概要
偉大なる航路前半部ドラム島にある国家で、王国の領地であるドラム島は島の全域が雪に覆われる非常に寒い冬島である。かつては医療大国として有名だったが、先代国王にしてドラム王国最後の国王ワポルの悪政によりそれは過去の栄華となっていた。また、数年前に黒ひげ海賊団の襲撃を受けており、悪政と海賊襲来というダブルの不幸を乗り越え、現在は名をサクラ王国に変更して国の立て直しを図っている。
国旗に髑髏を使用する珍しい国で、これには王国の成立に髑髏を“信念の象徴”として掲げていたヤブ医者Dr.ヒルルクの理念が関わっているからである。
麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーの故郷である。
基本情報
国名 | サクラ王国 |
---|---|
首都 | 不明 |
君主 | ドルトン |
領土 | ドラム島 |
原作での関わり
主人公モンキー・D・ルフィを船長とする麦わらの一味はアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビと共にアラバスタ王国を目指していたが、リトルガーデン出航直後に航海士ナミが40度を超える熱を発症する。船にまともな治療ができる者がいなかったため、一味は急遽進路を変更して医者を探すことになる。
医者を探す過程で一味は冬島ドラム島を発見し、上陸。王国では黒ひげによって襲撃されたことで統治者ワポルが国を捨てて逃げており、混乱状態になっていた。更にドルトンからワポルの当時の圧政によってこの島には一人しか医者がいないと知らされたルフィはナミを背負って唯一の医者であるDr.くれはの元を目指す。
同行したサンジは背骨を負傷し、ルフィも凍傷状態になるもなんとか目的地へ到達。そこでルフィはヒトヒトの実を口にして人間トナカイとなった、トニートニー・チョッパーと出会う。適切な処置でナミの熱も下がり始めたが、突如国を捨てたワポルが帰還。ルフィはチョッパーと共に戦い、国と彼が大事にしていた「ドクロの旗」を守りきった。
その後、ルフィはチョッパーを仲間に勧誘。チョッパーは断ろうとしたが、ルフィの「うるせぇ!!!行こう!!!!」の一言で一味入りを承諾。Dr.くれははチョッパーの恩師であるヒルルクの"一年中冬であるこの島に桜を咲かせる"夢を実現させてチョッパーを送り出す。船医を加えた麦わらの一味はアラバスタ王国を目指して出航した。
その後国王にはドルトンが就任し、国の名前を"冬に桜を咲かせる"サクラ王国に改名した。
現在の城はヒルルクが亡くなった後に他の場所に移されたのかドラム王国編の時点でくれはが住んでいる。
主要人物
国王
- ドルトン(現国王/元ドラム王国時代守備隊長/民間護衛団長)
- ワポル(前国王)
医者
- Dr.くれは(チョッパーの恩師の一人)
- イッシー20(トゥエンティ)
ワポルが国を治めていた時期に王直属として仕えていた20人の医者。彼ら以外の医者は国から排除されておりそれから逃れきったDr.くれは以外は医療技術を独占されて患者はワポルにひれ伏すのを強要されていた。ワポルが国から避難した際も連れ出されており、そのため民衆からは権力に屈した連中と信用されていなかったが彼ら自身は従わされようとも常に患者のために努めてきた者達であり、国に戻ってきた際に負傷したドルトンの治療とワポルが追放されるのにあたり以前の体制と決別。国が再建されるのを努めるのに加わって、くれはの指導のもと、2年後にはイッシー100と規模の拡大に至っている。
過去の人物
- ヒルルク(チョッパーの恩師の一人)
余談
サクラ王国編における重要かつ特徴的な存在として冬島にもかかわらず頻出するサクラ及び巨大なドラムロッキー(ロッキー山脈とドラムロックの掛け語)があるが、実は全くの偶然である事が作者の尾田栄一郎氏から明言されている
以下その時の文章である
カナダだったかなー
ドラムロックと言われる岩の写真を本で見つけてね。
かっこいいからそれをドラムロッキーという山にして、ドラム島という名前の島を作りました。
いわゆるチョッパー編の始まり始まり。
このシリーズもチョッパーのデザインがなかなか決まらなくて、見切り発車しましてね。
とりあえず描きたいものを描くんですこういう時は。
雪っていいよなーとか。
元気な腹出しババー出してやったぜ とか。
――さて、話は進み、どうやってまとめるかなーと悩んでいた時、とある本に公害の話がのってたんですねー。
何と工場から排出されるチリが雪にくっついて黄色い雪がふる町があるんだそうな。
へー。色つくんだー雪にー…。
ドラムロッキーにピンクの雪でも降ったらちょうど桜の木みたいになるよなー。
ホント桜みたいだなー。
あれ?ドクターくれはが桜のシャツ着てるぞ?
あれ?チョッパーの手の形 桜みたいだぞ?
あれ?桜でお話まとまるかな??
なんつってね。
そうやってたまたまできましたあの話。
予想以上に活躍した「山」のお話でした。
あんなデザインの山にしといてよかったー。
………世界一の漫画を書くにはこのくらいの発想が必要なのだろうか
関連項目
本編の流れ