を守るのにも活用可能と、マネマネの実のような有用性も持ち併せている。
一方、自身の身体の年齢操作はかなりのエネルギー消費が掛かる様で、並外れた大喰らい振りもこの能力に起因している模様(つまり実年齢の姿が最も消耗が少ない)。
年齢を未来へ操作する場合、操作後の姿は能力者のイメージによって変化をつけることが可能(過去へ操作する場合もイメージによって変化をつけられるかは現状不明)。
故に、能力者自身が強くイメージさえ出来れば、非血縁者や異なる種族の特徴、自然な発育過程では有り得ない程の腕力、果ては他の悪魔の実の能力さえも反映可能であり、望んだ未来の可能性を強引に前借り出来る反則じみた能力と化す。
ただし、良くも悪くも能力者のイメージが大きく反映されているため、精神の乱れなどでイメージがブレれば正常に発動しないという弱点もある。
アインのモドモドの実としのぶのジュクジュクの実を合わせたような能力だが、
- これら2つと違って生物に永続的な効果がない
- イメージによって年齢操作に指向性を持たせる芸当が可能
などの点が大きな差異となっている。
なおサターン聖曰く「いかなる未来にも変身できるが、現実を知る度に選べる未来が狭くなっていく」とのこと。
実際に現実を知る=経験を積んで情報を得ることにより、選べる未来=ボニーにとって「あり得ると信じられる可能性」は減少するものの、直面した現実に「こうありたい」という願望の形が存在すれば、それをまんま模倣することで強力に行使することは可能である。
「こうありたい」というイメージを具現化するという意味では、悪魔の実の本質にもっとも近い能力だとも言える。
基礎戦闘力
直接的な戦闘描写はほとんどないため詳細は不明。ただ、前述の『ONEPIECE STAMPEDE』では、大量の小鳥の群れに紛れる目晦ましで近づいてダグラス・バレットを怯ませるほどの蹴りを放つ。
バレットに思い切り岩盤に叩きつけられても、その後立ち上がるタフさなども相まって『「最悪の世代」の一角』に相応しく、相応の実力は間違いなく有しているものと思われる。
しかし、劇中では不運にも黒ひげや黄猿、五老星の一角と本作でも別格クラスの猛者との交戦が多く、劣勢に追い込まれる場面も散見されている。その他にも武装色の覇気に目覚めている描写がある。
エッグヘッド編にて戦闘能力の大半が判明。
後述のゆがんだ未来(ディストーションフューチャー)を用いた、巨人族などの他種族やニカへの変身、そこに武装色を用いた肉弾戦が主。
総合評価として、暫定では“あたしが一番自由な未来”の変身とサターン聖に与えたダメージ(ルフィのパンチの威力込みではあるが)等を鑑みると、トップクラスの戦闘能力を有すると思われる。
技
- ゆがんだ未来(ディストーションフューチャー)
能力を発動し、確定していない未来の可能性の内一つを選んで具現化する。あくまでも「~みたいな未来」であるため、オリジナルと全く同じではない。
過去篇以前は漢字表記(歪んだ未来)であった。
- 何かあった未来:パシフィスタの目を欺くため、ルフィに対して変装用に使用。かつてSBSで登場した”何かあった未来”とよく似た姿に変えた。
- 名称不明:逃げ回るべガパンクを追い詰める際、義父のような怪力の巨体へと変身した (なお、この時の表記は“歪んだ”“未来”であった)。
- コニーみたいな未来(仮称):世界会議編で自身に使用。ソルベ王国の王太后コニーにそっくりな老人の姿に変身した。
- ニカみたいな未来:自身に使用。ルフィがギア3状態で行っているものと同様の腕力強化を再現した。
- 巨人みたいな未来:五老星の1人との戦闘で自身に使用。巨人族と同等の巨躯に変貌する。
- 一番自由な未来:自身に使用。ギア5のルフィ≒ニカの姿を見た上で、本人からどういう状態なのかを聞いたためかイメージがより確固としたものになっており、ギア5とほぼ同じ状態を再現している。ただし、流石に体力の消耗はオリジナル以上のようで、一瞬変身しただけで「もうムリ… 自由疲れる…」と倒れ込んでしまった。
