概要
一般的な人間のおよそ7～10倍ほどの体格を誇る種族。
100年ほど前から人間との交流を図るようになり、現在では海兵として海の平和のために戦う者、海賊として各地を荒らしまわる者、あるいは人間社会で人間と共に普通の生活を送っている者なども存在し、偉大なる航路では比較的その存在を認知されている（東の海などの外海ではまだそこまで認知されていない）。
寿命は人間のおよそ3倍（約300年。場合によっては400歳以上生きる者もいる）で、彼らの年齢は人間に換算すれば1/3の数値となる。なので巨人の50歳は人間の16～17歳相当で、80歳でも20代半ばくらいにあたるが、成長速度は人間の2分の1程らしい。
背丈は12～13m程度の者が多く、やはり男性の方が女性より大柄。
偉大なる航路後半の海新世界ウォーランド王国に存在する「エルバフ」という王国出身の戦士達が最も有名だが、これ以外にも巨人族の集落や国は僅かながら世界中に点在するらしい。
体格通りの怪力を持ち、艦砲射撃でも大事に至らぬほどタフな体を持つ。
また、詳細は不明だが「古代巨人族」や「謎の巨人族」と呼ばれる人物も登場している。
価値観
人間よりも寿命が長いためか、時間に対してかなり寛容で、大切な目的を果たすために100年もの時が必要であったとしても、場合によっては「そのくらいなら」と承認してしまうほど。
また「世界一の強国」と名高いエルバフ出身の戦士はなによりも『誇り』を重んじ、死後も滅ばず語り継がれるほどの「名誉」を求め、その名誉を遺して死ぬことを最大の誉れと考えている。
決して命を蔑ろにしているわけではないが、「長生き」よりも「死に様」の方が彼らにとっては価値を見出せるものであるという。
ただし、相手の慎重な判断や撤退、悪意の少ない嘘などを、名誉に背く行為として否定する事はなく、時にはウケ狙いや芸名の類と勘違いしそうな偽名にわざわざ付き合う事もある。そのため、ルフィやウソップとはすぐに打ち解け、マザー・カルメルの考えも受け入れていた（もっとも、自分達の英雄とシャーロット・リンリンとのトラブルの際には、流石に納得がいかなかったらしく、複雑そうな表情を見せた者も少なくなかった）。
一方で、生まれ持った能力の違いから「巨人こそが至高の種族」という一部の魚人族にも似た種族主義な思想を掲げる者もいる。
来歴
人間と巨人族が正式に交流を図るようになったのは本編から100年ほど前の話だが、それまで巨人族の存在を知る人間にとっての巨人族は脅威そのものでしかなかった。
その当時、巨人族で構成された海賊団「巨兵海賊団」が世界中で暴れ回っていたためである。その圧倒的なパワーに海軍も碌に手を出せず、半ば野放しの状態であったが、ひょんな事から巨兵海賊団は二人の船長が海賊団を離れざるを得なくなり、油断した残党が海軍に逮捕されて処刑されることとなった。
しかし、その処刑場に現れたさすらいの美しきシスター・カルメルの行動と、その際に起こった奇跡により彼らの処刑は免除され、海軍にも巨人族が入隊、やがて巨人部隊が設立されるまでに至る。
主な巨人族
エルバフの戦士達
元巨兵海賊団船長。詳しくは別項目参照。
元巨兵海賊団船員。詳しくは別項目参照。
かつては巨兵海賊団を率いて暴れ回り、エルバフの名を全世界に轟かせた伝説の戦士。詳しくは別項目参照。
エルバフの村で幼少期のハイルディンに稽古をつけていた人物。
新巨兵海賊団船長。
新巨兵海賊団船大工。
新巨兵海賊団航海士。
新巨兵海賊団コック。
エルバフの王子。
アニオリ登場の海賊。
上記のパンズフライの娘。
海賊
黒ひげ海賊団七番船船長。
海軍
「D」の名を冠した、元海軍本部中将。
海軍本部中将。
海軍本部中将。
革命軍
革命軍“西軍”軍隊長。
古代巨人族
歴史上で唯一“魔人”と呼ばれた500年前の狂戦士。
オーズの子孫。
謎の巨人族
正体不明の殺し屋コンビで、全身を毛で覆われた獣人の兄弟。通称“イエティ COOL BROTHERS”。
巨人族の血を引く者
- セバスチャン
アニメオリジナルストーリー『3D2Y〜エースの死を越えて!ルフィ、仲間との誓い〜』に登場するワールド海賊団の船員。
