概要
かつてジュエリー・ボニーが侵された病。
自然光を浴びた皮膚が青い石のように固まり、やがて全身の皮膚が青く石化していく進行性の難病。
当時ボニーを診察した医師によると、ごくまれに聞く病気らしい。
この「石化」は、日光や月光など全ての自然の光で広がり、それを完璧に防いでも時間による病気の進行は避けられない。
当時治療法は確立されておらず、ボニーの母であるジニーは赤子のボニーとソルベ王国へ帰還する際に致命的な量の日光を浴びたため、全身が青い石に覆われた状態で息を引き取った。
さらにボニーも5歳の時に発症「持って5年、10歳まで生きられる事はないだろう」と余命宣告を受け、住んでいた教会が窓を完全に覆った半密閉空間にされざるを得なかった。(ボニーは医師の説明の「10歳」の部分だけ聞こえていたようで、くまはボニーを心配させまいと「10歳 “になるまでは” 治らない」と偽った)
くまはボニーの病を治すために世界を周り、その果てにドラゴンが紹介したベガパンクに治療を依頼し、彼が持つ未公開の技術を応用して治癒に成功した。
その他作中の病
ケスチア熱
有毒のダニ『ケスチア』に噛まれて発症する感染症。連日40度を下らない高熱に魘され、5日程で死亡してしまう症例から「5日病」と呼ばれる。
ケスチアは約100年前に絶滅したらしいが、古代の環境が残る島リトルガーデンには生き残っており、ナミが感染。しかしリミットの2日前にドラム島へたどり着き、Dr.くれはが念のため持っていた抗生物質で完治し事なきを得た。
樹熱(きねつ)
植物から人間に感染し、致死性も高い恐るべき疫病。感染者は体にアザが出るのも特徴。
約460年前のルブニール王国や400年前のジャヤで猛威を振るい、特にルブニール王国では死亡率が90%にも達する程の死病と恐れられたが、コナの木の樹皮から採取・精製できる特効薬『コニーネ』の発見で死亡率が3%以下までに抑えられた。
珀鉛病(はくえんびょう)
北の海のフレバンス王国で採掘されていた金属『珀鉛』によって起こる中毒(鉱毒)。ローが海賊として生きるきっかけ。
体内に蓄積された珀鉛の影響で体のあちこちが白くなり、世代を重ねるごとに余命が短くなり、全世代が似た時期に発症するその様相から伝染病と誤解され、国民は害獣のごとく殺害されていき、反撃する形で戦争に発展、王国は滅亡してしまった。(世界政府と国の王族は採掘が本格化する前に珀鉛の有害性を突き止めていたが産業価値に目がくらみ国民には隠蔽。国民は発症すると病気の実態の隠蔽、及び王族の国外逃亡で見捨てられた)
数少ない生き残りとなったローはオペオペの実の能力で自身を治療し完治させた。
ダフト
メルヴィユに自生する植物『ダフトグリーン』の葉や枝から放出される、粒子に含まれる毒素を多量に吸い込み、体内に蓄積する事で発症する中毒性の病。
発症者は体が少しずつ緑色に変色していき、変色部分は次第に硬直して動かせなくなる。
治療には『I.Q』と呼ばれる花から作られる薬が必要。
余談
症状、妊娠による母子感染が起こる事から元ネタは梅毒と推察される。
梅毒は青い石程露骨な病症は無いが、初期段階で皮膚の硬化(しこり)が見られ、数ヶ月かけて発疹が出来る第二段階、数年かけて全身に炎症が出来るなど、体表に目に見えて異常が見られ、最終的に数年かけて脳・心臓に異常を起こし死に至る病である。
感染経路から治療を恥ずかしがる人も多いが、現代では治療法が確立し、多くの医者が処方を知っている病である。
もしこの項目を読んでいて体表に硬い物が最近出来た等、気になった症状がある場合は恥ずかしがらずに医者に相談してみよう。
関連タグ
????:全身を覆い隠すローブを纏ったような風貌をしている、自然光がまず入らない閉鎖空間にて生活しているなどの状態から、一部読者から「この病の罹患者ではないか?」と疑われている。
石死病:ほぼ同じ疫病。ただし、こちらは意図的にパンデミックを起こすため製造された。
ネタバレ注意
その実態は、ジェイガルシア・サターン聖の人体実験による副作用である。
ジニーに施した薬物実験の詳細は不明だが、サターン聖曰く「また青いアザが出て失敗…」との発言から実験は思い通りの成果に至らなかったと思われる。
更に「生まれた子にも遺伝するとはな」との台詞から、ジニーの妊娠中に実験を行った模様。
つまりサターン聖はジニーが青玉鱗を患い命を落とす原因を作った張本人であり、くまとボニーの人生を大きく狂わせた元凶である。