- 跡死突き(トシつき)
パイプなどを用いた突き技で、受けた相手の年齢を具現化させて身体から弾き出す。
- 老化衝撃(オイルショック)
無機物に使用する技。対象を経年劣化させて破壊できる。
- 臨死体験(エヌディーイー)
銃撃した相手に「体が溶けて白骨化していくような感覚」を体験させる。肉体的なダメージは与えられないが、並の相手ならあまりの恐怖に気絶する。
名前の由来はそのまま「NDE("Near Death Experience":臨死体験の略称)」から。
- 解放のニカパンチ
「一番自由な未来」モードで使用。ルフィの使っていた「ゴムゴムの巨人の銃」に似た技で、肥大化・武装硬化した腕を伸ばしてパンチを叩き込む。
活躍
過去
元・革命軍の幹部で元・七武海の1人でもあったバーソロミュー・くまの娘とされるボニーであったが、実はくまは「養父」に当たり、彼の種族であるバッカニア族の血も引いていない。
くまの養子となるに至った経緯は、自身の母であるジニーは彼と幼馴染みであったからで、くまは彼女やエンポリオ・イワンコフ共に天竜人の奴隷の身で過ごし、ゴッドバレーにおけるロックス海賊団事件を機にソルベ王国への逃走に成功。以降、くまとジニーは共に支え合いながら時を過ごし、やがてはモンキー・D・ドラゴン率いる革命軍の一員となるに至った。
しかし、美しく成長したジニーは、天竜人に見初められてしまったのを機に、一方的に「嫁入り」の形で再び捕らわれてしまい、その後に生まれたのがボニーであった。つまり、ボニーは一般人と天竜人の間に生まれた混血児である。
だが、自身が生まれたばかりの時期、実母のジニーはジェイガルシア・サターン聖の人体実験の影響で不治の難病『青玉鱗』に罹り、それを理由に夫の天竜人に捨てられたジニーは、娘の自身を連れて余命幾許も無い命を賭して、ソルベ王国にまで帰還。くまの教会で息絶えたジニーをくまに発見され、連れ出されたボニーはくまに娘として育てられた。
そして数年後、ジニーの命を奪った青玉鱗がボニーにも発症(現在の左目の下のピアスの箇所)してしまい、それを案じたくまはドラゴン達からの了承を得た上で革命軍を抜け、親子2人での時間を過ごすようになった。
その後、くまは南部の住民を虐殺しようとするベコリ王を力ずくで排除し、国民の支持を受けて王座を引き受ける。これにより娘として育てられていたボニーも王女として扱われるようになるが、変わらぬ生活の中で突然「トシトシの実」の能力が発現する。この現象も「悪魔の実を直接口にできない赤ん坊に、悪魔の実の成分をエキス化して能力を付与できるか?」というサターン聖の実験によるものである。
それからは先々代王にしてくまの補佐官であるブルドッグと、その母であるコニーと共に能力をコントロールする練習をしており、年齢を操作するコツを身に着けていった。
この練習の一つが「コニーと同じ年齢に変身すること」であり、マリージョアでコニーに化けられたのは顔立ちが似ていたことのに加え、成り済ましに慣れていたからである(ちなみにくまでも間違えるほど似ている)。
後にベコリを連れてやってきた海軍をくまが蹴散らし、父が海へ出てからはコニーと共に暮らしていたが、革命軍と再会したくまによってベガパンクと引き合わされ、彼の技術によって治療される。
当初は『くまを素体とするクローンの作成』のみを条件としていたが、サターン聖により『くまの王下七武海加入』『自身の改造』『治療後のボニーと接触しない』『改造が終わるまで世界政府がボニーの身柄を預かる』などの様々な難題を追加。くまは「ボニーにそれを知らせない」「治療後のボニーがソルベ王国の教会で養生できる」の2点を条件にそれを受け入れる。
そしてボニーは半年の間くまと共にエッグヘッドに滞在し、治療を受ける。戦桃丸やボルサリーノとはこの頃出会い、親交を深める。
治療後はサイファーポールの監視と共にソルベ王国に帰還し、くまと再び別れる。
しかし、くまが送って来る手紙は監視員のアルファが全て破棄しており、愛娘の元に届かなかった。一向にくまからの手紙が届かない現状、10歳になって病気も治ったのに外に出られない状況に不信感を募らせ始めた矢先、コニーから「看護師だと思っていたアルファ達が政府の監視員である実態、くまが政府との何がしかで帰ってこられない、手紙が届かないのもそこに理由がある」と密かに教えられ、ボニーは遂に脱走を決意。
トシトシの能力でコニーに化けて港へ向かい、コニーがあらかじめ手配していた専用の船と、くまの友人達に迎えられ出航。逃がすまいとアルファが追ってくるが、ボニーはこれに対し、くまから聞いていた「太陽の神ニカ」の伝承をヒントに「歪んだ未来」を発動、「ニカみたいな未来」の可能性を引っ張り出してパワーアップし、アルファを一撃で粉砕した。
かくして父を探すべく海へ飛び出し、海賊となったボニーだが、政府からすればくまを繋ぎ止める人質であるボニーを逃がすわけには行かず、懸賞金を掛けて追撃。
何度か捕まったもののその度に逃げ出したようで、ルーキーに数えられるようになってからも目的は一切変わっていない。
第1部 サバイバルの海 超新星編
シャボンディ諸島〜マリンフォード頂上戦争編
シャボンディ諸島で11人の超新星の1人として登場。カポネ・ベッジやバジル・ホーキンスなども滞在した店でピザを大量に平らげていた。
ゾロが天竜人であるチャルロス聖の真正面を歩いた上、発砲に対し反撃しようとするのを目撃した際は、海軍大将が諸島に呼び出される事態を回避すべく、能力と持っていたワインを行使してゾロを死んだように見せかけた。
その後モンキー・D・ルフィがチャルロス聖をぶっ飛ばしてしまったため、結局はボルサリーノ率いる海軍が諸島に襲来。ボニーは能力で海兵を無力化させ、無事に逃げ切ってみせた。
天竜人の騒ぎから1週間程経過した後、マリンフォード頂上戦争が勃発。戦争の中継をシャボンディ諸島で眺めていたが、人間兵器に変貌した父の姿を発見し涙を流す。
その後戦争の終幕をマリンフォード沖で見届けた後、ボニーは自身が涙を流すに至った元凶を探し出すべく、新世界へ進出する。
しかし、新世界の燃える島にて黒ひげ海賊団と交戦し敗北。
ボニーは囚われの身となり、“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチの勧誘を蹴ったため海軍との取引のネタに使われてしまう。
海軍の強硬姿勢のため取引は失敗に終わるのだが、そのまま取引場所に放置されたボニーはやって来たサカズキに捕縛された。
上記の経緯に加え、第2部からはボニーの単独行動しか見られていない現状から察するに、彼女が率いる海賊団は事実上これで壊滅したと思われる。
サカズキ「お前が政府から逃げたと聞いた時はひやりとしたがのう…… だがもう 終わった」
ボニー「お前たち……! 絶対許さねェからな!!」
第2部 最後の海 新世界編
パンクハザード〜ドレスローザ編
燃える島で海軍に捕まるも経緯は不明ながら逃亡に成功したようで、自分の能力を駆使して食い逃げをしながら逃亡生活を送っていた。
2年の間に何らかの事件を起こしたのか定かではないが、彼女もまた大きな事件の時に必ず名を含まれていた「最悪の世代」に含まれている。ただし、ボニー海賊団の仲間達の姿は確認されていない。
モンキー・D・ルフィがトラファルガー・ローと共にドンキホーテ・ドフラミンゴを討ち取ったニュースを読んだ際には「同期として嬉しい」と発言した。
世界会議編
ソルベ王国の王太后コニーに変装し、世界会議が行われる聖地マリージョアに単独で潜入する。その際『無敵奴隷』として天竜人に弄ばれるくまの姿を発見する。
また、潜入中にサボに会い、サボもボニーの素性を把握しており、サボら革命軍と自身の目的が『くまの解放』であった事情から利害が一致により手を組み、くまの解放を革命軍に託し、自身は「くまの意識を取り戻す方法をベカパンクから聞くためにエッグヘッドに行く」とサボに告げ、彼と別れエッグヘッドに向かった。
エッグヘッド編
ワノ国を出港した麦わらの一味の前に、海で溺れている所を救助される。その直後、彼女を追って巨大な改造されたサメが麦わらの一味に襲い掛かり、一味はなし崩し的にボニーを救助したルフィ、チョッパー、ジンベエのチームと、それ以外のチームとに分かれる。
その後、昔訪れたことがあるエッグヘッドに流れ着くと、ボニーはルフィ達に救助の礼を口にしながらも、自身を「ルフィ達の敵だ」と断言、そして同時に「エッグヘッドに研究所を構えるDr.ベガパンクに用がある」旨を告げる。
エッグヘッドの工場層に登り、ベガパンクの猫「アトラス」に出会った後、服装を未来風のものに一新してベガパンク本人の元へ向かおうとするが、そこへ無銭飲食及び衣類窃盗の罪で捕えようと襲ってきた警官姿のくまが来訪。迎撃しようとしたルフィを妨害し、レーザーで撃たれそうになりながら自身が「バーソロミュー・くまの娘である」事実を明かし、父を傷つけないよう懇願した。その際の口調は普段の男勝りなものではなく、幼げな口調であった。
ルフィ達に自身とくまの関係を明かした後は、工場層の「伝説の鉄の巨人」が保管されている場所で遂にくまの自我を奪った張本人のベガパンクと再会。
フレンドリーでありながら「人類の科学の発展の為ならば多少の犠牲は厭わない」とも受け取れる発言と姿勢を見せたベガパンクに対し、ボニーは道中拾ったビームサーベルでくまを元に戻すよう脅しをかける。しかし、そのビームサーベルは失敗作だった為、刀身に自身の苦手な虫が大量に集まってしまい、その場で気絶してしまう。
その後、ルフィたちがCP‐0の一悶着を経て研究層に到着したタイミングで目覚めると、再びベガパンクを追跡。
能力で彼を追い詰めるが、当のベガパンクは「くまを元に戻すことは出来ない」「自我を失うという決断はくま本人が下した」と告げられる。
その事実を信じられなかったボニーはベガパンクとしばらく口論を続けていたが、途中で肉球の印が施された扉を見つけ、能力でセキュリティを突破して「ルームNIKYU」に侵入。そしてくまの能力で弾き出された「くまの記憶の結晶」を発見する。
結晶に触ろうとする自身を止めようとするベガパンクを部屋から追い出すと、ボニーは結晶に触れてくまの過去を知り始める。
その後は真実を知りベガパンクと和解したボニーは矛先を変え、エッグヘッドからの脱出に協力するが、侵入してきたボルサリーノの光速蹴りを食らい、外にいる戦桃丸のところまで飛ばされてしまった。
その後、上陸してきたサターン聖に父の敵だと刀を突き刺すも、敵わず捕まってしまう。
能力で対抗し逃れようとするが、絶望的状況とニカを信じる思いが半信半疑になり力が弱まってしまう。
更には自身の出生や母親の死の真相の実験を聞かされ、サターン聖の残虐な本性に恐怖し戦意どころか、生きる意欲をも喪失。
自らの死を覚悟するも、突如エッグヘッドに現れたくまが身を挺してサターン聖の攻撃からボニーを守り救出された。
そしてサターン聖がバスターコールを発令したことで島は大混乱に陥るが、そんな中でもボニーは数名の海軍中将を子供に変える等大暴れしていた。
最終的にボニーやくま達は麦わらの一味を助けに来た巨人族の船で脱出することになるも、それを許すまじとマーズ聖が飛来。それを見たルフィはギア5を発動して迎撃準備を整える。
「いくぞ!!あいつらぶっ飛ばしてェだろ!?」
「そんなのムリだよ だってその姿...」
「やれるさ お前の能力よくわかんねェけど!!」
ルフィの発言を受けたボニーは、初対面時に彼の変身した姿について聞いた際、ルフィから返ってきた「あれはおれが”自由”になった姿だ!!」という答えを思い出しながら自身に”ゆがんだ未来”を使用。
その瞬間、ボニーの髪や服装が白く染まり、白い羽衣のような蒸気を纏った神々しい姿に変身した。
「あたしが一番...自由な未来!!!!!」
対峙する五老星からは「トシトシの実の幻影」「ただの猿真似」と全く脅威には見られておらず、ボニー自身もいくらも持たずガス欠に陥ったが、因縁の相手であるサターン聖が追撃して来たことで事態が一転。
迎え撃つドリーとブロギーを押しのけ乗り込もうとするサターン聖を前に、恐怖よりも絶望よりも怒りが勝ったボニーは再び立ち上がると、加勢に入ろうとしていたルフィに並ぶ形で参戦。
「お前らが“神”なわけない! 神ならいる! ヒーローもいる!」
「ホントは三人で暮らしたかった! 独りぼっちなら死にたいとも思った! だけど生きるんだ!」
「二人があたしを! 祝福してくれたから!!」
ルフィの「ゴムゴムの白い銃乱打」に合わせて放った「解放のニカパンチ」を炸裂させ、サターン聖に再生の追い付かないダメージを与えて引き剥がすことに成功した。
余談
- 涙の理由
頂上戦争の中継を見ていた際に涙を流していたため、読者の間では戦場で死亡したポートガス・D・エースや“白ひげ”エドワード・ニューゲートとなんらかの関係があるのではと注目されていたが、実際は人格を失い海軍の人間兵器と化したくま=パシフィスタに対してのものだった。
尚、ボニーはベガパンクがくまの人格を奪った事実に対して怒りを募らせており、くまの姿をしたパシフィスタの開発については理解を示している模様だが、パシフィスタもくまとして見てるため、敵として現れても戦えないばかりか、他者のパシフィスタへの攻撃を妨害してしまう。ルフィとサンジからも気持ちはわかるがやらなきゃやられると苦言を述べている。
『ONE PIECE』の公式キャラブックの「VIVRECARD ONEPIECE図鑑」の設定画に「ベガパンクに父を元通りにさせる」一文が掲載されており、早期からくまとの関係は構想されていたと思われる。
ちなみにルフィはボニーと出会った当初、「ボギー」と定番の間違えた名前で呼んでたが、父であるくまがサイボーグ化されたという話を聞いてチョッパーと共に「カッコイイ!」とはしゃいでいたものの、その真相とボニーの心情を知って流石に反省したらしく「ボニー」と訂正して呼ぶようになった経緯がある。
- 悪魔の実の名称
ネット上ではその能力から「トシトシの実」ではないかと予想されていたが、長らく名前は明かされなかった。107巻のSBSによると、作者の尾田先生本人もすっかり言ったつもりでいたようで、そちらで漸く判明した。本編でも1099話で名称が語られた。
- ボニー海賊団のメンバー
ボニー海賊団のメンバーはくまの過去編で登場したソルベ王国南部に暮らすくまの知己・友人達に似た姿をしているが、ボニー海賊団出航時の回想にて船員は彼ら本人であり、海賊団のメンバーとして彼女を支えていた実態が明らかとなった。
そんな船員達にとってボニーは娘のような存在であるため、出航後もボニーを今まで通り名前で呼んでいたが、海賊らしく振る舞いたい彼女の要望を受けて呼び方を「船長」と改めた。
関連イラスト
2年前
2年後
STAMPEDE
関連タグ
ONEPIECE 11人の超新星 最悪の世代 大食い 悲劇のヒロイン
実母: ジニー(ONEPIECE)
養父: バーソロミュー・くま
アイン(ONEPIECE)、しのぶ(ONEPIECE):この2人の能力を合わせると、ボニーの力に近い(端的にはタイムふろしきの表と裏)。ただし、半永久的に続くモドモドの実や永続するジュクジュクの実とは異なり、ボニーの能力には時間制限がある。
リリー・エンストマック:似たような異名を持つアニメオリジナルキャラクターの女海賊。